第21話 ダンジョンL-20層⑦
「ケイ、どこに行っていたの?」
「オレ、苦しい……。腹減った……。」
湖面から戻ると、マイもノボも目を覚ましていた。
「喜べ、2人とも! 今日の昼食はお魚パーティだぞ!」
「僕、刺身に、焼き魚に、ムニエルも作るよー!」
ヨースが、コニーから受け取った魚を両手にぶら下げて、小躍りして喜んでいる。
「そこのボサボサ頭はボーズよ。食べる魚は無いわ。」
コニーが、俺の方に向いて毒づく。
「お、おま、そんなこと言ったらヨースだってボーズだろ!」
「ヨースはこれから魚を捌いて、きちんと働くわ。あなたは、これから釣りでもすることね。」
……くそっ、とことん嫌味な奴だぜ。
そんな中、マイとノボは驚いたように一点をまじまじと見つめている。
マイは大きな目をパーティくりさせ、ノボがボーっと顔を赤らめている。
その目線の先には、水着姿のコニーが居た。
白い肌、弾力のある胸元、すらりと伸びた足……。
「……ちょっと、ケイ、あなたどうしてコニーに水着なんか着せてるの?! ボーズって、水着のコニーにずーっと見とれてでもしてたのかしら?」
マイは明らかに不機嫌そうな顔をして、珍しく俺に嫌味を言ってきた。俺は動揺する。
「ちょっ、俺は単に、業務命令で魚を捕ろうってポニーにサポートをお願いしただけで……。」
「業務命令で水着を着せたの?! 問答無用!!」
――バシン!
マイの平手打ちが俺の頬をクリーンヒットした。
俺は遠のく意識の中、お魚達が宙で華麗な舞を披露しているのを見た――




