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幼馴染みの彼女が僕を殺しにやってくる!  作者: ぱんだ祭り
「本物」のツインテール編wwwwwwwwwwwwww
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97/204

第97話「本物」のツインテールの気持ち爆発wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

「天使、ガルムと戦車を合体して欲しいんだ。そうすると、みんなで戦車に乗ってゲームが続けられるし、ガルムもみんなと一緒に戦えて楽しいと思うんだ」


 天使が傷つかないようになるべく優しくそう言ったんだけど、天使は僕をじっと見つめ続けていた。

 でも僕にはそれができる確信があった。

 この魔界というかゲームの世界は、全て天使が創りだしたもの。

 ここは天使の心の中の世界。

 自分と他人。自分と社会。自分と現実。

 それは全く別なものであって、完全に重なり合うことはない。

 でも今の天使は自分の中の世界が全てであり、その差を感じられないのだ。

 自分の中の世界と外部の世界を1つに統合できない。

 外の世界を完全には認識できない。

 この魔界ですら天使の1部であるわけだから、天使自身この「本物」の異常事態ですら異常事態とは思わず日常としてとらえているのだろう。

 それだけに天使は外部とのやり取りには難があるが、自分の内面に関しては人並み以上に詳しいのだ。

 天使は自分の思いや考えを真っ直ぐ純粋に信じることができ、そしてそれを具現化する「本物」の力がある。

 だったらできるはずだ。

 天使が強い意志を持って、ガルムと戦車の合体を望むのであれば、燃料も故障もしない「本物」の戦車を作ることができるはず。


「楽しい…」


 天使はポツリとつぶやくと、胸のポケットからタロットカードを取り出しキリ始めた。

 いつも通り無表情なんだけど、どこか集中してカードをキッているようにも見える。


 これ多分、天使は自分の意志で、なんとかガルムと戦車を合体させようと頑張ってるんだろうな。

 それを他の「本物」達も固唾を呑んで見守っていた。

 天使は一枚のカードを手に取ると、天高く掲げ真っ直ぐ見つめた。


「死神。破壊からの再生。全てが生まれ変わる」


 なぜだろう、その瞬間、めっちゃ天使が神々しく光り輝いて見えた。

 でもそれは凛として神聖さを感じる氷のような光。

 蒼く冷たい暗黒オーラを浮かび上がらせながら、無限の力を放ち輝く天使。

 その眼前にある魔界の地面に、大きな魔法陣が目に見えぬ力で描かれていく!

 掲げた死神のカードを下ろしタロットカードを胸ポケットにしまうと、地面に描かれた魔法陣を天使は見つめた。

 すると、魔法陣は魔に満ちたドス黒い光を放ち、魑魅魍魎のおぞましい声が聞こえてきた。 


 その「本物」の魔法、召喚術。

 天使の「本物」の力の高まりを感じる。


「いでよ…ガルム…再びその鎖から解き放たれ、ここに降臨せよ…」


 天使の声に反応するように、その大きな魔法陣の中からエレベーターで上がってくるようにゆっくり魔獣ガルムが浮かび上がってきた。

 見る者全てを震え上がらせる凶悪な表情。

 一体どれくらいに人や悪魔を食い殺してきたのだろう。

 

「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!!!!!!」


 ガルムの咆哮が魔界に響き渡る。


 あれ…ガルムは、この間よりも大きくなってる気がするんだけど…

 前は高さが2階建ての僕の家より少し小さいくらいだったんだけど、それよりもひと回り大きくなってるぞ…


「のわああああああああああああああああああああああああっ!!!!ガルムがまた出てきたよ。私、お友達になれるかなあ?」


 あんまりわかってなさそうな顔で笑いながら若菜ちゃんはそう言うと、沙織が病んだ笑みを浮かべながら若菜ちゃんに微笑んだ。


「大丈夫だwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww犬は人に懐くからなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwそれにしても真・女神転生(メガテン)のガルムはこんなに大きくなかったはずなんだけどな…wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww私のM16-A4沙織改が気持ちが爆発すると威力が増すのと同じでwwwwwwツインテールの気持ちが爆発するとガルムも大きくなるのかな…wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 沙織が分けのわからないことをまた言い始めたんだけど、確かに天使の気持ちが爆発しているのは当たっているかも。

 めっちゃ天使の凄まじい「本物」の力が溢れかえってる感じがするよ!

 もうなんか宇宙そのものというか、壮大な力過ぎて表現できないね。


 ガルムの上の虚空にたくさんの魔法陣が線で繋がったような神秘的な図形が浮かび上がる。

 それはただの図形ではなくて、命が宿ってるというか意思を持っているというか、荘厳とした様子であった。


「おおおおwwwwwwwwwwwwwwwwwあれはセフィロトの樹ではないかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww最初のエヴァでもオープニングに出てたなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwツインテールはついに神にでもなったのか?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 沙織が病んだ笑みを浮かべながら余裕そうにそう言うんだけど、もうここまで来ると分けわからないよね。

 ここまであってはならないことが続くと、ある意味神と言っても過言ではない気がするよ。

 

「我々はついに唯一神を殺しに行く…ガルムよ…新たなる力をお前に授けよう…2つの気持ちを合わせる時が来た…」


 天使がそう言うと、虚空に浮かび上がったセフィロトの樹がまばゆい明かりに光り始め、ガルムと戦車を吸い上げるように吸収した。

 全てが恐れ慄く何かを詠唱するような声が響き渡り、強い光でセフィロトを目にすることはできない。

 みんながその光から目を背ける中、天使はじっとセフィロトの樹を見つめていた。


「コレクティブ アンコンシャス…」


 天使がそうつぶやくとセフィロトの樹も消え、ドスンッ!!!と光の塊が地面に落ちてきて視界を遮るほどの物凄い土煙が舞い上がった。

 その土煙の中に黒い巨大な影が浮かび上がっていた。

 見たこともない「本物」の魔獣がそこには降臨していたのだ。

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