第98話「本物」のニャンパスさんチームの戦車完成wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
徐々に土煙が収まり、その巨大な黒い影の全貌が徐々に見えてきた。
さっきとは風貌が変わったガルム。
それは魔獣というよりも、マシーンに近づいたような感じだ。
ガルムの背中には戦車が埋め込まれるように合体していて、戦車の中には乗り込めるようだ。
そのフォルムは流体力学の極地というべきもので、走りだしたらめっちゃ速そう。
メタリックに輝く全身は何か液体なのか固体なのかわからないもので作られていて、時折虹色に輝きゆっくりとガルムの体全体を動いているように見えた。
目も生き物というよりは、チタンか何かで作られたような生気を感じない冷たい輝きを放っていた。
お腹のあたりには赤いファンのようなものがついているんだけど、犬って発汗して体温の上昇を下げるはずなのに何か車とか飛行機みたいな感じで熱を逃がすんですかね…
もう魔獣でも戦車でもなく生体兵器、いや自我を持った人間が滅んだ後にでも現れそうな究極の生命体みたいだな…
ガルムは普通の犬みたいに背伸びをするように一旦後ろに下がると、その溜めて作られた勢いで前に向かって大きく伸び上がるように顎を上げ魔界の空を仰いだ。
するとガルムの口からあらゆる生きとし生けるものを地獄に送り込むような業火がブアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!吹き出した。
この世の終わりを暗示するような図太い火柱が魔界の空へと駆け抜ける。
「ニャンパスウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
めっちゃ目を輝かせながら花火でも楽しむような感じで火柱を見上げ大興奮していた。
「Ⅳ号戦車D型改H型仕様どころではないなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwこのガルム戦車で戦車道トーナメントを制覇したいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
また沙織が分けのわからないことを言い始めたんだけど、若菜ちゃんが天使の方に駆け寄っていった。
「凄い!凄い!ツインテールの占いがまた当たったよ!ガルム戦車にみんな乗れるのかなあ?」
あんまりわかってなさそうな顔で笑いながら若菜ちゃんは天使をめっちゃ褒め称えてるんだけど、天使はいつもの無表情で若菜ちゃんを見上げた。
「大丈夫。みんな乗れる。誰でも操縦できるようにした」
それを聞いた沙織が病んだ笑みを浮かべながら頷いた。
「そうかwwwwwwwwwwwwwじゃあコブは私の家の警備に戻ってもらうかなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww帰ってからMXでアニメを見れないくらい悪魔に家が破壊されてたら大変wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
沙織はそう言うとコブに何かタイ語で話しかけ始め、しばらく話してたんだけどコブは沙織からコンバットナイフを1つ受け取るとずいぶん余裕そうな感じでスタスタと沙織の家の方へと歩いて行った。
「じゃあツインテールよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwガルム戦車に乗る方法を教えてくれwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
「わかった」
みんなで天使の後についてガルムに近づいていくと、ガルムも天使のことをちゃんと覚えているのか、目で天使のことを追っていた。
そして膝を曲げその場に伏せると、ガルムの体の一部が変形し動き始めた。
ガルムの背中に埋め込まれるように合体している戦車に向かって、エスカレーターのように階段上に変形したガルムの体が稼働していた。
天使は極当たり前のようにガルムのエスカレーターに乗ると、そのまま戦車に向かって上昇していった。
それを見た僕も「本物」達も天使が大丈夫そうなのを確認して続いた。
ガルム戦車の中に入った僕達は、車内の様子が様変わりしているのにどよめき始めた。
「のわあああああああああああああああああああああああああああああああっ!これ普通のお部屋みたいだよ!」
若菜ちゃんがあんまりわかってなさそうな顔で笑いながら言うんだけど、これって何なんですかね…
確かに狭い戦車の車内とかではないんだよね。
その辺のアパートの一室的な。
普通に立ち上がれるし歩き回れる。
床は畳だしここは何なんだろう?
目の前に沙織の部屋にあるような60型のでっかいテレビが目の前にあって、そこに見たこともないゲーム機が接続されていた。
多分これがスーパーファミコンなんですかね?
「テレビとスーパーファミコンの電源を入れてくる」
天使はテレビのそばで何か作業すると、テレビに外の様子が映り始めた。
そしてゲーム機のコントローラーを天使は手に取ると、そのまま操作し始めたんだけどガルムが動き始めたのかテレビの画面も外の風景が移り変わり始めた。
「ガルムが強すぎて悪魔が見当たらない」
天使はポツリとつぶやきながら無表情でコントローラーを操作し続ける。
他の「本物」達も興味津々でテレビを凝視していた。
センターのある岸根公園はすぐそこに近づいていた。




