第92話「本物」のゲームスタートwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
意味があるんだかないんだか良く分からない会議を終えると、僕達は沙織の豪邸の玄関を出た。
僕は死にたくないので無限のバックのしまっておいた戦争で使った調査兵団の制服に着替えたんだけど、「本物」達は沙織が用意した白と緑のセーラー服に着替えた。
沙織は「秋山殿の魂がwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww宇宙服の沙織に頼んで作ってもらったwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww再現度高すぎwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」と言っていた。
銃弾も斬撃も跳ね返す調査兵団の制服を作ってきた宇宙服の沙織。
ほぼ間違いなくこの「本物」のセーラー服もめっちゃ防御力が高いんだろうね。
沙織は小机町が魔界にならなかったら、この最強の防御力を誇るコスプレをどうやって使うつもりだったのかな…
玄関の外では運転が得意なコブがこの間見た東南アジア系の人達を引き連れてアリでも踏みつけるように、次々とスライムやコボルトを殺していた。
全然武装してなくって普段着で斧とか使って殺してるんだよな…
随分、気軽に悪魔を殺してますね…
この人達の本当の職業は何なんだろうな…
玄関前にはさっき天使が召喚した戦車「Ⅳ号戦車D型」が悠然と停車していた。
たださっきと違って、戦車のエンジンはかかっていた。
「コブもちゃんと準備してくれたみたいだなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwこれで戦車道できるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww悪魔を殺しまくりwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
沙織が満足そうに病んだ笑みを浮かべながらそう言うんだけど、おまえ!魔界にならなくても戦車でどこかに行くつもりだったろ!
「沙織!多分岸根公園の方にセンターがあると思うよ。岸根公園のあたりの空が一番真っ赤だよ。これも全部リア充の陰謀だよ」
あんまり考えていないような顔で若菜ちゃんは笑いながら沙織に言うと、沙織も同じことを考えていたのか病んだ笑みを浮かべながら頷いた。
「ああwwwwwwwwwwwww岸根公園だろうなwwwwwwwwwwwwwwwwwww我々ニャンパスさんチームもまずはこの戦車で岸根公園に向かうwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
僕はさっきから沙織のお母さんが見当たらないのが気になっていた。
女性1人で魔界に怯え逃げ惑っていたりしてないかなあ…
めっちゃ心配なんですけど。
「なあ沙織。沙織のお母さんの姿が見えないけど大丈夫なのか?」
僕が沙織にそう聞くと、いかにも僕がわかっていない的な病んだ笑みを浮かべ首を振った。
「何言ってるんだ差身wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwママが殺られるわけがないwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww多分今頃悪魔を殺してるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwそれより差身は石しか武器がないんだから自分のことを心配しろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
呆れたような顔をして僕を見る沙織に、天使が無表情で近づいてきた。
「沙織、私も武器が欲しい…簡単なのが良い…」
ああ、そういや、沙織もM16-A4沙織改を持ち、若菜ちゃんもミニミ軽機関銃を持って楽しそうにしてるからな。
天使も単純に何か武器を持ちたいのかもしれない。
「おおwwwwwwwwwwwツインテールも何か持っておいた方が良いなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwちょっと待っててくれwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
沙織は走って沙織の豪邸の中に戻ると、少しして手に何かを持って出てきた。
「ニャンパス!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwツインテールにはこれが良いのではwwwwwwwwwwwwwwwwww」
沙織は病んだ笑みを浮かべながら手に持っていた銃を天使に差し出すと、天使は両手でそっとそれを受け取った。
それは手のひらサイズの25オートよりは大きくて普通の短銃みたいなんだけど、形がおもちゃみたいというか何だか本当に銃弾が飛び出すとは思えなかった。
「これはテイザーガンwwwwwwwwwwwwwwwwツインテールはそれを持っててくれwwwwwwwwwwwwwwwwwwww何丁か持ってきたけどこれは一発しか弾が出ないタイプだからいざというとき以外撃たないようにwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
沙織は天使のそばでテイザーガンの撃ち方を色々説明すると天使のそばを離れた。
「じゃあそこのスライムに向かって撃ってくれwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
「わかった」
天使は華奢な両手でしっかりとテイザーガンを構えると、近くでうごめいている緑色のドロドロしたものに向かって照準を合わせた。
そして天使はそろそろだと思ったのか、無表情のまま引き金を引いた。
ズバンッ!と銃声にしてはかなり小さめな発砲音と同時に、銃からワイヤーのようなものが伸びていって、その先端にある針のようなものがスライムに突き刺さった。
するとスライムは針が突き刺さると同時に爆発するようにはじけ飛んだ。
死んだスライムを見たまま無表情で天使はテイザーガンを下ろし握りしめていたんだけど、沙織がよくやったという感じで天使の方に手を乗せた。
「このゲームのスライムは電撃に弱いからなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwツインテールよwwwwwwwwwwテイザーガンはツインテールのようなロリでも撃ちやすく作られているwwwwwwwwwwwwww発射された針が刺さると電流が流れて相手は動けなくなるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwワイヤーの部分も電流が流れてるから触らないようにwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
「わかった」
へー、あんな銃があるのか、一発しか撃てないけど電気で相手を攻撃するなんて知らなかったよ。
確かに天使でも何とか最初から使いこなせたな。
でも痛そうだけど、沙織達が使ってる銃よりは攻撃力が低そう。
沙織も天使は小さいし運動が苦手そうだから、銃や剣を使った戦いでの戦力としては考えてないんだろうね。
まあ天使には銃以上の「本物」の力があるんだけど…
そもそもこの魔界をこの世界に召喚したのも天使だし…
どちらかというと沙織は天使と一緒に戦っている感じになって欲しかったんだろうな。
1人だけ何も持ってないと仲間外れにされたような感じがするし。
この間の戦争の時もそうだったけど、戦う時になると沙織は仲間を気づかい出すんだよな。
それに沙織は弱者とかマイノリティーな少数派には優しい。
その点に関しては沙織は偉いんだよね。
「沙織!早くリア充を殺しに行こうよ!戦車に乗るのも初めてだから楽しみだよ!」
若菜ちゃんがあんまり考えていないような顔で沙織にせっつくと、沙織の目には黒い影がかかり凶悪な光を放ち始めた。
「じゃあそろそろ唯一神でも殺しに行くか…wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww最高神はれんちょん様であるということをわからせてやるよ!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwニャンパスさんチームは全員戦車に乗ってください!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
天使によって召喚された魔界をぶち壊すような沙織の叫び。
若菜ちゃんと天使も沙織を見て力強く頷いた。
暗黒オーラを漂わせながら沙織は、いや若菜ちゃんも天使もこの狂った「本物」のゲームがスタートするのを待ち望んでいたのだろう。
やる気がみなぎった「本物」達。
神だろうと悪魔だろうとあまり殺すのにためらいはないのだろう。
「『本物少女』の定理」も働き、病みに病んだ「本物」達の暗黒パワーは悪魔達を超えていた。




