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幼馴染みの彼女が僕を殺しにやってくる!  作者: ぱんだ祭り
「本物」の入学式編wwwwwwwwwwwwww
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70/204

第70話「本物」の入学式翌日wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww入学式編完結

 僕達は沙織が学校の地下に勝手に作った地下室に続くニャンパスの穴の入り口を見つけると、そこから地下室へ這い上がった。

 たった一晩向こうの世界にいただけなのに、元の世界が随分懐かしく感じるな。

 地下室のニャンパスの穴の入り口にも小机さん達がいた世界と繋がる入り口と同じく鋼鉄の扉が設置されていた。

 コブ達が地下室の中をでかい銃を持って警備してたんだけど、もはや僕はそんなことくらいでは驚かなくなっていた。


 鋼鉄の扉をスマホで閉めた沙織に、僕は絶対に言わなくてはならないことがあった。

 もうこんなことが繰り返されたら駄目なんだ…

 色々ありすぎて何が繰り返されたら駄目なのかすら説明できないんだけど、とにかく気軽にニャンパスの穴を使って移動しまくるのは良くない気がする…

 1つ言えるのは間違いなく僕が巻き込まれることになるから、僕の精神が完全に崩壊する日が近づくと思うんだよね!!!!!


「沙織、これからこの穴を使う時は、僕が良いって言ったら使っていいけど、勝手に使ったら駄目だぞ」


 僕にしては厳しい感じで沙織に言ったんだけど、沙織は意味が分からないようで不思議そうな顔をしていた。


「なんでだ?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwせっかくこんな素晴らしい発見をしたというのにwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


「もう地下室は作っちゃったから仕方ないけど、とにかくニャンパスの穴は僕の許可なく使っちゃ駄目だ。高校は義務教育じゃないんだし、遊びに来てるわけじゃないんだぞ」


 僕がそう言うと、沙織はわかってるんだかわかってないんだかわからないんだけど、病んだ笑みを浮かべ始めた。


「ああ…wwwwwwわかりましたwwwwwwwwwwwwwwwwwここは高校なので差身の許可を得てから使いますwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 随分すんなりということを聞いた沙織。

 意外な反応に若干何か裏があるんじゃないかと思ったんだけど、それ以上考える力が残っていなかった。


 それから運転が得意なコブに車で家まで送ってもらった。

 沙織は車の中で僕にくっついたままめっちゃ寝込んでたんだけど、僕が車から降りる時にはちょっと起きて挨拶だけしてすぐにまた寝込んだ。

 こちらの世界の時間では、コブが僕を迎えに来てから1時間も経ってなかった。

 寝よう…もう無理だ…

 僕は自分の部屋にたどり着くと、そのままベッドで眠り込んだ…


「…差身…差身!!!!wwwwwwwwwwwww起きろ!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwww何でまだ寝てるんだ?wwwwwwwwwwwwwwwwwwww朝だ起きるんだ!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 深い眠りに陥っていた僕を遠くから呼ぶ声が聞こえてきた。

 うっすらと意識の中にその声がこだまする。

 ああ、沙織だ…沙織の声が聞こえる…

 まだ全然眠気も体の疲労も取れていない…

 頼むよ沙織…もう少し寝ていたいんだ…


 僕の上に馬乗りになり大騒ぎしている沙織に気がついてはいたんだけど、全く僕の体は動かなかった。


「おい!!!差身wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwあと3秒で起きないとおまえの喉元を切り裂くぞ!!!!wwwwwwwwwwwwwいーーーーーーーーっちっ!!!!!!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwにーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーいっ!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 まずい…僕の「死亡フラグ回避センサー」が作動する!!!!

 残り1秒のところで「ビクンッ!!!!」と僕の上体が自動的に起き上がった!!!!


「おはようございます、沙織様」


 無意識のうちに僕はそう言うと、沙織は嬉しそうに病んだ笑みを浮かべた。


「ニャンパス!!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwやっと起きたかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww早く着替えるんだ!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 沙織は学校の制服に着替えてたんだけど、時計を見たらまだ5時過ぎだった。

 何でこんな時間に僕を起こしに来たのか全くわかんないんだけど、さっきまで戦争(デート)してたんだから少しは休憩させてほしいよな。

 なーんか慌ててるから、またろくでもない事件が待ってそうだな…


 僕は制服に着替えて学校に行く準備をすると沙織と外に出たんだけど、また外に運転が得意なコブが車で迎えに来ていた。

 今度はどこに連れてかれるんだ?

 それにしても沙織の恐るべき回復力。

 全然体力なんかないはずなのに、この早朝からめっちゃ楽しそうに昨日の戦争(デート)のこととかを話していた。

 しかしついた先は何のことはなくって沙織の豪邸だった。

 めっちゃ広いその敷地内に車で入り端の方に移動し停車すると、沙織は僕を急かすように車から降ろした。

 その辺りは重機で掘り返されたような跡があって、シャベルが1つ地面に突き刺さっていた。

 沙織は病んだ笑みを浮かべながら、僕をそのシャベルの場所まで引っ張ってくると、シャベルが刺さってる場所を指差した。


「差身!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwそのあたりを掘ってみてくれ!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww早くするんだ!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

「ええっ!!何でこんなところ掘るんだ?沙織?」


「いいから!!!wwwwwwwwwwwww早く!早く!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 めっちゃ大騒ぎしながら沙織がまくし立てるので、僕は眠いし疲れてたんだけどシャベルが突き刺さってた所を掘ることにした。

 しかしそれから1~2分もしないうちに、僕の目は完全に覚めることになった。

 ガツン!と何か硬いものにシャベルが当たったので、何となくその硬いものの上の土をシャベルでかき分けて行くと、そこにあってはならないものが顔を出した。


 ああ…これは…


「やはりここだったか!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww小机さんも私のパパも敵に攻め落とされないように同じ土地を選んだということだなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 1人納得した様子で頷く沙織。

 そこにはお堂の瓦礫と土砂で埋め尽くされたはずの鋼鉄の扉が現れたのだ。

 全く錆びることもなく、ニャンパスの穴をしっかりと塞いでいた。


「差身wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwここは私の家の敷地内wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwつまりこれは私の所有物wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwここは私が自由に使っても良いんだよな?んっ?!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 もう駄目だ…何も考えられない…

 沙織が勝ち誇ったように病んだ笑みを浮かべた。


「ああ…そうだね…あんまり変なことしたら駄目だぞ…」


「わかったwwwwwwwwwwwwwwwwww差身wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww今日はうちで朝ご飯を食べて学校に行こうwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww差身のご両親には連絡済wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 ああ、そういえば、沙織の豪邸って小机城阯に隣接してたよな。

 もしかすると、元々小机城の一部だった土地と沙織の豪邸の土地って被ってるのかもね。


 めっちゃ大喜びしている沙織。

 僕はふと見上げると、沙織の豪邸を取り囲む「一体何と戦っているのかわからないくらいの城壁」のような壁の向こうにある険しい斜面を見た。

 あのあたりは小机城阯の公園。

 あれはさっきまで僕達が武士達や他の沙織達と佐藤さんと必死になって駆けまわり戦争(デート)していた小机城へ続く道だろうか?

 その斜面は豊かな雑木林に包まれ、その上には桜が咲き誇っていた。

 やわらかな朝日に照らされる小机城阯。

 

 みんなのことを思い出すと、僕の胸は切なくなった。


 そのあと、沙織の家で朝食を食べると歩いて学校へと向かった。

 沙織は戦争(デート)中とは違い、かなり学校に行きたくなさそうにおどおどしながら僕にくっつき歩いていた。

 また、学校のみんなに沙織との仲を見せつけてるとか思われちゃうんだろうなあと思いながらも、小机さん達があのあとどうなったのかずっと気になっていた。

 ちょっとスマホで検索したら、特に小机城の歴史は変わっていないし、でもあれだけ沙織達が太田道灌軍を叩きのめし、さらに小机さん達が調査兵団の制服を着てるのに負けるわけないんだけどな…


「なあ、沙織、小机さん達はあのあと勝ったのかな?」


 どうしても気になるので、沙織にそう話すと沙織は僕にくっついたまま病んだ笑みを浮かべ僕の顔を下から覗き込んだ。


「いやwwwwwwwwww負けるわけがないだろwwwwwwwwwwwwwwww太田道灌はぶっ殺されてるはずだwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwあのリア充めwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


「でも歴史は変わってないみたいだぞ。小机城は太田道灌軍が攻め落としたことになってるし」


「ああwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwでもおかしくないか?wwwwwwwwwwwwwwww小机城自体は叩き潰されてなかったんだろ?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwあれだけ色んな物を置いてきたのに負けるはずがないwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww多分太田道灌の振りを小机さんがしてるんだと思うwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


「太田道灌の振りをしてるって…」


「私ならそうするけどなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwそうするとリア充将軍太田道灌の名前や財産を使いまくれるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww太田道灌の振りをした小机さんが勝ちまくって江戸城を作ることになったんだと思うぞwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


「そ…そうなのかな…」


「まあその太田道灌も謎の死を遂げるんだが一説によると仲間の裏切りによって殺されたというwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww諸行無常wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwしかし本当に死んだかどうかも怪しいものだwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


「うーん、沙織の言う通りかもね。どう考えても小机さん達が負けるわけがないんだよなあ…」


「それより差身wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww学校に行くのが嫌なんだがwwwwwwwwwwwwwwwwすぐにでもあの腐れ高校を殺せるのにwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww殺したら差身とお別れしてしまうwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwなあ今日は帰らないか?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww1日くらいなら休んでも大丈夫wwwwwwwwwwwwwwwwww」


 沙織がまた学校に行きたくなさそうにしてその場に立ち止まると、全身を使って僕にぶら下がり僕の動きを止めようとした。

 めっちゃ学校に行きたくなさそうな顔をして僕を見てるんだけど、どうして戦国時代にあれだけ活き活きしていてこっちの世界ではこうなっちゃうんだろうなあ…


 でもその時だった。

 僕が困っていると僕達の背後に誰か近づいてきて立ち止まった。


「のわああああああああああああああああああああああああっ!!!!おい!!!沙織!!!背中がガラ空きだぞ!!!!殺されたいのか!!!!!」


 その聞き覚えのある声に僕達は振り向くと、そこには制服姿の佐藤さんが立っていた。


「若菜ちゃん!!!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 沙織は病んだ目を輝かせ僕から離れると一目散に佐藤さんに駆け寄り抱きついた。


「おい!ヤメろ!沙織!苦しいぞ!いつ誰が襲ってくるかわからないから油断するな!」


 佐藤さんは両手で何とか沙織を突き放すと、周囲を警戒するように見渡した。


「ニャンパス!!!!若菜ちゃん!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww若菜ちゃんも一緒に学校に行くのん!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 沙織は嬉しそうに病んだ笑みを浮かべながら、佐藤さんの手を握り学校に向かって走り始めた。

 佐藤さんは全く予想していなかったのだろう。

 慌てた様子で少し転びかけながら佐藤さんは沙織に引っ張られていった。


「のわああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!沙織そんなに引っ張るな!!!頭を下げて進まないと撃たれるぞ!!!!」


 2人は春の温かな日差しの中、あれだけ嫌がっていた学校に向かって走り続けていた。

 昨日の「本物」の入学式で「本当」の出会いをした沙織と佐藤さん。

 2人の気持ちは繋がり、かけがいのない友達としてこれからの高校生活を楽しんでいくのだろう。

 あの「本物」の戦争(デート)のおかげで、沙織も少し成長し佐藤さんという初めての友達ができて本当に良かったと思う。

 看護服の沙織が何度も言っていた「未来は楽しみにしなくてはいけない」という言葉を思い出した。

 これから始まる3年間の高校生活。

 僕も期待に胸を膨らませ学校に向かって歩き始めた。

最後まで「『本物』の入学式編」をお読み頂きまして誠にありがとうございます。

UUも42になった!…けど41に戻った!感じですが嬉しいです。

このお話しはクラスの隅の方にいるような子達がみんなで楽しく遊んでくれる話を書きたいと思って書き始めました。


沙織も若菜ちゃんも良い友達になれて良かったです。


人間の心というのは見えません。

だけれども、共に行動し苦難を乗り越えると、見えない絆は深まるのだと思います。

私は誰もが幸せになる権利があり、どんな人でもその個性を否定されてはいけないと考えています。

学校が苦手な方も多いと思うのですが、あまり無理をしすぎずに頑張って欲しいなと思います。


さて、実はもう1話酷いのを付け足します。

打ち上げを沙織達はこの後するのですがそれを書きます。

これは1つの章が終わるごとに毎回書きます。

多分26日土曜日くらいまでには書けるかと…


それから少し休んで第2章「『本物』のツインテール編」を書きます。

ついにツインテール天使(あまつか)登場です。


また、予告編的に書いた「幼馴染みの彼女が僕を殺しにやってくる!/第40話目くらい「本物」の工場作業員がいっぱいwwwww http://ncode.syosetu.com/n3180cn/」も本編を書いている間にUUが1500くらい増えたので嬉しかったです。

次のヒロイン天使がどんなキャラなのか知りたい方はぜひご覧下さい。


よく「ダラダラと長く書いてはいけないんだ」と言われていますが、こんな長い作品を読んでくれてありがとうございました。

良かったら次章も宜しくお願い致します。

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