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幼馴染みの彼女が僕を殺しにやってくる!  作者: ぱんだ祭り
「本物」の入学式編wwwwwwwwwwwwww
66/204

第66話「本物」の誤射…wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

 何もかもがスローに見えた。

 全てがはっきりと見える。

 

 佐藤さんも沙織達も僕も何も悪気はなかった。

 ただ勝利の喜びを小机さんとも分かち合いハッピーエンドになるはずだった。

 もう全てが終わっていて幕が下りるだけ…

 でも現実はそんなことはなかったんだ…

 

 ちょっとしたことに積み重ね。

 僕達が最後まで気を抜かずに武器を手に取り警戒していたら。

 もう少し近くに小机さんが近づいていたなら。

 小机さんの周りに他の武士がついていたなら。





 そして、佐藤さんが「味方が前にいる時は銃を撃ってはいけない」という基本を思い出せていたならば…


 



 僕達は最悪な結末を迎えなかったのだ…






「のわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!」


 引き金を引き小机さんに向けてオート25を誤射してしまった佐藤さんは、気がおかしくなったかのように叫び膝をついた。

 その叫びは後悔に満ち、取り返しにつかないことをしてしまった自分を激しく叱咤していた。

 しかし、変わることがないのだ。

 どんなに叫ぼうと喚こうと、この「本物」の最悪な現実は変わることがない。

 そう…絶対に変わることはないのだ!!!!


 25オートの銃弾が小机さんの体を撃ち抜くのに時間はかからなかった…

 











 と…



 思った



 ら????









 なぜか、25オートの銃弾は小机さんを直撃すると、そのままポロリと下に落ちていった。


 あれ?なんでだ?

 小机さん、全くダメージないみたいだし。

 

 その刹那、小机さんは体を入れ替えると、襲ってきた太田道灌軍の武士を斬りつけ川に蹴落とした。

 

「若菜ちゃんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww味方が前にいる時は撃っちゃダメだって言ったじゃないかwwwwwwwwwwwwwwwwww基本を守らないと大変なことになるぞwwwwwwwwwwwwwwwwwそれにしても調査兵団の制服の防御力は凄いなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 ああ…そういやそんな設定あったよね…

 このメチャクチャな流れですっかり忘れてたけどさ!!!!!!

 思い出したよ!!!確かに宇宙服の沙織と調査兵団の制服が銃弾すら撃ち抜けないどころか衝撃すら伝えられないってテストしたよ!!!!

 銃でも撃ち抜けない物を着てるんじゃ刀とか全然怖くないじゃん!!!

 っていうか、避ける必要すらないでしょ?

 何でみんな避けたりロボまで作っちゃったりしてるの?!

 無敵じゃん!!!!この制服着てるだけで無敵じゃん!!!!

 苦しいよ!!!これだけ命がけで「本物」の戦争(デート)!!!!

 もう胸がいっぱいいっぱいだよ!!!!!

 心が震えておかしくなりそうだあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!


「小机さまあああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!ごめんなさいっ!!!!」


 表情1つ変えない小机さんのもとに佐藤さんが泣きながら駆け寄っていった。

 佐藤さんは小机さんの正面にしがみつくようにし見上げた。


「小机様!私は!!!私は!!!!…」


 佐藤さんの言葉にならない心の叫びが響き渡った。

 その強い思いを小机さんは全て受け止めるように強い目で佐藤さんを見下ろしていた。


「もういい…若菜よ…神の世界に戻るのだ…」


 小机さんはそう静かに佐藤さんに伝えると、颯爽と馬に飛び乗った。

 佐藤さんはただ切なそうな顔で小机さんを見つめていた。


「若菜!!!さらばだ!!!!」


 小机さんは馬上から佐藤さんに覇気の篭った口調で言うと、太田道灌軍の陣がある向こう岸へ走り去っていった。

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