第65話「本物」の非リア勝利への架け橋wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
アイドルっぽい沙織は森の方に向かって手を振り飛び跳ねながら合図を送った。
「みんなあっ!!!!みんなとの戦争がはっじまっるよー!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww第一陣前へ!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
アイドルっぽい沙織が森の方に向かって叫ぶと、メタリックに輝く長い槍のようなものを持った武士達が数名森から飛び出してきた。
武士達は普通の槍にしては太過ぎるので肩に担いで持ち運んでいた。
あー、あの銀色の槍っぽいのって、昨日夜中にアイドルっぽい沙織が選抜した武士達に扱い方を教え込んでいたやつだな。
めっちゃ頑張って練習してたみたいだけど、あれは一体何なんだろうな???
何だかあれで敵を攻撃するようには見えないんだよね。
これだけ高度な技術が寄せ集められているのに、ただの槍をわざわざ持ってくる必要はないんだよな。
武士達は川岸に並ぶと1m位ずつ等間隔に距離を取りながら肩に担いだ槍っぽい物の先を向こう岸に向けた。
アイドルっぽい沙織がそれをチェックし問題ないのを確認すると向こう岸に向かって仁王立ちになった。
「いっくよー!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww撃てええええええええええええええええええええええええええええええええっ!!!!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
アイドルっぽい沙織の掛け声と共に、無音でその長い槍のようなものがめっちゃ速いスピードで伸びていった。
武士達はその槍からすぐに手を放し後方へ下がり身を小さくした。
その槍のような物の1つ1つが前方に伸びるだけではなく横にも広がり他の槍とも合体し始めた。
それを見守っていたみんながヤンヤヤンヤと声援を送る。
いやー、これ凄いね!!!!あっという間に合体しながら向こう岸まで伸びていったんだけど、これって橋なのかな?
幅が10m位はある橋ができちゃったよ!!!!!
全く問題なく向こう岸まで小机さん達が渡れそうだ。
しかもめっちゃ宝石のようにキラめいてるし!!!
アイドルのステージのような感じだな。
「沙織、あれは橋を作る道具なのか?」
僕が僕の沙織に声をかけると僕の沙織は病んだ笑みを浮かべながら首を振った。
「違うwwwwwwwwwwwあれはいつでもどこでもライブやイベントができるように即席ステージを作る道具みたいだwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
「へえ、そうなんだ。あの沙織の世界線ではあれを使ってアイドルがイベントするのかな…」
「いやそういうわけでもないみたいだぞwwwwwwwwwwwwwwwwあれはアイドルの沙織の私物で古いやつを持ってきたらしいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
「私物ってなんだよ…」
「あいつがライブやイベントをどこでもやれるように開発したらしいぞwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww自分で作ったと言っていたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww恐るべき執念wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwちなみに本職のアイドルでも何でもないwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwただの高校生wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
何言ってるの…これ自分で作ったってどういうこと?!
アイドルっぽい沙織は向こうの世界線で、自分1人で自主的なアイドル活動でもしてるのかな…
まさに「本物」のアイドル…
アイドルっぽい沙織はまた森の方を振り向くと、子供達を呼び寄せるように腰を落としながら口に手を当てた。
「次行くよーっ!!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww第2陣!!!!!出撃!!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww溺れているリア充太田道灌軍を殲滅せよ!!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
アイドルっぽい沙織の声に応じて、森に隠れていた小机さん達が全軍飛び出してきた!!!!
今までためにためこんでいたのだろう。
鶴見川いっぱいに轟く雄叫びを上げながら、メタリックに輝くステージの駆け上がっていくと川上から流されてきた太田道灌軍をステージの上からバッサバッサと斬ったり叩いたりし始めた。
みんな物凄い形相で攻撃してるんだけど、手に持っている武器がぶっ壊れても攻撃し続けてるし、何も武器がなくなった人は足で踏みつけていた。
そりゃそうだよなあ…
太田道灌軍の長期に渡る城攻めで死の寸前まで追い込まれていたんだからなあ…
これでもかってばかりやり返してるけど当然だよなあ。
そんなに時間もかからず残り少なかった太田道灌軍も小机さん達の活躍により壊滅した。
僕達は自然とアイドルっぽい沙織の創りだしたステージに駆け上がると、ステージ上で武士達を鼓舞し指示を出していた小机さんが馬に乗ってこちらへ戻ってきた。
小机さんは僕達から少し離れた位置でステージ上で馬から降りると、膝をつき僕達に向かって祈るように頭を下げた。
もう「本物」の女神達を崇める感じだな…
神々しく見えて近づけないのだろう…
「沙織様…本当にありがとうございました…沙織様のおかげで生き延びることができました…」
それを見てみんなどことなく恥ずかしそうに病んだ笑みを浮かべてたんだけど、全てが終わりホッとした感じの僕の沙織が一歩前に出た。
「ああwwwwwwww小机さん頭を上げてくれwwwwwwwwwwwwwwwwwwwもう小机さん達だけで大丈夫だろうから我々は神の世界へ帰るよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww調査兵団の制服とか城の中に残っているものとかは全部小机さんにあげるから好きに使ってくれwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
それは小机さんにとって意外な言葉だったのだろう。
沙織の病んだ優しい言葉に驚いた表情で顔を上げたが、またすぐ申し訳なさそうに頭を下げた。
「ハッ!沙織様ありがとうございます…」
小机さんの心のこもった言葉を聞いて、なんかめっちゃ申し訳ない気分なんだけど…
こいつら全員楽しんでただけなんで、そんなに頭を下げなくていいんですよ…
みんな大団円を迎えて気が緩んできたのか、ガヤガヤ騒ぎ始めたんだけど、佐藤さんだけ小机さんを見つめ表情を固まらせていた。
それはめっちゃ寂しそうで、心残りがあるんだけどどうすることもできない切ない目をしていた。
佐藤さんは多分小机さんのことが好きなのかもな。
助けてもらった恩もあるしね。
もう充分恩は返したと思うんだけど、これで完全にお別れで2度と会うことはできないだろうし、その現実を受け止めきれないんだろうね。
そんな戦争の緊張感もなくなり始めた時だった。
ステージの下に潜んでいたのだろうか?
ずぶ濡れになった太田道灌軍の武士がステージ上によじ登ってきたかと思うと、頭を下げていた小机さんを後ろから羽交い締めにした!
小机さんも必死に抵抗するんだけど、太田道灌軍の武士が持つ小刀が小机さんの喉元を掻き斬ろうとしている!
「のわああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!小机様が殺されちゃう!!!!!!」
佐藤さんは慌てた様子で25オートの銃口を小机さんに向けた!
あ!!!!それ駄目だよ!!!!僕の沙織が言ってたじゃん!!!
味方が前にいる時は撃っちゃいけないって!!!
でも佐藤さんもめっちゃ気が動転していてそんなこと思い出せないんだろうな。
「のわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!小机さまああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!」
涙目でめっちゃ取り乱している佐藤さんが叫びながら25オートの引き金を引くや否や、これまでの戦闘で太田道灌軍の武士も学習したのだろう、太田道灌軍の武士は小机さんを盾にするように小机さんの真後ろへ周り身を潜めた!!!
「のわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!!!!」
もう手が止まらなかったのだろう。
佐藤さんの悲痛な叫びと共に25オートの銃弾は小机さんに向かって発射された。
悲劇とはどうにもならないことの繰り返しなのかもしれない。
もう終わりだと思い、油断していた僕達が甘かったのだ…




