第60話「本物」の戦争(デート)中に不良が絡んでくるんだけど彼氏が助けてくれるプレイwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
必死に石を拾いまくる僕を、僕の沙織は悠然と見下ろしていた。
「差身wwwwwwwwwwwwwwwwwwどんな苦難があっても共に力を合わせ乗り越えようwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww目の前に太田道灌軍が数百人にいたとしても2人で殺し生き残るんだ!!!!wwwwwwwwwwwwwww差身も頑張って石を投げ続けてくれwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwあの石はたまに当たると痛いwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
おまえ!!!!!ついに口が滑ったな!!!!!
僕は毎日僕を殺しにやってくる見えない敵にしか石を投げたことがないんですけど!!!!
ああでも…たまに手応えがあったような時が何度かあったんだけど、僕の投げた石は沙織に当たってたんだな…
「なーんのためにいいいいいいいいいいいいいwwwwwwwwwwwwww差身はあああああああああああ死ーぬのだろーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwなーんのためにいいいいいいいいいいいいいいいいいいwwwwwwwwwwwwwwwwwww差身はあああああああああああああああああああ殺さ-れるのだろ-wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwなーにひとつーできぬままー差身はー死んでいくーwwwwwwwwwwwwwwwwwwただ投石し死ぬだけの-差身いいいいいいいいいいいいいいいいいいwwwwwwwwwwwwwwww」
大音量で流れる音楽に合わせて僕の沙織がかなりふざけた様子で酷い替え歌を歌い始めた。
なんで僕が死ぬことが前提なんだよ!!!!!
僕は真剣に石を拾ってるんですけど!!!絶対に馬鹿にしてるよね!!!!!!
というか、ここで歌を歌うのは止めて!!!!何だかとってもまずい気がするんだ!!!!
僕達の存在そのものが消される気がするよ!!!
ギリギリ大丈夫だと思うんだけど、大宇宙の意志的な人達を刺激しないようにして!!!!!
「差身君!!!!早く行こうよ!!!!!石なんて拾ったって意味ないよ!!!」
佐藤さんが僕をそう急かすんだけど、太田道灌軍の中に切り込むのに石はいくらあっても足りなかった。
「佐藤さん!!!!僕も死にたくないんだ!!!!もう少し拾わせてよ!!!」
無限のバックに僕は石を放り込みながらそう言うと、佐藤さんは石を拾う僕を引き上げるように腕を引っ張った。
「私と沙織がいるから大丈夫だよ!!!!他の沙織も強そうだから平気だよ!!!!おもしろそうだから早く行こう!!!」
「そうだぞ差身wwwwwwwwwwwwwwwwwwww石には限界があるからなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwそれくらいにしておけwwwwwwwwwwwwwwwwwそれ以上の石拾いは精神安定剤をがぶ飲みするくらい無駄な行為wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
何が石には限界があるだよ!!!!
僕には石しかないんだよ!!!!石拾わせてくれよ!!!!
石なくなったら相当やばいじゃん!!!!!
素手?!素手で物凄い数の太田道灌軍に突っ込めって言うの?!
だいたいこんな状況に自ら飛び込んで行こうとしてるのは誰?!
もう頭がおかしくなりそうだよ!!!!!!
無駄でもいいから精神安定剤をがぶ飲みさせてくれえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええっ!!!!!!!
「…行こう、川の中に太田道灌群がいるうちに…」
僕はあきらめてそう言うと何とか立ち上がった。
僕の沙織は立ち上がった僕を見ると、スマホを取り出し物凄い速さで何かを打ち込むとどこかに通話し始めた。
「ゴホンゴホンwwwwwwwwwwwえーこれより突撃開始する!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww目標は川の中の太田道灌軍!!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwいつも有利な立場にいるリア充どもに!!!!!我々非リアの方が有利な立場にいることを思い知らせてやるのだ!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
スマホ越しと周囲から塹壕の中にいる沙織達からヤンヤヤンヤと声が上がる!!!
塹壕の中にいる沙織達を見渡すと、どいつもこいつもめっちゃやる気に満ちていて今にも飛び出して行きそうだ。
この塹壕の中で撃ちまくってれば絶対に勝てそうなのに、何でみんなして死にに行きたがってるのかな!!
「ではまずは川岸まで突撃!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww 戦争でよくあるあのシーンを!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
僕の沙織がそう指示を出すと、飢えたライオンが獲物に飛びかかるように全沙織と佐藤さんが信じられないスピードで飛び出していった。
僕も置いていかれないように後を追ったんだけど、沙織達は川岸に間隔をおいて一直線に並びそれぞれが装備する銃的なものを構えた。
「リア充殺し!!!!始めええええええええええええええええええええええええええええええええっ!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
僕の沙織がそう叫ぶと、全員がいっせいに撃ちまくり始めた。
前の方にいた太田道灌軍の武士達はあっという間に殲滅した。
しかし、何故か1人だけ生きていた太田道灌軍の武士が、僕の沙織の数メートル前まで声を上げながら襲いかかってきた。
「イヤアアアッ!wwwwwwwwwwwwwwwwwww差身!!!助けて!!!!怖いいいいいっ!wwwwwwwwwwwwwwwwwww(や…やだっ…差身君どこ?どこにいっちゃったの?怖いよっ差身君助けて!!!心の声wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」
僕の沙織が少女漫画に出てきそうな女の子みたいに『あからさまな怯えた振り』をしながら、僕をチラッチラッと見ながら何かアピールしていきた。
心の声まで声に出して僕に聞こえるように叫んでるんだけどさあ…
え?なにこれ?他の沙織達も佐藤さんも僕を「はやくしろ」という感じでせっつくように見てるんだけど、みんな僕に何を期待してるのかな?
すると、随分焦った様子の声が上空から聞こえてきた。
「差身!!!!石を投げるのだ!!!!何でそんなこともわからないのだ!!!!ラノベやアニメの基本なのだ!!!!!」
「差身君。沙織が怖がってる。悪い武士を倒して」
「分からない…何故沙織は殺さない?…人間とAIの戦術は違うものなのか…」
「差身様ああああああああああああっ!!!沙織に見せられたアニメや漫画の中でデート中に不良に襲われたヒロインを彼氏がどうしてたのか思い出して!!!!」
ステージに上る前に聞こえてきた4人の女性の声だな…
よく分からないけど、我慢しきれなくなって口出してきたんだろうな…
あの人達は僕達をどこから観察してるんだ????
だけど、みんなが何を期待していて、僕が何をすべきなのか分かってきたぞ…
僕は僕の沙織の横に駆け寄ると、武士から沙織を守るように僕の沙織の前に立ちふさがった。
「差身!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
僕の沙織を振り向き見下ろすと、嬉しそうに病んだ笑みを浮かべていた。
僕は頷き無限のバックから石を取り出すと、迫り来る武士に全力でぶつけられるように大きく振りかぶった!!!!
「俺のおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!沙織にいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!手を出すなああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!」
僕が熱く叫びながら石を武士に向かって全力投球した!!!
多分傍から見てもめっちゃ真っ赤なオーラが燃え上がっていたと思う。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
全沙織と佐藤さんの盛り上がりが大爆発した!!!!
僕の投げた石がその声に押されるように武士に向かって飛んでいった。




