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幼馴染みの彼女が僕を殺しにやってくる!  作者: ぱんだ祭り
「本物」の入学式編wwwwwwwwwwwwww
49/204

第49話「本物」の初めてのお泊り会wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

「おい!!!!今度気持ち悪いこと言いやがったら絶対に撃ち殺すからな!!!!人間の話し以外するな!!!!わかったか!!!!次は殺す!!!意味がわからないこと言ったら殺すからな!!!!虫の話したら殺すからな!!!!」


 表情をこわばらせ涙目になっている佐藤さんが震える両手で先を歩く沙織達に銃口を向けながら、取り乱すように叫んでいた。

 僕の見えない遠くでなんかあったんだろうね…

 2人の沙織達はニヤニヤと病んだ笑みを浮かべてはいるんだけど、佐藤さんを刺激しないようにおとなしく前を向いて歩いていた。

 向こうで佐藤さんが沙織達になにかしたんだろうな…


「若菜ちゃんwwwwwwwwwwwwwwwwじゃあ交尾の時に1匹の雌蛇に何万匹もの雄蛇が襲いかかる話なら良いのか?wwwwwwwwwwwwwwwwwwあれもメチャクチャwwwwwwwwwwwwww」


 沙織が歩きながら振り向き佐藤さんをからかうように言うと、佐藤さんはあからさまに怯えた表情で目のあたりに多数の黒い縦線を浮かび上がらせていた。


「そうだぞwwwwwwwwwwww佐藤若菜ちゃんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwこの世の中には佐藤若菜ちゃんが知らない『セックス』で満ち溢れているwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww例えば自分の名前を奴隷と化した男の…wwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 看護服の沙織が瞳孔が開いた目で佐藤さんを見下ろしながら、もう絶対に言ってはならない「本物」の狂気に満ちた暗黒の『セックス』話をし始めた時だった。

 

 きっとまともに「本物」達を相手にしてしまい心が崩壊してしまったのであろう。

 佐藤さんは完全に廃人のように真っ白な灰になり立ち尽くしてしまった。


 ヤメロ!!!!!看護服の沙織!!!!!

 みんなまだ純粋なんだよ!!!!!

 佐藤さんもまた完全に固まって動かなくなっちゃったじゃん!!!!

 というか、そんな意味が分からない話なんて知らずに死んでいきたいよ!!!!!

 それから絶対に余計な知識を僕の沙織に教えるなよ!!!!

 あとで僕が何されるかわからないからな!!!!!!

 僕は陵辱されたくないんだああああああああああああああああああああああああっ!!


「のわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!!!!!!!!!」


 急に発狂したように「本物」の叫び声を上げた佐藤さんは、目に黒い影がかかり凶悪な光を放ち始めた!!!

 それに気がついた2人の沙織はお互い目を合わせると、瞬時に2人とも全く違う方向に走り始めた。


「ヤバいwwwwwwwwwwwwwww逃げろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 2人の沙織は全く同じタイミングで同じように声を上げた。

 それに反応したのか佐藤さんはメチャクチャに25オートを乱射した!!!

 佐藤さんはバラバラに逃げる沙織達を目で追いつつも両方目で追ってしまうので、いまいち照準が合わなくって良く分からないところばかり狙撃していた。

 イラつくように…いや、なにか見えない敵と戦っているような焦りが目に見える。

 沙織達によって佐藤さんの心の中に「本物」の見えない恐怖が植えつけられたのだろう。


「若菜ちゃんwwwwwwwwwwwwwwごめんよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwもう『セックス』の話はしないから許してくださいwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 僕の沙織が遠くの木の影から顔を出して佐藤さんに謝ると、そこからかなり離れた位置の小屋の影に隠れていた看護服の沙織も顔を出した。


「佐藤若菜ちゃんwwwwwwwwwwwwwごめんなさい我々の負けですwwwwwwwwwwwwwwwwwそろそろ寝ようwwwwwwwwwww明日起きれなくなるぞwwwwwwwwwwwwwwww」


 看護服の沙織もそう謝ると、佐藤さんは肩で息をしながら銃口を下ろした。


「ハアハアハアハア…おい沙織!!!お前は私と一緒に寝るんだ!!!差身君は別の部屋で寝るんだ!!!ついて来い!!!!」


 佐藤さんは手招きしてついてこいと合図するので、僕と僕の沙織は佐藤さんのあとをついて行った。


「差身wwwwwwwwwwwww若菜ちゃんは親しみやすくなったなwwwwwwwwwwwwwww時々『セックス』の話をして狂わせるべきだなwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 僕の沙織が僕に近寄るとこっそりそう言った。

 

 まあ親しみやすくなったと思うよ…

 でもね…「本物」になってしまったからそう思うんじゃないのかな!!!!

 佐藤さん、さっきから見えない敵を追うかのように、目をギョロギョロさせて時折慌てたように振り返ってみたりしてるんだけど、もう前の佐藤さんとは別人だよ!!!!

 お前は1人の人間の心を破壊したんだよ!!!


「差身これを持っていてくれwwwwwwwwwwwwwこれは受信機wwwwwwwwwwwwwwww」


 僕の沙織は煙草の箱くらいの機械をそっと手渡してきた。


「なんだこれ???」


「盗聴器だwwwwwwwwwwwwwwwww私は家族と差身以外の人と2人きりで寝たことなどないwwwwwwwwwwwwwwwwwでもこれ以上若菜ちゃんを刺激すると若菜ちゃんが完全に狂ってしまうwwwwwwwwwwwwww私と若菜ちゃんが寝るまでそれで私達が何をしてるか聞いててくれないか?wwwwwwwwwwwwwwwwwwww差身が聞いててくれると思うと私も安心wwwwwwwwwwwwwwwwww」


「ああ。それくらいなら大丈夫だよ。色々話して仲良くなってきて」


「できるだけ努力するwwwwwwwwwwwwwwwwww人生初のお泊り会wwwwwwwwwwwwwwww楽しみでもあり不安でもあるwwwwwwwwwwwwwwwwママが近くにいない恐怖wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 僕の沙織はどことなく楽しそうにしていた。

 考えてみたら女の子の友達と2人きりでどこかに泊まるなんて初めてなのだ。

 沙織は他人を怖がっているんだけど、それと誰かと何かを楽しみたいという気持ちは別なもの。

 普通の女の子だったら凄く昔に経験していることを、今沙織は目を輝かせ楽しみにしていた。

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