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初めての接触はアクシデントで

やっとのことで家に帰ってきた…。辺りが暗くなっていたからカータを抱き寄せ歩いていたが…何度も足を踏み外しして全身泥だらけだ…。急いで玄関の横の麻紐を引き出しから取り出し…採取してきたサンゴシュバコウを天井から吊るして乾燥させる…が明日までだから…少しの分を暖炉の近くで無理やり乾かす。それと…新種かもしれない薬草も同じように吊るしておく。

「カータ。お風呂の用意をするから…服を脱いでおきなさい」

「にゃ…?」フリフリ

「脱衣所で…今日から一人で入りなさい…私だって…女なんだ」

庭の土に新種の株をひとまず植え、風呂を沸かすために簡易魔法で釜の小枝に火をつけに私は裏手に回った。

「お風呂…気持ちいいかい?温度は大丈夫かな」

「…はい」

裏手から筒で空気を送りながらお風呂場に声をかけるが…この前はお風呂好きそうだったが、そんなこともないのか?まぁいい。とりあえず温度がこれでいいなら私もこの泥がついたものを脱ぎに行こう。久々に動いたからか仲間で汗びっしょりだ…あの子が暖かかったのもあるが、もふもふな耳と尻尾…触ってみたい。

玄関から戻るとピコっと階段の影から耳と細い体がこちらを覗き込んでいた。


「ごしゅじん……?」

「服はどうしたんだいっ!?」

「あたらしいの……おへやにおいてきてしまって……」


裸にタオル一枚の彼に慌てて駆け寄る。髪もまだ濡れたままだ。

タオルで優しく頭を拭いてやると――

。

「んぅ…にゃっ!」ビクン

耳にタオルが当たった途端、可愛い声がカータの口から漏れた。その途端…みるみるうちにカータの顔が赤くなる。

「…!」ピクピク

「す…すまない…わざとじゃ」

「…いやじゃ…ないです…。」ピクピク

耳を動かしながら、上目遣いでプルプルと震えながらこちらをみるカータ…!

赤面する彼を前に、私は頭が真っ白になった。

「そ、そうか。服を持ってくる」ダッ

2階へダッシュして服を取りに行き、彼に渡した。


「ごしゅじん…」


──「ふぅ」

その後、私もお風呂を済ませて二人で夕食をとったが、気まずさから会話はほとんどなかった。彼は耳をフリフリと動かしていたが…。人間関係に疎く、男性経験もない私には、ここ数日の出来事はパンク寸前だ。。日記を書いて早く寝よう。明日は朝から作業をして、夕方には街へ薬を納品しにいかなければならないし。

そう思い蝋燭に火を灯し机に向かっていると…コンコンと扉が叩かれる。


「どうした?」

「ごしゅじん…はってもいい?」ピョコ

「あ…あぁ」


なんだ…なんでこんな夜にっ!

私はなんとか取り繕って長い髪を翻し、扉の方に向き返った。

──少しだけ昔のことも書き留めておく…と言っても発散だ。勉強は意外と好きだった私は…父と同じ…というか昔から手伝いもしていたこともあり…魔術師を志した。王立の学校に通うためにはある程度魔法もできなくてはいけないから。なんとか頑張り入学したのだが…クラスメートたちは魔法を学びにきているものがほとんど、数少ない薬学選考の私は瞬く間に友達を作る周りに置いていかれるまま…図書館で学校生活のほとんどを過ごすこととなった。(書いているスピードがだんだんと早くなり…最後の方はほとんど筆記体で書かれている…)

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