249/485
スピードスター vs キングゴーレム 2
背中に斧を振り下ろされたキングゴーレムは、さすがにダメージがあったようだが、倒れるまではいかない。
すかさず、回転して背後にいるスピードスターを捉えようとするが、スピードスターはバックステップでそれをかわす。
キングゴーレムは再び【ライズアップ】の魔法を発動し、地面から土の槍がスピードスターに向かって次々と隆起して行くが、スピードスターはこれも左右に動いて避ける。
そして再びキングゴーレムに接近すると、手に持った斧で連打する。
『コウメイさん、スピードスターの速度が増した感じがしますが、気のせいでしょうか。』
『するどいですね。スピードは確かに上がっていますよ。スピードスターの足元をご覧下さい。』
『足元ですか?』
『はい。よく見ると地面から浮いているのが見えませんか。』
『…あっ!本当ですね。』
『おそらく、風属性の魔法を足裏から常時発動して、スピードスターの体を浮かせているのだと思います。』
コウメイの解説は正解だ。スピードスターの足裏から風属性の魔法【ホバリング】を発動する仕組みを付与するのにはかなりに苦労したが、ナオミの頑張りもあり、なんとか間に合った。
これによりスピードスターの機動性はかなり上昇した。この機動性を生かして、戦いを有利にすすめられれば良いが。




