名もなき標的
知識は、時として未来を切り開く鍵となる。
答えを求めれば求めるほど、新たな疑問が生まれ、
真実へ近づくほど、世界はより複雑な姿を見せ始める。
小さな違和感。
すれ違う言葉。
そして、誰も気づいていない夜の異変。
静かだったアカデミーに、少しずつ不穏な影が忍び寄っていた。
心臓が肋骨を叩いていた。
強く、強く、まるでこの石造りの廊下に反響しそうなほど。怖いわけじゃない。でも怖いに似た何かが、胸の奥で燃えている。緊急感というか……もし遅れたら、もし一瞬でも立ち止まったら、もう二度と掴めない何かが消えてしまう、そういう感覚だ。前を走るアリズの赤い髪が、戦場の旗みたいに空気をなびいていた。何も言わない。でも肩の張り具合が、全部語っている。
春花・ナイトシェイド。
名前が頭の中で鐘みたいに鳴り続ける。コードネームを持つ人物。ルールの外側に生きる人物。ダミラが言っていた、「必要な答えを持っているかもしれない」人物。……少なくとも、そう期待していた。
大図書館に着いた瞬間、何かがおかしいとわかった。
いつもなら静寂と薄明かりの聖域のはずの建物が、まるで別の何かの熱気に侵されている。入口には大勢の学生が群れていた。押し合い、肘でこじ開け、意味をなさない怒号が幾重にも重なって、もはや何を言っているのか区別もつかない。全員が同じものを求めていた。全員が、彼女に向かっていた。
……春花・ナイトシェイドって、こんなに有名なのか?
「なん……」
と声が出たけど、アリズはもう人ごみに突進していた。
「どきなさいってば!」
肘を使いながら叫ぶ声が届く。
「邪魔しないで!」
でも人の波は容赦なかった。誰かがアリズを押し返す。別の誰かが「順番を守れ」と怒鳴っている――どこにも順番なんてなかったのに。腕と体と汗ばんだ顔が入り混じって、図書館の奥へ奥へと伸びる。まるで神の顕現を目撃しようとするみたいに。
一瞬、立ち止まってしまった。
強大な一族の生まれも、自分より「格上」だと信じている連中も、春花・ナイトシェイドという名前ひとつで、ただの塊に成り下がっている。なんて……滑稽なんだ。
そして、僕もその一人だ。
動かなきゃ。暴力じゃなく、ただの意志で。体を滑り込ませた。幽霊みたいに隙間を縫って、肘を躱して、必要なときは屈んで、できるときは体を起こして。不格好だった。馬鹿みたいだった。どこかの地点で、床に置かれた誰かのカバンに足を引っかけた。バランスが崩れる――腕が前に伸びる――
落ちなかった。落ちたのは、彼女の上だった。
春花・ナイトシェイドは、そこにいた。
読書机のひとつに座って、開かれた本を前にして――でも読んでいない気がした。その灰色の瞳が、まるで透けているみたいに淡くて、ゆっくりとページから持ち上がって、ほぼゼロ距離で自分の顔と向き合った。机の両側に手をついた姿勢のまま、逃げることもできなかった。
直後の沈黙は、轟音みたいに重かった。
「なんてことするんだ!」
群衆の中から声が飛んでくる。
「春花様に突っ込んだぞ!」
「失礼にも程があるだろう!」
「春花様に非礼を働くとはどういうつもりだ!」
声が積み重なって、石礫みたいに降ってくる。でも春花は動かなかった。瞬きひとつしなかった。ただ、見ていた。冷たくも温かくもない、空虚な表情で――まるで、何度も見飽きた映画をまた流しているだけのような顔で。
「……す、すみません」
声が震えた。体を起こしながら。
「わざとじゃ……」
「当たり前でしょ!」
アリズの声が群衆のどこかから聞こえたけど、完全に無視された。怒号は続いている。何人かは、もはや催媒――杖を抜いて、言葉にしない脅迫としてこちらへ向けていた。状況が崩れていく。止める方法がわからなかった。
そのとき、机に影が落ちた。
「やめなさい」
声は穏やかだった。でもその中に、全員の血を冷やすだけの何かがあった。
カイト先生が群衆をかき分けて進んでくる。丸いサングラスが図書館の薄明かりに光っていた。目は見えない。でも全員が、その視線を感じた。
「散りなさい」
と言う。声を荒げることもなく。
「図書館は勉強の場だよ、市場じゃない。本が目的の人は秩序を保って入りなさい。春花さんに会いに来ただけの人は、今すぐ退場する。さもなければ、ちゃんと措置をとるよ」
ざわめきが引いていく。学生たちが、しぶしぶ、でも確実に、退いていった。僕に憎悪の視線を投げつけてから消える者もいたけど、大半は廊下に消えた。まるで最初からいなかったみたいに。
やがて図書館は、いつもの静けさを取り戻した。ページをめくる音。遠くの足音。ただそれだけ。
アリズが机まで来た。髪は乱れていて、顔には苛立ちが浮かんでいた。
「来てくれてよかったです、カイト先生」
と春花が言う。口調は平坦で――別に感謝したくもない、という気持ちがにじんでいた。
カイト先生が春花の方を向く。
「春花さん、ご迷惑をおかけしたね」
「……もう関係ないです。少なくとも今は、静かに本が読めますから……」
時間を無駄にするわけにはいかなかった。机に近づいて、口を開く。
「春花さん、少しお願いがあるんですが……いくつか質問に答えていただけますか?」
彼女は本から目を上げなかった。しばらく何も言わなかった。
カイト先生が乾いた笑いをこぼして、先に動いた。
「春花さん、この二人は新入生でね。少し話を聞いてあげても損はないんじゃないかな」
すぐには返事がなかった。灰色の瞳が、ゆっくりと僕を見て、アリズを見て、カイト先生を見た。それから、ほとんど動きと言えないほど小さな頷きをした。
カイト先生が笑って一歩引いた――でも完全に離れるわけじゃない。サングラスの奥の耳が、思ったより熱心にこちらへ向いているのが、なぜかわかった。
喉を軽く鳴らした。きれいなやり方なんてないから、直球にいくしかない。
「石のことです」
声を落として言う。
「ザイル・アッシュフォードが東大陸で見つけた石。魔力じゃない、別のエネルギーを持つっていう、あの石のことを……何か知っていますか?」
そのままの勢いで、知っていること全部を話した。石の性質、それについて聞いたこと、ダミラから得た断片。焦りが言葉を押し出していく。父のことはまた別の話になるから、それは省いた――
でも。
春花は微動だにしなかった。
瞬きもしない。動きもしない。ただ見ていた。その瞳の中で何かが動いているのはわかった。驚きでも好奇心でもなく……処理、とでも言うのか。情報を受け取って、分類して、誰にも届かない棚に整理している感じ。
「……知りません」
と、ついに言った。
声は平坦だった。抑揚がなかった。毎回、誰かを満足させない答えを返すことに慣れた人の声。
希望が指の間から落ちていくのを感じた。
「ですが……」
春花が続けた。思わず息を呑んだ。
「あなたが話してくれたことで、調べるべきことができました……」
音も立てずに立ち上がる。さっきからほとんど読んでいなかった本を閉じて、脇に抱える。それだけだった。挨拶もない。別れの言葉もない。振り返りもしない。本棚の間に姿が消えて、しばらくして、足音さえ聞こえなくなった。
彼女がいた場所を、アリズと二人で眺めた。口が開いたままだった。
「えっ……?」
アリズが何か言いかけて、止まった。
「やらかしたな」
と呟く。アリズに言うというより、自分に言い聞かせる感じで。
「全部話した。知ってること、全部。それで向こうは何も言わずに消えた。見知らぬ人に情報を漏らした。……何を考えていたんだ、僕たちは」
アリズが反論しようとした瞬間、カイト先生が口を挟んだ。
「焦っていたんでしょ」
落ち着いた声で言う。
「焦りは判断力を曇らせる。でも春花さんは脅威じゃないよ。少なくとも、君たちにとってはね」
そのままアリズの方を向いて、サングラス越しにまっすぐ見る。アリズの肩が固まるのが横目に見えた。
「アリズさん」
と先生は言う。声が少し柔らかくなっていた。ほとんど父親みたいに。
「本当のことを話してくれないかな。アキラくんが話したバージョンじゃなく、噂でもなく。……何が怖いのか、ちゃんと聞かせて」
アリズは視線を逸らした。断るか、罵倒して走り去るか——そう思った。
でも、違った。
唇がわずかに震えた。声は、囁きみたいだった。
「……祖父のことです。ザイル。石を見つけた人。魔力じゃないエネルギーを持つ石……触れると反応する、って。マジクスについてわかっていることを全部変えうる、って言っていました。そして……私をそれの、実験台にしようとしている。」
カイト先生は遮らなかった。ただ、聞いていた。
アリズは話した。東への遠征のこと。石が彼女に反応したこと。祖父への圧力のこと。ダミラの調査のこと。情報の流出のこと。全部。終わる頃には瞳が光っていた――でも、涙は落ちなかった。
先生はゆっくりと頷いた。
「……わかった。大変な状況だね。でも、一人じゃないよ。手伝える。ただし、焦って動かないこと。いいかな?」
頷いた。胸に少し、空気が戻ってくる感じがした。
そのとき、カイト先生の顔に変な表情が浮かんだ。笑いを堪えているような、内側でだけ起きている何かを見つけたような。
「……先生、どうかしましたか?」
「ごめんごめん、状況を笑ってるわけじゃないよ。ただ……」
そこで吹き出した。声に出して笑い始めた。抑えようとして、できていなかった。
アリズと顔を見合わせた。何がおかしいのかわからなかった。
「ごめんね、ごめんね。でもさ……」
先生がどうにか息を整えながら言う。
「例のダミラさんは『名前のない人物を探せ』って言ったんでしょ。でもアリズさんが連れてきたのは春花さん。春花さんには、ちゃんと名前があるよ?」
胃が沈んだ。
アリズを見た。アリズも僕を見た。彼女の顔が、見る見る赤くなっていった。視線をあちこちに逃がして、それでも逃げ場がなかった。
先生の言う通りだった。完全に、正しかった。
「それが、君たちのミスだ」
先生が笑いを収めて言う。声が締まっていく。
「『名前がない』って言ったんでしょ、あのダミラさんは。春花さんには名前がある。本名だ。当てはまらない。間違った人物を追っていたんだよ」
「でも……噂で聞いたんです」
アリズが早口で言う。
「彼女は違う、規則の外にいる、って……」
「外れてはいるよ」
先生が静かに遮る。
「でも『名前がない』わけじゃない。実は、探している条件に合う人物を知っている。ただ……今はその人に会うのは難しい」
「なんで会えないんですか?」
思わず言った。
「アカデミーにはほとんど来ない。来たとしても、見つけるのが難しい」
「誰なんですか?」
「学生だよ。でも他に色々と責任を持っていて、それで離れていることが多い」
「どんな責任ですか?」
「詳しくは知らない。ただ……グリムストーン一族と繋がりがある。だから焦らないで。僕が適切な時期に会いの場を設ける」
反論したかった。待てない、時間がない、そう叫びたかった。でもカイト先生の声の中にある何かが、そこで止まれと言っていた。
「……わかりました。信じます。」
渋々、そう言った。先生は笑って、二人の肩に軽く手を置いて、去っていった。
その夜、部屋に戻って、アリズと二人、床に並んで壁にもたれていた。石造りの壁に油の灯がちらちらと揺れて、踊る影を作っていた。
「待ってなんていられない」
アリズが暗闇に向かって言う。
「カイト先生は待てって言ったけど、待つことと何もしないことは別だわよ」
「わかってる。でも手がかりなしに動いても意味がない。本当の糸口が必要だ」
しばらく、二人とも何も言わなかった。
立ち上がって、息を吐く。
「明日また動こう。今夜は休め」
アリズは頷いた。去り際に、感謝と苛立ちが半分ずつ混ざった目でこちらを見た。そして出ていった。
翌日、下を向きながら廊下を歩いていた。目立たないように。顔を合わせた学生たちは避けていく。もう驚かないけど、慣れるものでもなかった。
そのとき、声が聞こえた。
大きくはない。でも何かが引っかかった。柱の陰で足を止めて、息を殺した。
「夜の音、聞いたか?」
片方が緊張した声で言う。
「みんな知ってるけど、誰も調べようとしない」
「音だけじゃない。俺の同部屋のやつ、昨日起きたら魔力がなかった。医者は疲労って言うけど……おかしくないか?」
「おかしすぎる。でも俺は関わりたくない。ワイルドソウル一族が動いていないなら、理由があるんだろ」
声が遠ざかっていく。
動けなかった。
魔力が……ない?
ダミラが話していた魔力過多の犠牲者が頭をよぎった。あの石、研究、情報の流出。そして今度は、これ。
アカデミーの中で何かが起きている。誰も直視したくない何かが。
アリズを探しに、走った。
* * *
消灯後、寮の近くの暗がりに二人でいた。空気が冷たくて湿っていた。月は雲の向こうに隠れていた。
「沈黙の魔術、ちゃんと機能してる?」と囁く。
「透明にはなれないわよ」
アリズが同じく小声で返す。
「でも音は消える。それで十分でしょ」
何時間も、そこにいた。筋肉が固まってくる。目が暗さに疲れてくる。
そのとき、中庭の向こう側で影が動いた。
ただの影じゃなかった。人の形をしていた。木々の間を、年季の入った慣れで滑るように動いていた。その後ろに、同じように静かな、二つの影。
息を止めた。アリズも止めた。
三つの影が寮の棟に入っていくのを見た。距離を保ちながら、壁に沿って、頭を低くして、息を殺して、ついていった。
一つの扉の前で影が止まった。一人が何かを囁いて、杖の先端からうっすらと緑の光が滲んだ。扉が音もなく開いた。
アリズが目を閉じた。「視界」の呪文を囁く。
突然、まるで別の目が開いたみたいに、部屋の内側が見えた。
ベッドに一人の学生が寝ていた。深く眠っていた。三つの頭巾に包まれた影が、その周りに立っていた。杖を彼女に向けて。コンパスみたいな奇妙な装置が、彼女の胸の上に浮かんでいた。止まることなく回り続ける針。そして――細い光の糸が、その子の体から立ち上がって、装置へ、そこから影たちの杖へと流れていた。
魔力を、盗んでいる。
全身が凍りついた。動こうとした。でもアリズの手が腕を掴んだ。
そうだ。相手が誰なのかわからない。何の力を持っているかわからない。今動いたら、ベッドの子と同じ目に遭いかねない。
でも。
突然、装置が甲高い音を立てた。針が暴走し始めた。影の一人が何かを呟いたけど——遅かった。
――ドォン!!
白い光が弾けた。盗まれた魔力が一気に解放されて、部屋中を重く濃い何かで満たした。まるで、生きているみたいな。
ベッドの子が起き上がった。
でも彼女じゃなかった。
肌がみるみる灰色になっていった。目が死にかけた光で輝いていた。喉から、獣みたいなうめき声が漏れた。
「マジクス・ゾンビだ!」
影の一人が叫ぶ。
「変容が始まった!」
彼女が影たちに飛びかかった。爪と歯と獣の力で。魔術が当たっても効かなかった。影たちがパニックになっていくのが見えた。
そして。
なんで声が出たのかわからなかった。
「――ああ!!」
廊下に響いた。銃声みたいに。
三つの頭巾が、こちらを向いた。一瞬、その下の顔が見えそうになった――でもほんの一瞬で、特徴なんて何もつかめなかった。影のまま、影でしかなかった。
一人が何かを呟いた。三つの影が煙の中に消えた。
女の子が、扉に向かって突進してくる。
アリズと二人で後退した。もう間に合わないと思った――
白い人影が、彼女の後ろから現れた。
魔術を使わなかった。ただ腕を上げて、首の後ろに鋭い一撃を入れた。
――ドスッ!
女の子が崩れ落ちた。じゃがいもの袋みたいに。
その人を見た瞬間、なぜか記憶に引っかかるものがあった。あの日の廊下。こちらが頼んでもいないのに、言葉をかけてきた人。
同じ顔だった。
「ちくしょう、また逃げられた……」
男が呟いた。周囲を見回しながら。
寮の扉が次々と開いていった。眠れなかった学生たちが顔を出していた。廊下の奥から、先生が二人、杖を手に走ってきた。
男は手を上げた。
「全員止まれ! ワイルドソウル一族の調査だ。誰もこの区域に近づくな。今すぐ立ち退け」
怒鳴っていなかった。でも誰も逆らわなかった。学生が下がった。先生たちが一瞬迷ってから、引いていった。数分で廊下は空になった。残ったのは彼と、アリズと、僕と、床に倒れた女の子だけ。
「あんたは……?」
アリズが、小さく言う。
「これで二週間、追ってる」
男が答えた。近づいてくる。
「こいつら、学生から魔力をこっそり盗み続けてた。毎回、罠を仕掛ける前に逃げられてた。でも今夜は……何かが狂った」
倒れた女の子を見た。肌はまだ灰色がかっていた。
「彼女は……?」
「魔力汚染だ。マジクスの間で出る病気。汚染された魔力が体に入って、自分の意志を失わせる……通称、マジクス・ゾンビ。もし間に合わなかったら取り返しがつかなかった。でも今なら、休めば体が自然に排出する」
男が髪を手で掻き上げて、長く息を吐いた。それからふと、どこか遠くを見るような目をした。
「……出口に罠を仕掛けておいたんだ。もうすぐ引っかかるはずだ」
まるでそれが合図だったように——遠くで爆発が連続した。
――ドドン!! ドン!!
男の顔に笑みが広がった。広くて、場の空気に全然合ってない、無邪気な笑みだった。
「捕まえた! 今夜こそ逃がさないぞ!」
踵を返して走り始めた。アリズが声をかける。
「待って! あんたは誰――」
走りながら、少しだけ振り返った。あの日の廊下と同じ温かさが、そこにあった。
「マーカス」と言った。「マーカス・ワイルドソウル」
それだけで、暗がりに消えた。足音のこだまだけが残った。
「マーカス・ワイルドソウル……」
アリズが、名前を口の中で転がすように繰り返した。
「……なんか、違う感じがしない?」
「――ああ……」
声が掠れていた。
「全然違う、かな」
灰色の肌の女の子が床に横たわっていた。爆発の音が夜に溶けていった。でも何かが、空気の中で変わっていた。言葉にできない何かが。ただ、骨の奥で感じるものがあった。
『何も終わっていない』――あの日、マーカスはそう言っていた。
……信じてみてもいいかな、と、初めて思った。
――同じ出来事でも、見えている景色は一つではない。
少年が知らない場所で、
別の誰かもまた、真実を追い続けていた。
白い制服をまとい、
誰よりも穏やかな笑顔を浮かべる魔術師。
その瞳が映していたものとは――。
次回――
もう一つの視点。
物語は、新たな観測者の目を通して動き始める。




