表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生賢者はひきこもる  作者: 春市
二章 地霊編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

23/36

第二十一話 「馬車の中」

 「では、行きましょうか。」

 ランドたちの乗ってきた馬車に乗せてもらい、森の外れから、まずはヨウスの町を目指す。


 実のところ、風魔法を応用した高速移動方法は持っているのだが、私一人では道がわからないし、たまには馬車なんてのもいいかなー、と思ったのだ。

 頑張れば全員運べないこともないのだけれど...。うん、みんなには内緒ね。


 初めての森の外だったが、意外と衝撃的なものはなかった。そりゃそうか。

 森の外は広大な平原が広がっていた。ヨウス平原というらしい。

 ヨウスの町はそこから来ている。ま

んまだね。


 もちろん、森から町まではなんの舗装もされていないので、揺れる揺れる。   


 馬車には生まれてはじめて乗ったけれど、決して乗り心地がいい乗り物ではないな。車輪があるだけいいんだろうけど、こんなのにずっと乗っていたら痔になるんじゃなかろうか。


 移動中。


 「ところで、スズカさんは森で見せてくれた以外にどんな魔法を使えるんですか?こちらとしても、使える魔法は把握しておきたいので。ああ、もちろん伝えられる範囲で構いません。」


 黙考。

 「そうですね...。私の得意な魔法は風の魔法です。」


 「風ですか...ハイムさん、どんなのか知ってる?」

 

 ランドが仲間の魔法師の聞いた。


 「いえー。風の魔法は難易度も高いし、応用力が水と地ほどないから、使う魔法師が少ないんですよね。だから風魔法の開発は他の属性魔法より、そこまで進んでいない。」


 私の知る風の魔法の遣い手も引退した人だったんで。現物を見たことは数回あるかないかです。と言った。


 「ふむ、じゃあスズカさん、実際に実演してもらえませんか?」


 「はあ、まあ構いませんけど...」


 魔力の許す範囲でですよー、と言っておく。


 「じゃあ...まず、『(ウィンド)』!」


 ボフゥ!っと私のまわりから風が吹き出た。

 馬車の幌がバサバサとなびく。

 「おお、これはすごい。」


 「じゃあ、次の魔法です。」


 「風流(ストレイ)!」


 さっきより強い、猛烈な風があたりを襲う。


 「おお!」

 「こらすごい...。」

 ランドと魔法師がぽかんと驚嘆している。


 御者が叫んだ。

 「馬車を壊さんで下さいよ!これ借り物なんですから。」


 「あっ、やべ。」


 集中が途切れて、風は吹き止んだ。


 「いやあ、いいもんが、見れた。」

 魔法師がすっごい誉めてくれる。べた褒めだ。ちょっとイントネーションがおかしくなってるし。


 「やっぱり、スズカさんはすごいですね。」ランドも褒める。


 「ああ、ありがとうございます。ところで、そのスズカさんっての止めません?こんな若輩にさん付けされるの恐縮なんで。」

 「いえいえ、スズカさんは凄腕の魔法師なんですから、付けて当然です。」


 気に入らない顔をしてやった。


 どうだね?年頃の女の子に嫌な顔をされるのは、クルものがあるじゃろ。


 「え、ああ...ではランドと呼んでください。私もスズカと呼びますので...」


 「分かりました。ランド。」


 「うん。順応ハヤイネ......」

この続きが読みたい

応援します

そのような方は、

[☆☆☆☆☆]を

[★★★★★]にしてくれると、

励みになります

あとよかったら、感想をどうぞ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ