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不良少年の話
今日訪れたのは、派手に髪を染めて、大きなヘッドフォンをして、
自分好みに服を着崩した感じの、不良っぽい男の子。
「こんなところに、こんな建物があったんだな。」
「ええ、今日はどうされました?」
尋ねると、男の子はめんどくさそうに答えてきた。
「いや、別に?
用事とかがある訳じゃないんだけどさ。」
そう言いながら、男の子は居座って話を始めた。
要約すると、この男の子の両親は共働きで、特に口出しもされないので、
自由に過ごせて幸せなんだそう。
今までも、散々自分の好きなようにやってこれて、
こんなにもいいことはないと。
そう、そのはずなのに、
この子の表情を見ると、全くもって満たされていないことがよく分かる。
本当は寂しいのに、それを認められなくて、
ずっと、グルグルともやもやが渦巻いていて。
でも、その現実と自分で向き合わないと、どうしようもないのよ。




