28/43
自分の好きを貫いている人の話
「こんにちはー」
本日のお客様は、髪が派手に染められていて、
服装がまるでお人形さんの衣装のよう。
「こんにちは。
本日は、どうなさいました?」
尋ねると、お客様は目をキラキラさせながら、
仕草できゃぴきゃぴさせながら話を始めた。
このお客様は、単に自分の好きに忠実に生きているだけで、
誰にも迷惑なんて、一つもかけていないのに、
周囲からは冷えた視線で見られて、
嫌気がさしてしまうのだと。
「小さい子たちは、
『お姉さん、可愛いねー!』って言ってくれるのよ。
なのに、その周りにいる大人たちは
『話しかけちゃ駄目!』とか、『ほら、早くいくよ!』
なんて言って、逃げるように去って行っちゃうのよ。」
まあ、無理もないわ。
この世の中には、暗黙の了解みたいなものや、
大人はこうあるべきだ、とかいう型みたいなものが、
たくさん存在してしまっていて、
そこから外れてしまっている人というのは、
白い目で見られてしまったりするのよね。




