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人のものを好きになってしまった人のお話
本日も、館に一人のお客様が訪れる。
本日のお客様は、泣き腫らしでもしたのか、目がパンパンで、
顔も真っ赤で、疲れ切った様子だった。
「大丈夫ですか?
どうか、されたのですか?」
一応、同情するように声を掛けてみると、
お客様は、途端にワーッと一気に泣き出しながらも、
何とか、感情任せになりつつも話をされた。
要約すると、ずっと慕っていた人に恋人が出来て、
それでも構わないと、このお客様は所謂浮気相手になったのだとか。
「もし仮に、最終的に自分を選んでくれたとしても、
浮気をするような人ですもの。
簡単に、恋人なんて乗り換えていくんだわ。」
本当に辛いのは、貴方じゃなくて、本物の恋人さんの方だし、
貴方は、人のことなんて、言える立場じゃないでしょうとか、
色々と言いたいことはあったけれど、
私はただ、
「そう、辛かったですね…」
とだけ、言っておいた。




