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人と話すのが苦手な人の話
「いらっしゃいませ。
本日は、どうされましたか?」
館を訪れたお客様に声を掛けてみるが、沈黙を貫かれてしまう。
だけど、よくそのお客様を見てみると、
言いたいことは、たくさん家に秘めているようだった。
「ここに訪れる方は、皆様、赤の他人である私に、
内に秘めた様々な思いを話していかれるんですよ」
それだけ伝えてみると、その人は少し表情を緩ませ、
これまでの出来事を話し出す。
ずっと一人で過ごしていたので、今更人と関わりたいとは思えないこと、
それでもこの社会では、人と協力されることが求められてしんどいことなど。
まあ、嫌だったり苦手だったりすることは、
仕方がないかもしれないけれど、それでもやっぱり、
人間は、完全に一人ぼっちでは生きていけないものだから、
最低限の関りは必要なのよね。




