第二十話 買えない笑顔
十一月九日 午後七時
新西京二区 農道
(アーク)
僕は目覚めると、僕の座っていた誠二さんのインプレッサ2080年型の後部座席は血塗れになっていた。
いや、そんなことよりもリンクスはどうなった?
ZXは?
扉を開いて外へと転がり出る。
外では何か軽く濡れている誠二さんが――そしてなぜか結衣が誠二さんの右腕にしがみついている――十数人の少年少女達に何やら話している。
「この人数は流石に俺の車には乗らない。で、警察が来るから――」
「助けてくれたことには礼を言います。しかし、警察には関わり合いになりたくありません」
ヒューマンの礼儀正しい少年が声を挙げると、他の子達も賛同の声を挙げた。
「……。わかった、じゃあこの農道を歩いていけ。無人タクシーを三台呼んだ。で、ここに来い。リンクスもここに来る」
「リンクスが?」
礼儀正しい少年が驚いた声を上げた。
「リンクスお兄ちゃんはどうしたの?」
ドワーフの少女が心配そうに誠二さんに質問をしている。
「お前等をハントした奴等の頭をぶち殺して今こちらにむかっているところだ」
勝ったのか……僕の胸は安堵に染まる。
それよりも結衣だ。
「結衣、大丈夫だったのか?」
「あーちゃん!! ちょ、マジで聞いて!? 王子が超絶神対応で助けてくれたから、うちは全然おけまるだよ。 あっ、でも銃声とかマジぱなくてー、王子が『三十秒で鉄の塊をジャムにしてやるぜ』とか、ドラマみたいなイケボで言っちゃってー! でもそのせいで、うちが買ったばっかのドライヤー、秒であぼんしちゃったんだけど!! マジぴえん越えてぱおんなんだけどー!」
結衣がマシンガンのように何やらまくしたててくる。
待て待て、王子って誠二さんのことか?
「アイアンベリーが居てな。機手が人機統合していて多少手こずったが――いちごジャムにしてやった」
誠二さんはさり気なく結衣を腕から引き離そうとしているがしっかりしがみついていて結衣は離れる気が無いらしい。
「如月社製のアイアンベリーのことですか!? ちょっと待ってください! あなたの装備でどうやってアレを倒したんですか!! ありえない!! しかも機手が人機統合していたですって!?」
僕は耳を疑った。
誠二さんは化け物か何かなのだろうか?
「我が居るのだぞ? 負けるわけがあるまい」
誠二さんの足元にいた黒猫がいつもの調子で言い出す。
「まぁ、誠二のやつ、突然発情してそこの娘を押し倒――」
「おいふざけるなよリーナス。誤解を招く発言は――」
結衣がきゃっとかいってる。
そうか――理解した。こうなったら誠二さんに責任を取ってもらうしかない。
「誠二さん。責任をとるつもりはあるんですよね?」
「何の話だ?」
「結衣のことですよ!!」
「落ち着け。明らかにお前は誤解をしている」
「ちょ――王子、うちのこと抱きしめてハグり倒してくれたし~?」
抱きしめた!?
「だからあれは撃たれると思って……」
「命がけでうちのことガチ守りしてくれて、マジ尊い……!! これってもう、運命のやつじゃん?」
命がけで庇った!?
「見損ないましたよ誠二さん!! そんな大人! 修正してやる!!」
僕は幻の左を誠二さんに叩きつける。
が、誠二さんは右手で僕の左のストレートを簡単に払いのける。
悔しい……!
「ふっ……抱きしめて押し倒したのだ。ならば結婚するしかあるまい。そう鵺の陰陽――」
そこまでリーナスが言った時――誠二さんに蹴りを入れられて吹き飛んだ。
むくりと起き上がったリーナスの尻尾から熱線が伸び、誠二さんに襲い掛かる。
***
(リンクス)
ZXのパンクしたバイクを無理やり走らせ、鉛のような身体を引きずって戻ってきた俺が目にしたのは、リーナスが誠二に熱線を乱射して追い回す光景だった。
それを呆然と見つめるアークと女性……あれが五十嵐結衣か。
「リンクス君!! 勝ったんだね! 僕たちの友情の勝利だ!!」
アークが嬉しそうに俺に声をかけてくる。
「あぁ……」
バイクを放り出した俺は返事と同時、投擲用小型斧を投げつける。
俺の手から放たれた漆黒の刃は独楽のように回転しながらアークの髪を一房斬り落として地に落ちた。
「ちっ……外したか」
「リンクス君!?」
アークが驚きの声を挙げる。
俺は淡々と裁判官が判決を受ける被告人に死刑を告げるように語り掛けた。
「俺は自分に約束をしたんだ。もしこの戦いが終わったら――お前の顔の皮を剥いで一足早いクリスマスツリーの飾りにしてやるってな……」
「何故だ!! 僕が何をした!!」
「その発言だけでも三回は死刑に値する!! いいから顔の皮を置いていけ!!」
***
(斎藤誠二)
「誠二――」
突然雪風が話し出した。
俺はリーナスの乱射する熱線でどころどころ焦げている。
正直それどころではない。
「楽しそうに遊んでいるところ申し訳ないのですが――パトカーのサイレン音が近づいています。後三分ほどで警察が到着するでしょう。早期の離脱を推奨します」
「……やばい!! お前達!! 引き上げるぞ!!」
アークを追いかけまわしているリンクスを捕まえて二人を後部座席に放り込――おい、俺の車の後部座席が血塗れじゃねーか!!
いや、今はそれどころじゃない。
「うちは?」
またもやしれっと俺の腕に抱き着いて来た結衣が離れん。
「君はここに残るんだ。そして到着した警官に何も知らない。突然銃声と悲鳴と爆発音がしたから逃げてきた。何を言われてもそう言い張るんだ。良いね?」
「でも、助けてくれたのは皆じゃん」
そう言って唇を尖らせる。
「そうだ。だが、世間的には助けたのは警察ってことで良いんだ」
やれやれ、アークの親族だけあって謎の正義感だけは一人前か。
「うちは嘘をつきたくは……」
彼女の瞳が戸惑いに揺れる。
「頼む。助けた事に恩を着せるつもりはないが――俺達を助けたいならそうしてくれ」
「解った。そうする」
良し、良い子だ。すぐ殴りかかってくるアークと親戚とは思えん。
「誠二さん!! そんな!! 僕たちのミッションがホロアニメ化する話はどこにいくんですか!!」
アークが悲痛な叫びをあげた。
「何を言っているんだアーク。そんな話出てきたこともない。そんなことされてたまるか。超一流のアンダーの仕事はな……自分のやったミッションを知っているのは自分と依頼人だけ。これが超一流だ。ホロドラマやホロアニメになるようなアンダーは二流なんだ」
俺は頭痛を堪えて教えてやる。
「そうだったんですか……なんてことだ……でも、でも僕は――それでもと言い続けます!!」
訳の分からないことを言うアークはもう無視。
そもそも手の内を世界中にばらしてどうする?
俺はインプレッサのエンジンをかける。
こうして俺達はパトカーのサイレンに追い立てられるようにしてその場を後にした。
***
十一月十四日 午前十時
新西京三区 大黒天通り 斎藤誠二探偵事務所
(斎藤誠二)
『先日、南太平洋でクトゥルフに漁船が襲われるというニュースを報道しましたが、続報です。捕まった仲間を救出するために戦い、行方不明となっていたダニエルさんでしたが無――』
『昨日の夜、新西京三区で起きた銃撃戦ですが、竜造寺組とヴォルコフ・ブリガータの――』
つけっぱなしにしているホロテレビから流れる、ジェーンの読み上げるニュースをBGM代わりにして俺は事務所でくつろいでいた。
午後からぶっ壊してしまった結衣のドライヤーの買い物に付き合わされる羽目になったから、恐らく本日最後となるリラックスタイムを味わっていたい。
あのまま彼女と会う気はなかったのだが――アークの馬鹿がこの場所を教えやがったせいで――許せん……俺は怒りに震える拳を握りしめた。
いかんいかん、リラックスタイムだ。
深呼吸だ誠二。落ち着け。
ニュースではなくクラシック――パッヘルベルのカノンでも聞くか。
そう決意してホロテレビを消した瞬間、ノックもなしにドアが開く。
岩村と番田――アルゴスセキュリティの殺人課の刑事コンビだ――がやってきた。
「どうした? 嫁さんの浮気調査依頼か? それとも娘さんの彼氏の素行調査依頼か?」
「相変わらず面白い奴だな斎藤」
勝手に来客用ソファに座る岩村。
「紅茶で良いか」
岩村は頷いた。
番田は壁によりかかって火のついてない葉巻を加えている。
今日の取り調べは岩村が担当のようだ。
俺は湯を沸かしながら紅茶を入れるカップに水を入れて電子レンジで加熱。
温まったカップの中の水を捨てる。
「で、今日は俺のウイットに富んだジョークをわざわざ拝みに来たのか? 殺人課ってのはそんなに暇なのか?」
「先日――五十嵐結衣を誘拐したとみられる新興ヤクザが壊滅した。新西京・ネクス・ジェネシス。もっぱらストリートチルドレンを攫っては臓器に変えていた糞どもだ。二十人近くいたそいつらが全員死んでいてな。大忙しだ」
「そんな忙しい中、わざわざ俺との友情を温めにここに? 嬉しいね」
沸いたお湯をカップに注ぎ、アールグレイのティーパックを放り込む。
カップの上に小さい皿を置いて蓋にする。
「誘拐されていた五十嵐結衣の証言も意味が解らん。何か凄い銃声的なのがバババババ―していきなりボカンしたから外に逃げ出してみた的な? と言っている」
岩村が無表情で結衣の面白い証言を口にする。
「おいおい、あれぐらいの年の女の子だぞ? 錯乱していたんだろう。許してやれよ」
俺は肩をすくめてそう言ってやる。
「問題はその後だ。死体の山の中に新西京・ネクス・ジェネシスのボス、本田是宮のIDを持った死体が転がっていた。だが――その死体のDNAは本田是宮のものと一致せず――新西京・ネクス・ジェネシスの拠点としていたコテージから十三キロほど離れた農道で見つかった焼死体。そいつのDNAが本田是宮と一致した」
「マジかよ。ミステリー小説の読みすぎだろ。クリスティか? おぉ、古き良きイギリスよ!!」
俺はおでこに手をやって大袈裟に声を上げた。
「また、アイアンベリーが破壊されていた。鑑識の報告では十ミリ口径の徹甲弾が現場から見つかっている。そして豆鉄砲ではアイアンベリーは壊せないとみたその銃弾の持ち主は、どうやらドライヤーで感電させて吹き飛ばしたらしい。帯電処理されているアイアンベリーにナイフで穴を開けてな」
岩村はにこりともせずに話を続ける。
「凄いな。この街にはスーパーマンでもいるのか? サインが欲しくなってきた」
「四区の住宅街でそのアイアンベリーの機手だったと思われる男が過剰反動肉体損傷で死亡しているのが確認された」
「死体のバーゲンセールじゃないか」
「そして先日俺宛に届いたのがこれだ」
机の上に本田是宮のホロリンク――リンクスが回収してきたやつだ――を置く。
岩村が続けて話した。
「色々と可能性はあるが――一番ありそうなのはこれだ。本田是宮は誰かに自分の罪を被せようとして逃走した。しかし逃げきれずに殺害された。奴を殺したどこかの誰かが――これをわざわざ俺に送り付けてきたってとこだろう」
俺はカップの上に載せた皿を外すと優しく紅茶のパックを引き上げ、三秒ほど数える。
ゴールデンドロップだのなんだの言われているが、余計な事をせずにさっさと俺は捨てる派だ。どうせ引き上げた時に一滴二滴落ちる。
紅茶は低温だと渋味が出る。そのリスクを冒すくらいならさっさと捨てるべし。
斎藤誠二の探偵術その五だ。
「どうぞ」
紅茶を岩村と番田に勧める。
「良い香りだな。お前も警察に居たことがあるからわかるだろうが――警察署で淹れる珈琲はなんであんなに不味いんだろうな?
良い豆を買って本格的なコーヒーメーカーを導入して、焙煎して挽いて、手間暇かけて淹れても――不味い。最早世界の法則でそう決まっているようだ。そうは思わないか?」
俺は頷きながら返事をした。
「解るよ。俺はそれが嫌で警察を辞めたんだ」
こいつ――スカダーを読んだことがあるのか?
俺は岩村のことを一気に好きになってきた。
「成程な。俺も警察を辞めるとしたらそれが一番の決め手になるだろう。さて、送り付けられてきた本田是宮のホロリンクには多数の人身売買の取引先とのデータが詰まっていた。
何故殺人課に? しかも俺宛に? 普通は風紀課あたりに送る。考えられることは一つだ。俺に送り付けることで、買収されない、企業に遠慮しないタフな刑事が情報を知ることで、軟弱な奴らが手心を加えにくくすることだ」
そう言いながら岩村はにやりと笑う。
俺はとりあえず答えた。
「凄い推理力だな。明智小五郎も裸足で逃げ出す」
岩村は事務所の、お世辞にも裕福とは言えない惨状を見回した。
「マーカスとの決闘で大金を稼いだはずの誰かさんは、今も破産寸前だ」
おい。それは言い過ぎだろう?
「一方で、本来ならマーカスに撃たれて死んでいたはずのエルフの少女が、匿名の大富豪のおかげで麻薬中毒になっていた母親と再会したという美談を聞いた」
「まさしく現代の美談だな。西暦二千百年、|資本主義社会の頂点を極めた《金が神様となった》この時代にそんな美談が聞けるとは夢にも思わなかったよ」
まずいな。どこまで調べ上げているんだこいつ。
黙っている俺に遠慮せず岩村はペラペラと続けた。
「スタジアムの地下にあった核爆弾も、ルーブの八百長の噂も、結局は全て都市伝説だ。この街には、どれだけ大きなことを成し遂げても、誰にも言わずに満足して死ねる『ネジの飛んだお人好し』がいるらしい」
岩村が立ち上がり、出口へ向かう。
「いいか、斎藤。承認欲求とバズりで埋め尽くされたこの世界で、その『無名の馬鹿』は絶滅危惧種だ。だが……程々にしとけよ。何でもお目こぼしできるわけじゃあない。後、手助けが必要な時は言え」
「そうだな――とりあえず今度来るときはドーナツを持ってきてくれ」
「スタバか? ミスドか?」
「そこはあんたのセンスに任せるよ」
「解った。ミステリードーナツをもってこよう」
待て。ミスドと言えばミスタードーナツだろうが!!
ミステリードーナツは辞めろ!!
押忍バーガーと同じく新西京の迷店の一つ。
販売しているのはミステリードーナツのみ。
味は食べてみるまで謎。
激辛味、初恋味、失恋味、プレーン、ストロベリー、チョコ、バニラ、地獄味、天国味――ランダムで味が決まっており、そのフレーバーの種類は最早千を超えるという噂すらある。
「じゃあな斎藤」
そう言って岩村が扉を潜る。
番田は扉を潜る際に指で鉄砲を作り、俺に向かって撃つ真似をすると岩村の後を追った。
こうして二人の刑事は帰っていった。
十一月十四日 午後二時
新西京三区 布袋通り
秋の柔らかな陽射しの中、人混みをぬって歩く。
今日は風もあまりなく、実に散歩日和と言えよう。
通りを行く人達も心なしか表情が朗らかに感じる。
俺はそんな中、ドライヤーどころか大量の荷物を持たされ、結衣の買い物に付き合わされていた。
そろそろ帰りたい――と、リンクスが歩いているのを見かけた。
***
(リンクス)
俺が歩いていると――バイトの帰りだ――アケミが声をかけてきた。
「リンクスちゃん……この間は……その――ごめんね」
何十年かぶりに再開した友人同士のようになんとなく気まずい空気を感じる。
「いや、俺こそ悪かったよ」
この空気はあまり好きじゃない。俺は適当にあしらって立ち去ろうとした。
「実はね――あれから、泰三が私のことを殴らなくなったの」
俺の足が止まる。
「そう、か」
それしか言葉が出なかった。
「だから……あの……お礼を言いたくて……ありがとう」
はにかんだようなアケミの声が――俺の耳をそっと撫でた。
「いや、いいんだ。俺こそありがとう」
俺はアケミに背を向けて立ち去る。
別に彼女が嫌いなわけでもない。最初に感じた気まずさも既に無かった。
ただ、生きてきて初めてのことだった。
勝手に笑顔がこぼれてしまうのは。
それを見られるのが恥ずかしかっただけだ。
そしてまた、彼女が俺に向けてくれた笑顔も、俺が生まれて初めて見る笑顔だった。
何だよ、誠二のやつ――――何だよ。
お前は、結局これが――――
***
(斎藤誠二)
俺の視線の先――リンクスが以前揉めた立ちんぼと話している。
リンクスは突然背を向けると、顔から笑顔をこぼし始めた。
あいつ、良い顔ができるようになったじゃあないか。
「セーちゃん、うちが今まで見たことのない種類の笑顔してる~。尊すぎ!! どんな感情よそれ」
結衣が俺の顔を覗き込んで騒ぎ始めた。
おっと、俺まで頬が緩んでいたらしい。
俺はいつもの甘いマスクに切り替えた。
「結衣。こいつはな。金じゃあ買えない笑顔なんだ」
街路樹の紅葉が舞い散る中――俺はまた、歩き始めた。
斎藤誠二の事件簿 FILE3 買えない笑顔 完
次回予告A
「おいおい頼むよ。それくらい俺だってわかる。問題はじゃあ具体的にいつ、どこで? ってことだろう? 確かお前は独立型人工知能だったよな?」
「それを言うなら――あなたこそ自称迷探偵では?」
「 新西京、最近マジで治安終わってない? 連続猟奇殺人とかニュース見るたびマジ病むんだけど……こわっ!! そんな中、事務所に現れたのが、超〜絶スタイルのいいエルフの美女・ジェーンさん。ちょっと待って……美人すぎ。マジ無理。てか、セーちゃん鼻の下伸びてない!? まさかの浮気? うちっていう『一生モノのヒロイン』がいるのに、他所の女にうつつ抜かすとかマジ許せんし!!」
「次回、斎藤誠二の事件簿 第四部『意志を継ぐもの』……え、この事件、もしかしてマジでヤバいやつ?」
次回予告B
「今までありがとう。お前とは色々あったが……いつも一緒にいてくれて、本当に助かった」
「あの事件以来、俺はちょくちょく誠二……さんの事務所に出入りしている。変わらない日常。だが、連続猟奇殺人事件で新西京は蜂の巣をつついたような騒ぎだ。ま、俺には関係のないことなんだが。
そんな俺達のもとに新西京トラストニュースのジェーンと名乗るエルフの美女が現れた。彼女の脚の長さは、街の絶望の深さと同じくらいある。それは今までで最凶の敵が、誠二を襲う事件の始まりを告げる狼煙だった」
「次回、斎藤誠二の事件簿 第四部『意志を継ぐもの』……夜はまだ、始まったばかりだ。」




