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あにゃざ~・ゆにば~す☆彡  作者: ちゃっぴーと俺
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第23話 プレッツエルは美味しいよ!

 荒れ果てた空。


 ねじれた大地。


 巨大な黒い砦の前で。


 レヴィーたちは、異世界中から集まったモルドレットたちと対峙していた。


「うっわ……」


 ミーミアが引きつった声を漏らす。


「多すぎませんこと!?」


 カトリーヌも顔を引きつらせた。


 黒ローブ。


 蛇の紋章。


 ずらり。


 海賊モルドレット。


 西部劇モルドレット。


 和装モルドレット。


 機械鎧モルドレット。


 なぜか全員悪そうだった。


「異世界侵略!」


「お宝!」


「大儲け!!」


「「「おおおおおっ!!」」」


「統率取れてるの嫌すぎるにゃ!!」


 レヴィーが叫ぶ。


「魔導警察!

 突入開始!!」


 パーシヴァルの号令。


 警察官たちが一斉に飛び出した。


 魔法弾。


 拘束術式。


 結界。


 激しい戦闘が始まる。


「確保する」


 銀光。


 パーシヴァルが空を裂く。


 一撃で複数のモルドレットが吹き飛ぶ。


「ひえっ」


「強っ」


「さすが親分!」


「いや敵じゃねぇ!」


 混乱。


 だが。


「数で押せぇぇ!!」


 無数の敵が押し寄せる。


「くっ……

 数が多すぎる!」


 パーシヴァルが初めて大きく距離を取る。


「次から次へと……!」


 魔導警察官たちも押され始めていた。


「炎よっ!」


 キャロルの火球。


「風魔法ですわ!!」


 カトリーヌの突風。


「砂のお城クラッシュにゃー!!」


 巨大砂ゴーレム。


「なんで砂!?」


「ビーチ回の経験!」


「活かすところ違うにゃ!!」


 だが。


「ぎゃははは!!」


 異世界モルドレットたちの魔法が押し返す。


「きゃっ!?」


 オーロラが吹き飛ばされた。


「ミーミア!!」


「だ、大丈夫……っ」


 六人も次第に追い詰められていく。


「生徒に指一本触れさせません!!」


 巨大防御結界。


 クロウリー先生が、六人を守る。


「先生かっこいいにゃ!!」


「今褒めなくていいですから!!」


 しかし。


 どごぉぉん!!


「きゃあっ!!」


 複数の攻撃を受け、結界が砕け散った。


 クロウリー先生が膝をつく。


「クロウリー先生!!」


「終わりだ猫耳どもぉ!!」


 モルドレットたちが笑う。


 その中央。


 本世界のモルドレットが、秘宝を掲げていた。


「へへっ……

 これを売れば一生遊んで暮らせるぜ……!」


 だが。


 ぴしっ。


「……あ?」


 秘宝にひびが入る。


「な、なんだ!?」


 ぴしっ。

 ぴしぴしっ。


「割れるぞ!?」


 次の瞬間。


 ぱきぃぃぃん――!!


 秘宝が砕け散った。


「俺の大金がぁぁぁぁぁ!!?」


 モルドレット絶叫。


 しかし。


 砕けた光は、空へ舞い上がる。


 虹色の奔流。


 それは。


 真っ直ぐマーリンへ流れていった。


 光の中。


 優しい声。


「あなたは絶対来ると思ってた」


 マーリンが目を見開く。


「……っ」


「だから、

 ちゃんと残しておいたよ」


 次々と現れる魔法陣。


 この世界中へ張り巡らされた術式。


「未来を見る種族がいたの」


「あなたが、

 いつかここへ来る未来も見えてた」


 マーリンの目が震える。


「今度は、

 ちゃんと勝ちなさい」


 その瞬間。


 光が、レヴィーたちへ流れ込んだ。


「にゃぁぁ!?」


「魔力が……!」


「これ……!」


 レヴィー。


 キャロル。


 ピコ。


 そしてマーリン。


 四人の魔力が共鳴する。


「ピコ!」


「術式接続」


「キャロル!」


「魔力流路固定!」


「レヴィー!」


「ぜーーーんぶ吹っ飛ばすにゃーーー!!」


 マーリンが杖を掲げる。


「集え」


 虹色の巨大魔法陣。


 世界中のギミックが起動する。


 空。


 大地。


 遺跡。


 すべての魔力が、一点へ収束した。


「いっけぇぇぇぇぇぇ!!」


 超巨大光奔流。


 どばぁぁぁぁぁぁん!!


「ぎゃあああああ!!」


「まぶしぃぃぃ!!」


「金ぇぇぇぇ!!」


 モルドレット軍団が吹き飛ぶ。


 蛇の紋章たちが、次々空の彼方へ消えていった。


 静かな丘。


 花畑の中心。


 一つの墓石。


「ここが……」


 ミーミアが静かに呟く。


「この世界の英雄のお墓じゃ」


 マーリンが、ゆっくり墓の前へ進む。


 長い沈黙。


 そして。


 そっと墓石へ触れた。


「……またせてごめんね」


 風が吹く。


 虹色の光が、一瞬だけ空へ舞い上がった。


 まるで。


 “おかえり”


 と答えるように。


 マーリンは、少しだけ笑った。

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