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あにゃざ~・ゆにば~す☆彡  作者: ちゃっぴーと俺
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第18話 パンケーキのようなきれいなまるを

 学園長室。


「――というわけで!」


 クロウリー先生の声が響いていた。


「尾行したうえに、

 捕まったそうですね!?」


「うぅ……」


 レヴィーたち三人は並んで正座していた。


「危険すぎます!」


「相手がどんな人物かも分からないのに!」


「もしパーシヴァルが遅れていたら――」


 そこで。


 少し涙ぐんだクロウリー先生の言葉が止まる。


 三人はさらにしゅんとなった。


「……ごめんにゃさい」


「反省してます……」


「……すみませんです」


 三人そろって頭を下げる。


 学園長室の奥。


 マーリン学園長は、静かに紅茶を飲んでいた。


 その隣には、腕を組んだパーシヴァル。


 壁際で黙ったまま、三人を見ている。


 こっそり涙をぬぐい、クロウリー先生は大きくため息を吐いた。


「正義感があるのは良いことです」


「ですが、

 無茶をしていい理由にはなりません」


 三人がこくこく頷く。


 すると。


「ふむ」


 マーリン学園長が、ゆっくり口を開いた。


「世界というものは、

 つながって終わりではない」


 三人が顔を上げる。


「道ができれば、

 思わぬものまでついてくるやもしれぬ」


 静かな声。


「だからこそ、

 扱いには責任が伴う」


 よく分かっていないレヴィーとキャロルとは別に、ピコの耳がぴくりと動いた。


「……道」


 その言葉。


「まるで、

 ワープゲートを知ってるみたい」


 小さな違和感。


 だが。


「まあ、

 子供たちを責めすぎても仕方あるまい」


 マーリン学園長はふっと笑った。


「学園の警備も、

 もっと魔導警察と連携していかんとな」


「無事だった。

 それが一番大事です」


「学園長……」


 クロウリー先生が肩を落とす。


 その時。


「ですが」


 マーリン学園長が、少しだけ真面目な顔になった。


「次があったら、

 夏休みが全部宿題漬けで終わると思いなさい」


「「「ひえ~~~~~っ!!」」」


「あら、何か問題でも?」


 笑顔なのに怖い。


 三人は高速で首を横に振った。


「「「にゃいです!!」」」


 返事だけは完璧だった。


 学園長室を出た瞬間。


「うぅぅ……

 めちゃくちゃ怒られたにゃ……」


 レヴィーがへにゃっとなる。


「当然です」


 声。


 振り向くと、カトリーヌたちが待っていた。


「大丈夫でしたの!?」


「心配した」


 オーロラも小さく頷く。


「無事でよかったぁ……」


 ミーミアがほっと息を吐いた。


 キャロルが少し笑う。


「みんな待っててくれたんだ」


「当然ですわ!」


 カトリーヌが胸を張った。


「お友達ですもの!」


 少し照れくさそうだった。


 その後。


「気分転換ですわ!」


 というカトリーヌの提案で、六人は人気カフェへやってきていた。


「わぁぁ……!」


 運ばれてきたパンケーキに、レヴィーが目を輝かせる。


 ふわふわ。


 まんまる。


 甘い香り。


「おいしそうにゃ……」


「これ限定メニューなんですのよ」


 カトリーヌが少し得意げに言った。


「……いただきます」


 ぱくっ。


「~~~~っ!!」


 レヴィーの耳がぴーんと立つ。


「おいしいにゃぁぁぁ!!」


「そんなに!?」


 キャロルが笑った。


 しばらく。


 六人は甘い時間を楽しんだ。


 だが。


「でも」


 レヴィーがぽつりと言った。


「怖かったにゃ」


 空気が少し静かになる。


「でも、

 見過ごしたくなかった」


 キャロルも小さく頷く。


「誰かが危ないことしてるなら、

 止めたいって思った」


「……うむ」


 ピコも静かに言った。


 すると。


「なら」


 カトリーヌがフォークを置く。


「ちゃんと頼りなさいな」


「頼る?」


「パーシヴァルとかですわ。

 もちろんわたくしたちにも!」


 オーロラも頷く。


「一人で突っ込むから危険」


「みんなでできることをやればいい」


 ミーミアがにこっと笑った。


「みんなならきっと大丈夫だよー!」


 レヴィーは、まんまるのパンケーキを見つめる。


 ひとりじゃない。


 丸く囲めば、もっと大きくなる。


「……うん!」


 レヴィーが笑った。


「今度はちゃんとみんなでやるにゃ!」


「無茶はなしですわよ?」


「努力はするにゃ!」


「不安しかありませんわ!?」


 笑い声が広がる。


 店の外。


 少し離れた場所。


 窓際の六人を、一人の男が見ていた。


 パーシヴァル。


「……やれやれ」


 小さくため息。


 だが。


 その口元は、ほんの少しだけ緩んでいた。

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