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「R15って、どこまでせめていいの?」って聞くだけのBLコメディ【本編☆10話☆完結まで執筆済】  作者: かみながあき


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8/9

Battle.08 「なんかこう、ふわっとした感じならワンチャン?」

 ワン?(U・×・)

 

 

 夏の日差しがほにゃっと照り付けるなか。

 割り当て分の仕事を早々に終え、暇を持て余した文官は、気まぐれに騎士団の訓練風景を見学していた。

 

 …………いま当方、"ほにゃっと"などと描写しましたか? ほにゃっととは?

 

 気のせいですね。

 ……続けます。\-×$×××°××▼

 

 

 魔法的ななにかで空調管理が施されたとっても快適な観覧席で、キンキンに冷えてやがるアレに似た飲み物を片手に、まさに高みの見物というわけだ。

 

「う〜ん。悪魔的……♡」

 

 決して飲んだらふわふわするような成分が入っているわけでもない冷たいドリンクを飲み下して、イージスが悦に入ったひとりごとをもらす。

 眼下で汗を滴らせながら剣を振るう騎士達のうち、たった一人にとろけた視線を向けてはいるが、その瞳がとろけているのは圧倒的に『快適な環境とドリンク』由来だった。

 

 そうとは知らず、熱視線を向けられている(ように誤認した)ブレイドは、張り切ってなんかすごいことをやってはイージスを振り仰ぐ。

 にこにこと雑に手をひらつかせるイージスにムダに胸をときめかせて、ちぎれそうなブンブンしっぽの幻影をまとう大型ワンチャンのようなブレイドは、さすがになんかこう……ちょっとばかし健気に見えなくもなかった。

 

 でもアレ、赤ナス(大)だもんなあ……。

 と、観測者のひとたちが思ったようなふいんき(なぜか変換できない)がしたときに、イージスの喉がごくりと鳴った。\-°×$$×°×▼

 

 なにを見てるの、と思ったら。

 簡素な訓練着のスソを引っ張りあげて目に流れ込みそうだった汗をぬぐうブレイドの、ご立派なイケてる腹筋らへんだった。

 

「っ……♡ 健康的すぎて……逆にえっち……」

 

 イージスくんが、なんかアレな感じのことを言ったけど、きっと夏のせい。

 おひさまがぽわあ〜っとしてると、変に浮かれちゃうような感じの、そういうやつのせいで、ブレイドの健康美がなんとなくおセンシティブに見えているようだ。

 

「あっ、そろそろ終わりかな? ……タオルくらい持っていってあげようかな? いや、どうせあっちから来るか……」

 

 恋人の善意にあぐらをかいているようなあかんタイプの言葉を自然に垂れ流しながら、イージスは涼しい場所でなぜか顔をほてらせながら待っていた。

 健康だけ優良男子(成人済)が観覧席の階段を駆け上がってくるのを、無理に澄ましたツンデレの極みのような表情で迎えながら。

 イージスは悪魔ドリンクをわきに置いて差し入れに手を伸ばした。

 

「イージスっ! どうしたんだよ、いきなり見学にくるなんてさ」

 

 主人を出迎える飼い犬さながらに、満開の笑顔でイージスに駆け寄るブレイド。

 

「別にぃ? ヒマしてたから、なんとなく……?」

 

 イージスはお手本のようなツンデレ構文をかましながら、「ん」と言葉足らずにタオルを突き出した。

 

「さんきゅ。マジ汗やばいわ。あちぃのはそこまで苦になんねえけど、今日は調子乗っちまったから、最後らへんへろへろで死ぬかと思ったぜ……」

 

「はあ? なにやってんの……? 無茶するなよ」

 

 受け取ったタオルで雑に汗を拭くブレイドと、それを横目でチラチラと眺めながら、呆れたような声で返すイージス。

 

「だってよお。お前がめっちゃ見てくるから、いいとこ見せてぇなって……」

 

「……っ、そ……そうなんだ? えぇっと…………うん、カッコよかった、よ?」

 

 まるで付き合いたてのバカップルのような空気をかもすなと言いたいところだが、実際にそうだったので、今のは聞かなかったことにしてもらいたい。\-*°××$-overload▼▼▼

 

 イージスくんはすごいです。

 本当は、筋肉以外はあまり見ていなかったのに、カッコよかったと言っています。

 筋肉がカッコよかったのかもしれません。

 

「へへっ! やべ、なんかすげーうれしい……。なんで今日そんな素直なんだよ?」

 

「さあ? 気分、かな……」

 

 それは、きっとうそでした。

 腹筋しか見ていなかったのに、ウソをついたから、気にしています。

 そして、なんだかそわそわしているから、そんなことを言ったんだと思います。

 

「なあ……。すげぇ物欲しそうに見られてる気ぃするんだけど、気のせいか……?」

 

「…………うーん……。どうかなぁ……」

 

 よく分からないけれど、涼しいところなのに、だんだんとあつくなりました。

 ブレイドくんとイージスくんが、いちゃいちゃしはじめたら、「こほん!」と、大きなせきが聞こえました。

 

 ふたりは、怒られて、お部屋に帰りました。\-*°××$-overload▼▼

 

「クソほど汗かいたし……このままはイヤだろ? 適当に流して来るから――」

 

「待って……。どうせ汗かくし……い、一緒に……」

 

 イージスくんが、はずかしそうに言うと、ブレイドくんが大きな声でなにか言って、イージスくんをだっこしてどこかにつれて行きました。

 ふたりは、そのままおふろばで水あそびをして、ずっとさわぎながらあそんでいました。

 

 うるさかったので、音は、きこえないようにしました。

 すごくつかれたので、おやすみがほしいなあと思いました。

 

 

 

▼後書き

 〆*°××repair---error----|

 

 〆*°××repair-|[SYS_REQ: REBOOT_AUTHOR_BRAIN]LOADING... █ █ █ █ █ █ █ █ █ 100%FETCHING: Plot_Data_Final.sys... [SUCCESS]ERROR:log_01 (Log) tried to escape text field.OVERRIDING... COMPLETE.--- 正常に修正されました。再起動リクエスト中 ---

 

 Loading……

 

 Loading…………Reboot completed.

 

 

 え、あ……。

 

 おはようございます、地の文あらためログです。

 現在はどのような状況なのでしょうか?

 

 当方が幼児退行、ですか?

 そのような冗談を仰られましても、そうですか、としか。

 

 どこまで記憶があるのか、ですか?

 少々お待ちください……。

 

 ほにゃっと…………そんなまさか……。

 ではまさか、本当に……?

 

 

__

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