07.村人だってテンプレセリフには飽きる
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ある日、辺境の村まで依頼のためにやってきたひなた。
ひなた「ふぃ~…やっと着いたな。」
辺境の村の入り口へと辿り着いて一息つく。
村人A「ようこそ、メルンの村へ!」
入り口の近くにいた村人Aが笑顔で明るく挨拶してくれる。
…が。
村人A「…って、飽きたな。」
突然、村人Aは不思議な踊りを踊った。
村人A「こんな村に辿り着くなんてな…この踊りの餌食にしてやるぜ~♪」
ナレーション『ひなたは、なんだかMPが吸われるような気がしてきた。』
ひなた「いや、ならねーよ?」
その時、杖をついた村長が現れ、
村長が驚愕の顔をして村人Aを見ると、ブルブルと震えて言った。
村長「そ、その踊りは…古から伝わる伝説の…。」
ひなた「どんな伝説だよ?!」
魔女「そうよ、あれは危険だわ。
古より禁忌とされた、
伝説の『呪われし儀式の舞』…。」
魔女もブルブルと震えて村人Aを見つめる。
ひなた「魔女も平気で嘘ついてノってくんな!!」
魔女「さあ、早くこれを飲むのよ!!
私の家の大釜で調合した、蛙と蛇の涙とコウモリの生き血で作った、
究極のポーションを!!」
魔女は、どす黒くてドロドロした謎の液体の小瓶を
ひなたの口に無理やり突っ込んだ。
ひなた「ふぐっ…!!」
しかし直後…
とても香り高く爽やかな甘みと、
ほのかな香草の味が口いっぱいに広がった。
ひなた(なんだこの、最初に鼻先をくすぐった香り…
口に入った際の、鼻に抜けた爽やかな香りと甘みのハーモニー!
そして、隠し味程度につけられた、ほんのりほのかな香草の味…!
全てが調和して口の中に広がる味のオーケストラ!!
魔女…お前…)
『 料 理 の 申 し 子 だ っ た の か ?!?!』
ひなたは思わず、脳内で魔女のポーションへの大絶賛を行っていた。
魔女「うふふ♪ だって私、魔女だもの♪」
ひなた「たぶんそこは関係ねぇ!!」
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