06.この町『ボケ倒町(だおしちょう)』って名前だった
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町中を歩いていると…
王様「待て、そこの冒険者よ!」
ひなた「…あ~…ええと、王様?」
王様「うむ、わしじゃ。冒険者よ、少し遊んでいかんか?」
ひなた「その前に…まず、なぜ王様がここに?」
王様「もちろん、この『ボケ倒町』
の有名人であるそなたに会いに来たのじゃ、ひなたよ。」
王様は豪華な玉座に座りながらニヤリと笑う。
ひなた「いや…そんな名前だったか?ここ…。つか、玉座はどこから…。」
王様「これはただの…」
王様は深く息を溜め込んだ。
王様「…椅子じゃ!!!」
ビシッと玉座を指差す王様。
ひなた「うん、まぁ…椅子…だな。」
王様「わしもたまには大胆にボケてみたくての~。」
はっはっはと豪快に笑う王様。
ひなた「それはまぁ、よかったですねー。」
王様「うむうむ。ところで冒険者よ…。」
急にキリッと真面目な表情になる。
王様「この国に…魔王が現れたんじゃ!」
ひなた「まぁ、そこにいますからねー。」
さっきまで魔王たちといた方向をちらりと見やる。
王様「このままではわしの国が滅んでしまう。そこでじゃ!
勇敢な冒険者であるそなたに、魔王を倒して欲しいんじゃ!」
ひなた「勇者もそこにいますけどねー。」
また、先ほど勇者と魔王と一緒にいた方向をちらりと見やる。
王様「ふむ、そうなんじゃが。あいつは役に立たんから除外じゃ。」
ひなた「勇者なのに?!?!」
王様「うむ。わしはそなたを気に入っておるのじゃ。
じゃから特別に、この玉座をそなたに授けよう。」
玉座をトントンと叩くとこちらを振り向き…
王様「冒険者から国王への道、開いて進め~い!!」
ひなた「
謹 ん で 辞 退 さ せ て い た だ き ま す !!!!!
」
大声で叫んでお辞儀をするとダッシュで逃げた。
背後からは王様の大笑いする声が聞こえていた。
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