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『ボケしか存在しない世界:聖職者たちのご乱心あり:R15版』(改正版)  作者: ひととせ そら


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05.最終決戦とカルガモの親子

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魔王「さあ、ツッコミの冒険者よ!

今こそ我に、そのツッコミの真の力を見せてみるがいい!!」

ひなた「勇者ー。新作スプーン見つけたから買っといた。

これ綺麗じゃね?」

また魔王をガン無視。


勇者「お、マジ?綺麗じゃん。これ、どこで買ったんだよ?」

ひなた「町外れの雑貨屋。いる?」

勇者「いる!サンキュー♪」

魔王「おい、お前たち…。」

魔王がまた二人の様子に呆れる。


勇者「これからは毎日これ使うわ♪」

勇者が新作スプーンを持ってにこりと笑ったかと思うと、

唐突に魔王にそのスプーンを向ける。


勇者「魔王!今日こそ決着だ!!」

魔王「あぁ、いいだろう。今日こそ決着をつけてやろうではないか。」

二人は急に向かい合い、周囲に強いエネルギーが集まり始める。


魔王「闇の力よ。我が意志に従い、その大いなる力を示せ。」

突然空に暗雲が立ち込め、雷鳴が轟き始める。

魔王の周囲に闇のエネルギーが急速に集まりだした。

辺りの空気が張り詰め、緊張が走る。


ひなた「おー、こっちは危ないからあっち通ろうな~。」

ひなたは近くを通るカルガモの親子を見つけ、突然誘導を始めた。


魔王「いやいやいや?!この状況で一体何をしている、冒険者?!?!」

思わず詠唱を止めて叫ぶ魔王。


ひなた「うん?教えてやんないと危ないだろ?」

カルガモの親子を誘導しつつ答える。


魔王「そうだが…いや、そうではなく…はぁ。」

その様子に魔王は頭を抱え、呆れ顔で首を横に振る。


勇者「諦めろ。あいつはこういうやつだって。」

魔王の肩に勇者がそっと手を置く。


魔王「そ、そうか。では改めて。」

勇者と魔王が再び向かい合ったと思うと、勇者はスプーンを、

魔王はフォークを手に、また何かが始まろうとしていた。


ひなた「つか、お前らはいつまでそうしてるわけ?

俺もう行くからなー。飽きたし。」

さっさと戦線離脱するひなた。


◇------◆------◇------◆------◇------◆------◇------◆------◇------◆------◇

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