03.フォークで会心の一撃&炭酸ポーション
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勇者「まぁまぁ、待てよ。これちゃんと役に立つんだってー。」
勇者がスプーンを改めて見せてくる。
ひなた「ふぅん…で?」
勇者「これで魔王をぶったたく!!」
勇者がスプーンで魔王の頭をポコポコと叩き始める。
魔王「あ、こら貴様!
おいっ、そんなもので俺を倒せるとでも思っているのか?!」
ひなた「まぁ…叩く度に-1くらいのダメージにはなんじゃね?」
魔王「-1でも積み重なったらバカにならんだろうが!」
勇者「-1ダメージか…思ったより微妙だな。なら…こっちがいいか?」
勇者はスプーンを見つめて考えたかと思うと、
今度はフォークを取り出した。
ひなた「刺したら地味に痛そうだな…フォークは。」
魔王「そうだそうだ!だからやめろ勇者!!」
勇者「フォークで一突き、いっくぜー♪」
魔王をガン無視し、勇者はノリノリで魔王に突っ込んだ。
ひなた「いやぁ…さすがにそれは『ぶっ刺さりそう』だな。」
魔王「『ぶっ刺さりそう』ってなんだ?!」
勇者「会心の一撃!!」
ドスッーー!!
魔王「ぎゃぁぁああ!!」
勇者のフォークが謎の強そうな効果音とともに、
魔王の肩に突き刺さった。
ひなた「おーい、魔王ー?無事かー?」
魔王「無事なわけがなかろーが!!」
魔王が盛大に叫んだかと思うと、その肩を押さえた。
魔王「うっ…しかし、思ったよりも深く刺さったようだ…。」
ひなた「マジ?これいる?」
懐からポーションを取り出して魔王に渡した。
魔王「なぜポーションを持っていた、冒険者よ?!」
勇者「つーかさ、そのポーションって効くのか?」
勇者がポーションを覗き込んで聞く。
ひなた「炭酸が美味い。」
魔王「味じゃなくて効果を聞いたんだと思うが?!」
ボケ担当の魔王も思わずツッコんでしまった。
…が、ポーションを飲んでみる。
魔王「…ぷはー!!美味いな!!」
勇者「おっ、マジで?俺にも一本くれよ。」
ひなた「ほい。」
勇者にポーションを一本渡す。
勇者「サンキュー♪ …ぷはー!!マジで炭酸美味いなーこれ。」
ひなた「ほんのりスパイシーなのもグッド。」
魔王「だから、効能はどこいったんだ?!効 能 は !!」
ひなたのボケっぷりに普段はボケしか言わない魔王がまたツッコむ。
魔王「しかし…ちゃんと傷も癒えているな。」
魔王が先ほど勇者のフォークで負傷した自分の肩を確認すると、
傷が瞬く間に消えていった。
ひなた「だからポーションだと言ったじゃん。」
魔王「いや、ちゃんとした回復薬なら、
なぜこんなに炭酸がシュワシュワと…。」
ひなた「美味いに越したことねーだろ?」
魔王「それはそうなのだが…。
いやいやいや?! こんなのを戦闘中に飲んでちゃんと戦えるのか?!」
ひなた「敵よりも、むしろ『ゲップとの戦い』だな。」
魔王「う、うむ…『ポーションを飲んで敵よりもゲップとの戦い』か…。」
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