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『ボケしか存在しない世界:聖職者たちのご乱心あり:R15版』(改正版)  作者: ひととせ そら


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13/16

13.チョコレートで平和条約&王族だってボケたい

◇------◆------◇------◆------◇------◆------◇------◆------◇------◆------◇


魔王「チョコレートさえあればもう何もいらない…。

もう戦争なんてやめようかな…。

人間と平和に暮らせば、毎日チョコレートが食べられるし…♪」


ひなた「こうしてチョコレートによって、

世界に平和がもたらされましたとさ。めでたし、めでたし。」

と、締めのナレーションをしてみる。


魔王「いやいやいや!!俺は魔王だ!!

こんなチョコレート如きに屈したりなどせぬのだ!!

もっと、カッコイイ決着をしなければ!!!」

ひなた「なんだよ、『カッコイイ決着』って…。」


魔王「こうだ!」

魔王は両手を掲げて高らかに声を上げる。


魔王「フハハハー!!

人間どもよ。俺の強靭な意志の前では、

お前たちの希望など、無意味だということを教えてやろう!!」

ひなた「フハハハー!!

魔王よ。チョコレートの前では、

魔王も無意味だということを教えてやろう!!」

そしてひなたは、懐から高級チョコレートを取り出した。


魔王「な…な…なんだそれは…?!」

高級チョコレートを見て驚愕した魔王は、

思わず唾を飲み込んで食い入るように見つめた。


ひなた「フッフッフ…さあ、聞いて驚け、魔王よ。

これが最近巷で話題の、入手困難な、

食べたらやみつき高級チョコレート

『小悪魔のささやき』…っだ♪」

ひなたは高級チョコレートを、

魔王に見せつけるように高らかに掲げた。


魔王「そ、そのチョコレート…俺にも味わわせてくれない…か…?」

魔王はすっかり高級チョコレートに釘付けだ。


ひなた「欲しい?欲しいか?欲しいよな~?

平和条約結ぶならやるよ~?」

魔王の目の前に、高級チョコレートを左右にフラフラさせながら誘惑する。


魔王「もちろんだ、もちろん!!チョコレート、チョコレート~♪」

魔王はもう、すっかりチョコレートに夢中で戦争などどうでもよくなったのか、

あっさりと平和条約の紙にサインをした。


ひなた「ほい、交渉成立~♪」

紙を受け取ると、魔王の口の中へ高級チョコレートを入れてあげた。


魔王「うっはぁ~♪ これだこれ、これが欲しかったのだ!

人間たちと戦争をするよりも、

チョコレートを食べた方がよっぽどよいな~♪」

その濃厚な甘みに蕩けそうなほっぺを両手で押さえながら、

とろんとした表情をする魔王。


魔王「チョコレート最高~♪ 人間最高~♪」

完全に戦意喪失した魔王は、

その後も、魔王城でチョコレート三昧の日々を送ったそうな…。


こうして、魔王と人間の戦争は、

ひなたの持っていた高級チョコレートによって、終結したのだった。


人々はひなたを英雄と讃え、

王宮からは莫大な報酬が与えられることとなった。


そして、ひなたが報酬を受け取りに王宮を訪れた。


玉座の間にて待機していると、

王様が扉を開けて、優雅に玉座の間に登場する。


王様「うむ、待たせたな、冒険者ひなたよ。」

王様は、レッドカーペットかというくらい長いマントを引きずって、

玉座の間へと入ってきた。


王子「ふふ、父上。それでは『キング』というよりも『ロング』ですね。」

王子がクスクスと上品に笑った。


王女「うふふ♪ でも、それならお掃除もできて便利ですわね♪」

ひなた「まず、それでいいのか?! 王様が?!」


王様「それでよいのじゃ。わし、王様じゃからな。」

ひなた「たぶんそれは関係ねぇ!!ってなんかこのやり取りデジャヴだ?!」


城内は笑いに包まれ、和やかな雰囲気(?)のまま、

報酬を受け取ってお城を後にした。


………


……



◇------◆------◇------◆------◇------◆------◇------◆------◇------◆------◇

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