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『ボケしか存在しない世界:聖職者たちのご乱心あり:R15版』(改正版)  作者: ひととせ そら


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11/16

11.神の声だってボケたい

◇------◆------◇------◆------◇------◆------◇------◆------◇------◆------◇


そんな中、またまたまた、

毎度の如く見慣れた光景が目に飛び込んでくる。


勇者の手にはスプーン。

魔王の手にはフォーク。

転生者の手には割り箸。


3人が見つめ合って、また『ボケ合戦』とやらを繰り広げているようだ。


ひなた「…。」

いつものように、ジト目で呆れ顔をして見つめると、ふと、

今日は趣向でも変えてみるか、と思いついたひなた。


ひなた「さあ、そこに参戦するは新たなボケ!! 神の声!!」

と空に向けて大声で実況を始めてみる。


神の声「ワシだってボケたいんじゃもーん!!」

突然、天から神の声が聞こえ、神がちゃんと参戦してきた。


転生者「あー、もう面倒くせぇ。俺が神の声やるわ。」

転生者が割り箸を投げ捨て、ニヤリと不敵に笑う。

ひなた「お前ごときが神の声を出来ると思うなよ?!」

と、とりあえず叫んでみる。


転生者「いやいや? 俺こそが神の声だぜ? あー。コホンッ。

ワシが神じゃ。」

その時、雷鳴とともに空から稲妻が落ちて、

転生者にクリティカルヒットした。


ひなた「天罰くらってんじゃねーかよ!!

…いや、この場合、むしろ神罰か?」


転生者「ぐはっ…!!

やはり、本物の神の声には勝てなかったというのか…。」

その言葉とともに、転生者はパタリとその場に倒れた。


勇者「ここは俺に任せろ!!」

勇者は木のスプーンを高らかに掲げた。


ひなた「いや、木だぞ?いけるのか?」

勇者「任せろ!これは特殊な加護を施された俺の聖剣だ。

魔王の頭だって叩き割ってみせる!!」

ひなた「叩き割ろうとすんなよ、物騒だな!!

あとなんで魔王なんだよ?!」


魔王「フハハハ!!やっとその気になったか?勇者よ。

さあ、かかってくるがいい!!」

魔王は街中に置いた謎の玉座から立ち上がると、

これまた謎な、大きなハテナマークを頭上に浮かべた。

ひなた「ボケの渋滞をさせてくんな!!!」


◇------◆------◇------◆------◇------◆------◇------◆------◇------◆------◇

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