11.神の声だってボケたい
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そんな中、またまたまた、
毎度の如く見慣れた光景が目に飛び込んでくる。
勇者の手にはスプーン。
魔王の手にはフォーク。
転生者の手には割り箸。
3人が見つめ合って、また『ボケ合戦』とやらを繰り広げているようだ。
ひなた「…。」
いつものように、ジト目で呆れ顔をして見つめると、ふと、
今日は趣向でも変えてみるか、と思いついたひなた。
ひなた「さあ、そこに参戦するは新たなボケ!! 神の声!!」
と空に向けて大声で実況を始めてみる。
神の声「ワシだってボケたいんじゃもーん!!」
突然、天から神の声が聞こえ、神がちゃんと参戦してきた。
転生者「あー、もう面倒くせぇ。俺が神の声やるわ。」
転生者が割り箸を投げ捨て、ニヤリと不敵に笑う。
ひなた「お前ごときが神の声を出来ると思うなよ?!」
と、とりあえず叫んでみる。
転生者「いやいや? 俺こそが神の声だぜ? あー。コホンッ。
ワシが神じゃ。」
その時、雷鳴とともに空から稲妻が落ちて、
転生者にクリティカルヒットした。
ひなた「天罰くらってんじゃねーかよ!!
…いや、この場合、むしろ神罰か?」
転生者「ぐはっ…!!
やはり、本物の神の声には勝てなかったというのか…。」
その言葉とともに、転生者はパタリとその場に倒れた。
勇者「ここは俺に任せろ!!」
勇者は木のスプーンを高らかに掲げた。
ひなた「いや、木だぞ?いけるのか?」
勇者「任せろ!これは特殊な加護を施された俺の聖剣だ。
魔王の頭だって叩き割ってみせる!!」
ひなた「叩き割ろうとすんなよ、物騒だな!!
あとなんで魔王なんだよ?!」
魔王「フハハハ!!やっとその気になったか?勇者よ。
さあ、かかってくるがいい!!」
魔王は街中に置いた謎の玉座から立ち上がると、
これまた謎な、大きなハテナマークを頭上に浮かべた。
ひなた「ボケの渋滞をさせてくんな!!!」
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