10.魔塔主はボケが本業だった
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魔法学園を去ろうとしたその時、魔塔主と出くわした。
魔塔主「やぁ、ひなたくん。ちょっといいかい?」
ひなた「魔塔主?」
魔塔主「私と勝負をしないか? 題して『マジックボケ対決』だ!
私と君で、どちらがより大きな笑いを取れるか勝負しようじゃないか!」
ひなた「唐突だな?!つか、俺がボケたら誰がツッコむんだよ?!」
魔塔主「ふむ…そうか。それは考えなかったな。ではこうしよう。
私のボケに君がツッコミをしてくれ!」
ひなた「え~…。」
魔塔主「ノらないか? では、報酬をたっぷり弾もう。
安心しろ、魔塔主の名に賭けて報酬は必ず約束する。」
ひなた「ボケ報酬に魔塔主の名を賭けんなよ…。」
魔塔主「はっはっは、そうだな。つい本業の方が出てしまったようだ。
では、始めるとしようか。」
ひなた「本業がボケなのかよ…。」
魔塔主が杖を振って詠唱を始めるのを、呆れ顔で見ながらぽつりと呟く。
魔塔主の目の前に、巨大なクリスタルが出現する。
魔塔主「そう…これこそが、魔塔の総力を挙げて創り出した
『ボケクリスタル』
だ!!!」
ひなた「国の重要な人材たちを、ボケに全力投球させんじゃねー!!!」
魔塔主「さぁ、ボケクリスタルの真の力を見よ!!!」
魔塔主が声高らかに両手を広げると、ボケクリスタルから眩い光が放たれ…
ドーーーーーーーン!!!!!
ボケクリスタルが大爆発。
そして、爆風と煙が晴れると、魔塔主の頭が
巨大なアフロヘアー
に、なっていた。
ひなた「お前の頭が大爆発になっただけじゃねーかよ!!
あと、そのネタはもう使用済みなんだよ!!」
巨大なアフロと化した魔塔主を落ち着かせてなんとかその場を鎮め、
ひなたは今日も、呆れ顔で王都の街中を歩いていく…。
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