355
リファーちゃんはミレナパウスさんとサンクチュアリの直接の力のやりとり……それに介入しようとしてる。それがサンクチュアリにはきにいらない。きっと奴? 彼? あいつ? まあなんでも呼び方はいいけど、サンクチュアリからしたらリファーちゃんはただ逢瀬を邪魔するやつなんだろう。
いやいや、しっかりとミレナパウスさんを見て欲しい。苦しんでるでしょうが! ってことだよ。サンクチュアリだから痛みとかわからないのかもしれない。
苦しみとかさ……でもそれでいいのか? だってサンクチュアリって世界の最後の防衛装置というか? 救済の為の力だ。その力そのものが苦しみがわからない……いや普通のサンクチュアリならそれでいいと思う。
だって別に普通のサンクチュアリはこんな意思を示したりしないからね。ただ宿って、その宿主に世界を救うという役目を与える装置みたいなものだ。
強大な力と、使命を与えて……サンクチュアリに選ばれたものは救世の道を歩みそして……「英雄」となる。けどそこに別にサンクチュアリの意思はない。だってそういう装置なだけだから。
でもこいつは……意思があるからね。それならもっと宿主に寄り添うとかさ……必要でしょ。
「このままじゃ、ミレ姉が耐えられないよ!」
【そんな事はない。そんなことがありえる筈がない。耐久値はわかってる。だから何も問題なんてない。私達の馴れ初めを邪魔するな!!】
おいおい、馴れ初めとかいい出したよあのサンクチュアリ。それにどうやらちゃんとサンクチュアリはミレナパウスさんが耐えられる……とは計算してるみたいだ。
まあそうじゃないと流石にあのサンクチュアリがミレナパウスさんが壊れるかもしれない事をするわけがないか。大丈夫だと分かってるから、サンクチュアリはやめない。
だって彼基準では大丈夫なんだからやめる理由がないんだよね。まさに機械的というか? システム的だね。確かにミレナパウスさんはきっと耐えられるだろう。そう耐えられる――だ。そこらへんをサンクチュアリはわかってないよね。
確かに大丈夫なんだろう。でもその過程の苦しみをまるって無視してる。けどリファーちゃんはミレナパウスさんの苦しみに寄り添ってるのだ。
だからどっちも止まれないよね。だって相容れてないんだから。




