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「リファー姉!! 私が……ぐぐぐぐ」
リファーちゃんはミレナパウスさんさんに近づこうと必死だ。なんかシュシュ――とリファーちゃんの姿が一瞬消えてるのがわかる。多分空間移動をしてるね。でも……それでもリファーちゃんはミレナパウスさんに近づけてない。
あの水中戦の時もそうだけど、ここはサンクチュアリで満ちてるからね。だからこそリファーちゃんも空間移動がうまくいってないのだろう。他者の力で十全に満ちてると干渉が難しいからね。
でもそれでも跳んではいる。そこは進歩してる。どうやらあの水中戦を振り返って、リファーちゃんも自身の弱点を把握して、改良をしてる。それはとても大切なことだ。なにせ私たちの目標は空獣という化け物の中の化け物である。
数多ある世界をその腹に収めてきて、神さえもそいつの侵攻に音を上げてるっていう、化け物。世界を守る中で、私たちよりも強い存在ってのはあんまりいないかもしれない。
そんないっぱいいても困るし……だからってそれで慢心してたらいけないんだよね。
だって私たちの最終目標は空獣だからだ。あれはきっと周囲が閉鎖的な空間ではなくても……きっと自分の色に染めてくる。そんな奴だよ。それだけの力があるだろう。私だって一度しか相対したことはないが……あの時の私たちでは全く相手にならなかった。
圧倒的な差……それを感じただけだったからね。はっきり言ってあの時生き延びられたのは奇跡以外の何物でもない。私たちは助かったが、あの後、勇者と魔王のふるさとがどうなったのかはわかんないからね。
一応あの時の全身全霊の一撃はぶち当てたはずだ。でも……今考えたらあれが効いてた……とは思えない。反動で私たちは世界を超えられたけど……空獣があのままあの場にいるとしたら……勇者と魔王の世界は……
なのでリファーちゃんにはもっともっと上を目指してもらわないと困る。あの空獣は確実に存在として別格だからね。それにも通じるようになるには今の状態ではきっと足りない。
でもきっと大丈夫だろう。リファーちゃんはなかなかに向上心が高い。まあそれは向上心というか? ただ単にリファーちゃんの本能のような気もする。リファーちゃんは戦闘だって楽しむタイプだ。遊び……と一緒だとリファーちゃんは思ってる節がある。
だからあんまり真剣さ? はみえない。でも、遊びの延長だからこそ、楽しく、苦しくなくのびのびとやっていけるって利点もあるんだよね。リファーちゃんにはこのままのびのびと伸びてほしいよね。




