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『大丈夫ですよミレナパウス。貴方達の間でどんな契約をしようが、私がそれに干渉することはありません。貴方の個としての存在、それを私は尊重してますから』
私はミレナパウスさんが心置きなくサンクチュアリと契約出来るようにそう言ってあげる。とりあえず寛容な印象を与えとかないとね。流石にそんなすぐに側は用意できないし?
ここでサンクチュアリに突き放されては困る。なにせサンクチュアリが一人の個を気に入るのがどんな確立かってね。そういうことだよ。それはなかなかあることじゃない。
だからミレナパウスさんにはこのサンクチュアリを手放してほしくないってのが本音だ。実際ここでミレナパウスさんがサンクチュアリと決別でもしたら、かなりの遠回りになるだろう。
結局無理矢理な感じで認めさせるとことになる。それは世界を人質にとっての交渉とかになりかねない。それはさ……不本意というか?
そんなことできればしたくないじゃん。大丈夫大丈夫、ミレナパウスさんがちゃんとサンクチュアリを確保さえしてくれさえすれば、あとからどうにでも出来るからね。
『ふん、その技術があれば、どうとでも出来ると思ってるんでしょう』
見破られてるし……けどここは下手に否定はしないよ。
『否定はしません。けど、無理矢理はしないと誓いましょう。そういうの好きではないんですよ』
本心だよ。嘘ではない。こういうのはなんでも取り繕えばいい……ということじゃない。ちゃんと本心を見せるのもまた大事。実際どれだけサンクチュアリに通じるのかはわかんないが。
「えっとサンクチュアリ様。大丈夫です。ジーゼ様はそのお言葉を違えたりは決してしません! そういう……お方なのです」
うん……なんか怖い。ミレナパウスさんの信頼が怖い。けどここで「うわ、こわ」――とかいえないじゃん。だから――
『ふふ、買いかぶりすぎです。当たり前のことですよ。信頼を勝ち得ようとするためにはこちらも信頼をしないとですから』
――と言っておいた。するとミレナパウスさんはなんか涙ぐんでる。やっぱりちょっと怖いなこの子。とか思ったけど、ミレナパウスさんの信頼が届いたんだろう。サンクチュアリはミレナパウスさんにその存在を分け与えてくれた。




