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「どうして……私なんですか? 選ばれたと言っても、私はこの世界の存在じゃない。本当の意味で貴方を受け入れる事はできない。そうじゃないですか?」
なるほど……サンクチュアリに注目される、認められることはとても名誉なことである。でも……彼女はこの世界の存在じゃないからね。だからこそ、その注目もどんな意味があるのか? ってことなんだろう。普通にこの世界の存在なら、確かにこのサンクチュアリに気に入られることにはとても意味がある。なにせそれは英雄になれるって意味だからね。
私はそんなのごめんだが……でも普通は––「今から貴方は英雄に選ばれました!!」––と言われたら? 普通の人は「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」––とかなるんじゃないだろうか? 男の子とかならそんな風に絶対になるよね。実際私だって責任とか? そんなのを考えたら「英雄」なんて「うへー面倒そう」––とかおもう。
でも感情だけで言うなら、『英雄』––という言葉はとても魅力的だ。だって誰だって一回は『英雄』に憧れるものじゃないだろうか? 普通なら絶対に一回は憧れる事があるとおもう。なにせ聖女だったミレナパウスさんだってさ……英雄という言葉には揺れそうである。
すでに聖女だったんだからいいじゃん……とかおもうけど、そういうことじゃないんだろう。むしろ聖女で英雄? そんなの最強じゃん! って感じなのかもしれない。てかなかなかにミレナパウスさんって見た目ほどに儚くないからね。見た目ではあんまりバリバリに動いて戦うような? そんな風な戦闘スタイルには見えない。どっちかというとミレナパウスさんは後方で魔法を使うようなさ、そんな人だなっておもうはずだ。
でもそんな予想に反して、ミレナパウスさんはバリバリに近接戦を好む。魔法も勿論使う。そもそもが元はその印象通りの戦闘スタイルだったしね。でもどうやら本人はバリバリに動きたい派だったらしい。普通はミレナパウスさんみたいな? 美女というか? 女性はそんなに動きたくないものだと思ってた。汗とかさ……あんまりかきたくないような気がしてたし? でもどうやらミレナパウスさんは体動かすのが好きみたいだし、楽しそうに戦闘訓練とかしてるからね。
だからきっと英雄も好きなんだと思われる。でもだからこそ、残念だって思ってると思う。なにせこの世界の存在じゃないから、このサンクチュアリを認められたところで? 英雄にはなれないからね。ミレナパウスさんの世界の英雄は彼女じゃなかったから……
『確かにそれはそうだね。けど、君たちは私が欲しい……違うかい?』
「それはそうですけど……」
なんだろう? いま一瞬、なんか寒気がしたような? 裸でいるからかな? いやそれは今更だろう。気の所為?
『私は暇だし? エネルギーだって潤沢だ。君たちとの遊びは楽しかった。それに君は好きだ。だから、それを叶えてもいい』
「本当ですか!?」
こんな簡単にサンクチュアリ自身が力を分け与えてくれるって言うのならとても助かる。それはミレナパウスさんも同じように思ったからテンション高く言葉が弾んでる。
『勿論君はとてもいい。めっちゃいい。むしろ好きだ』
なんか告白しだしたぞ。けどその次の言葉……いやサンクチュアリの思念というか? それはなんか私は盗み聞きできなかった。
『けど○○○○△△』
「え?」
なんかどうやらセキュリティレベルをその時だけ引き上げてたみたいだ。私が盗み聞きしてるのわかってたな。そしてそれを聞いたミレナパウスさんはなんか青くなってる。何を言われた?




