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 リファーちゃんとミレナパウスさんの前には真珠のような球体があった。遠目で見たらそれはとても綺麗な白色に見えた。でも二人が近づいたら、それはまるでマーブル模様のように複雑な模様を表して表面をまわってた。

 ミレナパウスさんとリファーちゃんが同時に入っても全然大丈夫なほどの大きさ。リファーちゃんは好奇心旺盛だから、さっそくその球体に手を伸ばしてた。いつもならミレナパウスさんが止めてくれるんだけど、なにやらミレナパウスさんは棒立ちしてた。なのでリファーちゃんのしなやかな手がその球体に触れる。

 その瞬間――パシャン!! っとマーブル模様の球体が弾ける……なんてことはなかった。そんなことになってたらさすがにリファーちゃんも焦っただろう。なにせそれはこのサンクチュアリの空間の中心なんだからね。つまりはこのマーブル模様の球体こそ、サンクチュアリ。いやこの中にあるものがそうなのかもしれない。

 まあサンクチュアリはわかりやすい物体とかではないことの方が? 多いような気がするけどね。明確な形を持ってるってのが珍しいし。だからこんな不定形な形をしてるのかもしれない。めっちゃなんか柔らかそうだしね。


「おおー」


 こら、いくら何でも腕を突っ込むのは好奇心旺盛過ぎでしょ。指一本にしときなさい。まあすでに遅いが……リファーちゃんの細い腕がマーブル模様の球体へと飲み込まれてる。でもどうやらリファーちゃんの腕はこのマーブル模様の球体の膜? を貫通してるわけじゃないみたいだ。腕を引くと、中身が出てくる……ってこともなかった。

 リファーちゃんの腕にサンクチュアリのエネルギーがまとわりついてる……とかもない。綺麗なものだ。


「どうしたの? ほら、見てみて」


 リファーちゃんはなんか呆けてる? ミレナパウスさんに見せるようにその腕を何回かその球体に差し込む様を見せている。いやいやなんて大胆な子なの? 確かに一回大丈夫だったよ? だからって次が大丈夫って保障ないからね。それにそのマーブル模様の球体が壊れたらこの空間そのものがどうなるかわかんないんだよ? しかもここではリファーちゃんは時空間の力を使えないでしょ? いざというときに逃げられないんだよ? だったらもっと慎重になるべきだ。

 大丈夫だったからオーケーというのは結果論だからね。


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