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改めて泉の街からの歓迎を受けた二人。こうやって宴を開いて、街中が活気に満ち溢れてると、なにも問題なんてないように……そう思う。
でもそうじゃないらしい。私はミレナパウスさんとリファーちゃんが楽しく宴に参加してる間に、色々とドローンを使って泉の街を改めて観察してた。一体どんな問題が起きてて、それがどんな風にこの街に影響を及ぼしてるのか? 興味があったからだ。
いや、本当はただなんとなくだったけどね。私は宴に参加できないし、暇だったっていうのが本音ではある。まああのデカい扉のことも調べてはいるんだけどね。
でもせっかくこれで問題解決? とか思ってた人魚の女王様の事を思うと、ちゃんと確かめておこうかなって……とりあえずわかりやすく私は水質と水に含まれてるエネルギーをチェックした。
そして周囲の植物とか岩とか? あとは湖底の泥とかを採取して分析してみる。
「ふむ……確かにエネルギーがすくないのかも?」
別に私が気にしなければ……エネルギー保有量とかいう項目をわざわざ追加しなかったら、それはわかることじゃなかった。いや、これは私の記憶というか? 意識が邪魔してたね。私には前世の記憶があって、それが私を作ってるのは確か。
常識とかもそれに引っ張られてる。だからその記憶の世界基準で考えちゃう節がある。そうなるとだよ? エネルギーのことなんて普通は考えないじゃん。水質だけみたら、綺麗な水だしね。別に工場とかの排水が垂れ流されてる……なんてことがないんだから、当たり前だ。
まさに自然の循環だけで成り立ってるようなさ……理想の環境じゃん。普通に見ただけならね。でもエネルギー……この世界の標準的なエネルギーを加味すると、別の見方をしてくる。
水にもその中の植物とかにもさらには地面にも、エネルギーの保有が確かにすくない。地上と比べてみてもなんかすくない。でもこれでもきっとすこしは戻ってきてるはずなんだよね。
だって扉からめっちゃエネルギーがでてたからね。そして今も調節してエネルギーはでてる。これらもっとこの泉のエネルギー保有量はあがってくだろう。
それが何に影響するのか? っていったら多分生態系そのものだと思う。大地の肥沃さ。そしてそこに息づく生命全てだ。枯れ欠けた大地にはちょっとの植物しか生えないだろう。そうなるとその植物を食べる生物が生きていけなくなって数を減らしていく。
そして次はその植物を食べる生物を食べてた生物だって食べるものがなくて数を減らしていくことになる。きっとそういうことが起きかけてたというか? 起きてた? 幸いにも彼等は地上にも進出できたから、地上で狩りをすることで食料を確保できてたようだけど……でも彼等の基盤は水の中。
その水が駄目になって行くってのはかなり恐ろしいものがあるよね。でもどうしてそんなことが起きたのだろうか?




