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なにがあったのかは私にはわかりようがない。でもどうやら人魚の女王様と白い魚は分かり合った? ようだ。どうやらたくさんの言葉なんてのは必要なくて、ただ心を通じ合わせる時間? が必要だったみたいな?
そもそもが信頼ってのは一朝一夕で積み上げられるようなものじゃない。そしていくら言葉を尽くしたとしてもそれが響くわけじゃない。
万の言葉よりも、共有した時間が大切ってことがあったっておかしくはないよね。泳ぐって事は魚である二人には特別な意味があったのかもしれない。
私たちも大切な人とはただ隣を歩くだけで思い出になることはあるわけで……それと同じような事をしたんじゃないかな? いや、よく知らんけど。
「ありがとうじゃ」
二人の前に戻ってきた人魚の女王様はそう言って頭を下げた。リファーちゃんは?である。
「え? なにが?」
――という顔をしてる。流石に声には出して無かったけどね。ミレナパウスさんは何も言わずともわかりました……的な顔をしてる。その言葉を受け取ったんだろう。きっとミレナパウスさんも「は?」とは思ってると思う。だって別に二人はなにか仲を取り持つ事をやってはないからだ。
それに白い魚と人魚の女王様が泳ぎだしたらやることないから二人で模擬戦してたからね。ただ気持ちよく体を動かしてただけで何故か最終的にはお礼を言われてしまった。普通は「なんで?」となるだろう。
つまりはリファーちゃんの反応が正しい。けどミレナパウスさんは元々チヤホヤされてた立場である。きっととりあえず笑顔でその場を流す術に長けてるんだろう。別になにかわからなくてもとりあえずニコニコしておけばいいみたいなさ。
実際ミレナパウスさんみたいな雰囲気がある女性ならそれだけで納得感というか? そんなのがでる。下手なことをいうよりも美人の笑顔は肯定的に受け取られやすい。
自分は何も発言しなくても勝手にいい方に受け取られやすいということだ。なので色々と都合がいいんだろう。そういうとなんかミレナパウスさんが悪女みたいに思えるが、そんな事はない。ミレナパウスさんはとても優しい女性だよ。謙虚だしね。チヤホヤされて育ったとはおもえないくらいには謙虚だ。
あの世界で特権階級で生まれて育ってこんなまともなのは不思議なくらいである。だってね……ミレナパウスさんの世界での事を思い出すと結構酷いからね。
「お二人はこれらどうするのじゃ? 出来るのなら、街に戻って事態の収集と英雄の発表をしたいのじゃが? それにあの方のことも説明しなければ」
確かに、色々と変化があった。それに考えてみたらミレナパウスさんとリファーちゃんはあの街で暴れたからね。弁明はした方がいいよね。




