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「思ったよりも強情ですね」
「ても、お魚さん気にしてるよ」
「そうなんですか? ……そうですね」
胸の所に手を持っていって、目を閉じたミレナパウスさん。すると何かを感じたのか、リファーちゃんの言葉を肯定した。どうやらわずかな繋がり? を通じてあの白い魚の気持ちをちょっとだけ覗いたみたい。それによるとあの白い魚は人魚の女王様を無視してるようで実はチラチラとみてるらしい。まあ実際何も気にしてないのなら、それこそ何も思わないもんね。
怒るって事はそれはそいつの事を気にしてるってことの現れ。本当に何も心が一ミリも揺れないのなら、それはもう無関心……だからね。
「一体……どうすれば……どうすれば、我らを見てくれるのじゃ?」
そんな事をいって苦悩する人魚の女王様。実際は別に私たちが連れていかないのなら、これまで通り……で良さそうな気もするけどね。
別に互いにそんなに干渉してなかったわけだし? 遠くで眺める程度で別に良さそうな気がする。人魚の女王様はもっとあの白い魚を身近な存在にしたいのかな?
でも関わりが増えると、面倒事だって増えるよね。関わるってそういうことだし。この水の中でお互い適切な距離をとる……というのは実は理にかなってると思う。
だから私的には別に今まで通りでもいいと思うんだけど……けど人魚の女王様はこの機会に白い魚との関係を改善したいみたいだ。
実際このタイミングしゃなかったらもう無理かもしれないってのはわかる。ほらズルズルといくとどんどんと行動できなくなっていくものだ。
だからこそ、今。せっかく大きく変わるきっかけがどっちにもあった。このタイミングを逃したらもうきっかけがないかもしれない。だから人魚の女王様は頑張ってる。
なんか手伝えることはないだろうか? とか思うけど、変に介入するのもね……こういうのってお互いの気持の問題だし? 荒事じゃないと、出来ることって途端に少なくなるというか? 寧ろ肉体言語は単純でいいなって思う。
「私がいってあげよっか?」
「やめなさい。私たちが知らない長い年月があの方々にはあるのです」
そんな風にいってリファーちゃんを止めるミレナパウスさん。でもなんか目を閉じて思いにふけってる感じ、ミレナパウスさんはあの白い魚になにか言ってる? だってミレナパウスさんがあの白い魚の心の声を聞くことが出来るのなら、向こうだってミレナパウスさんの声を聞けるはずだ。
ミレナパウスさんが直接的な事をするとはおもえないけど……そんな事を思ってると、何やら白い魚が不思議な音を出す。するとボコボコと地中から泡が吹き出してきた。それらが大量に周囲に現れる。
そしてそれらは淡く光ってるじゃないか。なんかとても綺麗だ。そんな中、白い魚と人魚の女王様は泳ぐ。さっきまではそれこそどうにかして話しを聞いてもらわないと……という感じだった人魚の女王様。
でも白い魚が出した泡の光景。それを見て、彼女は色々と言葉を重ねるのをやめた。今はただ、寄り添うように二人は泳いでる。




