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私はG-01のユグドラシルドライブに流してた扉のエネルギーとの接続を絶つ。でも保険は用意しておいた。だっていきなり全部を向こうに戻すと、あの扉の弁がちゃんと機能してなかったら、再び大量のエネルギーがあふれ出ることになる。そうなると困るじゃん。
だから保険でこっちにも流しつつ、向こうにもある程度を流すっていうね。そういう風に調節する。別にエネルギーが惜しいわけじゃない。ほんとだよ。そもそもがそのうちあの世界のサンクチュアリは手にするのだ。今回はちょっと早くにサンクチュアリを得たって感じなだけ。
いずれ手に入る力なんだから、残念なんて思う必要性がない。
「うむむむむ」
難しい顔をしてる人魚の女王様。そんな顔をしてる人魚の女王様はきっとその脳内で、この扉を制御しようと頑張ってるんだろう。私が扉を直した時に一回扉の穴は閉じてた。でも再びその穴が姿を現してる。
ガチャンガチャンゴンゴン――
そんな風に音を出して扉の中心に大きな穴があいてる。でもそこからまだエネルギーは出てない。最初はそれこそダムが決壊する様に出てたのにね。まあけどそれはちゃんと調整をしようとしてるってことだと思う。そしてちゃんと扉が機能してるのを示してるように、穴を中心に光が走る。最初は穴から拡散するように扉全体に……そしてその光が再び穴に戻ってきたときに、穴の奥から光が漏れて、ドバドバ……ではなくちょうどいい感じにホースから放水するように輝く光が流れ出した。
「よし……」
そうつぶやいた人魚の女王様はもう一度「むむむむ」――とした。すると今度は徐々にその勢いを落としていき、蛇口をひねるようにして穴から出るエネルギーがしぼんでいく。そしてとうとう――ガゴン――と大きな音と共にその供給はとまった。そしてすぐに再びその栓を人魚の女王様は開く。
開閉を確かめて、彼女は満足したように扉から離れた。
「制御できそうですか?」
「うむ、見ての通りじゃ。きちんと動いておるようじゃ。完璧に治っておるよ」
「それはよかった」
「こっちのセリフじゃよ」
そういって人魚の女王様は改めて二人を交互に見た。そして胸に手を置いて頭を下げる。同時に感謝の言葉を告げた。
「助かった。心から礼を申す」




