302
さっきミレナパウスさんは扉に触ることはなかった。触らずにこの扉に干渉してた。けど人魚の女王様は直接触る。その手を大きな扉に添えて、そして更にその手の甲に額を当てた。閉じた瞳と諳んじる何かの詩? それに反応するように扉の輝きが明滅しだしてた。そしてどこからか? いや多分扉の内側からなんだろうガチャン、ゴチャンなんてなにかが動く音が聞こえる。
前にも言ったが、この扉はいくつもの岩のブロックを組み合わせて作られてる。だからそれが内部で動いてる? いや、普通はそんな組み合わせてガッチリとなってる扉の材質がガチャガチャと動く……なんてそんな事はない。てか不可能だろう。強度を考えると、そんな簡単に内部がずれるような設計ってめっちゃ難しそうじゃん。
G-01を作った人たちならきっと出来るとおもうけど……私から見たらこの扉を作った時代なんて古代なんてくらいの昔である。流石にそんな技術があるとは……でも実際鳴ってるからね。でもいきなり……ギギ、ガガガガガ––とかいうなんか大丈夫か? と思えるような音が鳴った。
「あっちょっと待って」
私は届かないが、思わずそんな事を言っちゃったよ。なにせ問題が分かったからだ。私が直したところが原因で上手くいかなかった……とかなっても困る。だから当然だけどちゃんと見守ってた。
上手く内部が機能してるか? とかもね。まあ大体は年月が相当立ってるわけだからスムーズにいかないところもある。私が新たに作り出した魔術回路がコンフリクトしてるところがあった。
これはまずい。完璧~! とか思ってたし、楽勝! ってとても思ったけど、どうやらやっぱりそんな簡単なものじゃなかったみたいだ。理論ではこれで完璧だったんだけどね。古い所から起こる齟齬が私が作った最新の所にも悪影響を及ぼしてるみたい。
やっぱり現実はそんな簡単にはいかないね。とりあえず私は遠隔からそこら辺もちゃと調整してあげる。アフターサポートも完璧である




