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「ふむ……」
私はあらかじめユグドラシルドライブに送られてるエネルギーを逆探知してこの扉を……そしてその『先』を見通していた。だからはっきり言ってすでにプランはできてたのだ。私のこうなるだろうと思って、この扉の再構築のプランを立ててた。一応ミレナパウスさんやリファーちゃんが体で労働してる間に、私は頭脳労働をしてたのだ。
しかも今回はG-01の処理能力は最低限に使ったからね。なにせ古典とか骨董とか言えるほどの? 技術だしね。こっちから見たらだけど。だから私が手を加えるのにちょうどいいかなって。実際この扉の改良案までできちゃったよ。実際工数が多すぎなんだよね。
そのせいで複雑化して無駄な術式やらなんやらが追加されていった結果、これだけ大きな器になってしまったんだと思われる。G-01を作れるような極まったテクノロジーになっちゃうとそれこそ古の一つの魔法を発動するために魔方陣を用意して儀式に必要な触媒にいけにえの材料を用意して、光を受け止める受容体があり……ってのはほぼなくなってワンパッケージに納まってしまってる。
でもこの扉は古代といえるものだろう。だからこそこれだけデカい。まあ大きかったら修理しやすいってメリットはある。
「いくつのか触媒はやっぱり壊れてるね」
この扉は黒くて固い岩だ。それに術式が刻んであるわけだけど、これは一枚岩ってわけじゃない。これをつなぎとめるのも魔術が使われてるが、この大きな扉は百を超える同じ系統の岩でできてる。
そしてその一つ一つの岩には特殊な石、鉱石が入れられてる。魔術の触媒には昔から宝石が相場だったと聞く。だからこの扉に埋め込まれてる宝石が一つ一つの魔術の起点になってる。でもそれもいくつかは壊れてる。
長い年月の間に自然に割れたりしたのもあるみたいだけど、やっぱりだけど外傷によって壊されてた扉の部分に近い宝石が一番壊れてる。まずはそこにあった回路を周囲の残った術式で予想、補完しておく。
宝石の代わりに別の宝石を使って触媒にする……なんてことはしない。私は仮想パッケージを埋め込んで宝石の代用にした。昔はそれこそ宝石が一番魔術とかの触媒に一番よかったみたいだけど、G-01が作られた人たちの間ではそれは過去の遺物だ。
仮想パッケージはその名の通り仮想だからね。物理的なものじゃない。魔術は魔術式が通ってそのエネルギーに命令式を正式に送り出せれば理論上は発動する。
それには必要に応じて正しい反応を返しやすい宝石が必要だったわけだけど……その仕組みはすでにG-01の世界では解明されてるのだ。そこで改良に改良を重ねて出来上がったのがこの仮想パッケージである。
十分に代用できる。




