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「それでなのじゃが……助けてもらってこんなことを言うのも間違ってるとは思っておる。じゃがの……」
なんかモジモジしながらそう言ってる人魚の女王様。結構ハキハキしてる彼女がモジモジしてるのはなんかかわいい。気の強い女性がふと見せる弱い面ってなんか……いいよね。人魚の女王様は女王様ではあるけど、見た目的には姫といっても通じるような? そのくらいの見た目だ。特にこうやってモジモジしてるとなおさら。
普段は堂々としてるから、かなり威厳が+されて見える。だからまあ20代半ばか後半くらいの印象だけど、今なら二十歳といってもいいくらいである。まるで新入社員みたいな? いや、私もそんな記憶あんまりないけどね。
どうやら何やら言いたいことが人魚の女王様はあるらしい。でもそれを言うのをためらってるのは、なかなかの騒動になったから? てかもしも私たち、ミレナパウスさんとリファーちゃんがいなかったら、この場所もそして泉の街も男人魚にきっと侵略されてた。あいつらは理性なんてなかったからね。眼の前にミレナパウスさんとリファーちゃんがいたから、二人を襲ったんだ。そして二人にはあれだけの数の男人魚に対抗するだけの力があった。
でももしも二人がいなかったら? そんな状態でこの人魚の女王様がこの大きな扉を開いて、そこからエネルギーが溢れ出して同じように白くなったけど、前の黒かったこいつがエネルギーを食って男人魚を生み出したら……やつらはきっと泉の街の方へといったはずだ。まあそこにはアジュ-ジャーがいた。
だからもしかしら……
「アジュ-ジャーが阻んだ?」
––それがあるだろうか? でもアジュ-ジャーは男人魚とともに、ミレナパウスさんやリファーちゃんを襲ってきてた。なら男人魚はアジュ-ジャーの仲間だったのか? というとそれはどうなんだって感じではある。
アジュ-ジャーと白くなった黒かったこの魚は人魚の女王様たちは扱いが違ったからね。あれは状況がそうさせた……とか? まあいくら考えてももうどうでもいいことか。だって男人魚は滅んで、アジュ-ジャーだってそうだ。けどつまりは、ミレナパウスさんとリファーちゃんのおかげで助かったのは事実なわけで……今エネルギーを私の方に持ってきてるのはその報酬と見ることが出来るよね。
「どうぞ、言いたいことがあるのなら言ってみてください」
優しく人魚の女王様に向かってそう促してくれるミレナパウスさん。すると人魚の女王様は意を決してこういった。
「その、手を貸してほしい。我らは困ってるのじゃ。それは深刻でな……この扉は完璧には開いておらぬ。完全に開ける事ができれば、きっとあんなことにはならぬ……筈じゃ」
あんな事……というのはエネルギーが出続けることだろう。まあ流石にあれが通常とは思えない。このデカい扉には色々な文字かなんか刻まれてるし、ただの栓の役目だけを担ってるってわけじゃないだろう。もっと複雑な機能がありそうではある。
でもそうなると、私の所に流れてるエネルギーがなくなるんだよね。いやいいけど……
(どうしますか?)
そういう風にミレナパウスさんが私に聞いてくる。




