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アジュ-ジャーの大きな身体が迫ってくる。リファーちゃんはそれを止めようと時空間の力を纏った拳を再び突き出す。でもそれは……やっぱりアジュ-ジャーに当たる直前にその拳から時空間の力が剥がれ落ちるようにして消えてしまった。
「これは……」
私はその様子を観察しつつ、とっさにそんな風につぶやいた。このままじゃリファーちゃんたちがペシャンコになってしまう。それは困る。どうにかしないと……時空間の力が使えないと、彼女はただの女の子……ってわけじゃないが、とにかくリファーちゃんの力の大半は時空間の制御に偏ってる。その才能のほとんどがそこにある……といっていい。
だからその力を抜いたら……リファーちゃんって実は出来ることが極端に少なくなるっていうね。そういう欠点がある。一応リファーちゃんが宿してる力は事態は膨大だ。だからそれを使ってその体を強化はできる。でも他に出来ることって言えばリファーちゃんはそれだけ……なんだよね。でも実際……それだけで十分だった。
時空間を意のままに操れて、そしてある程度の身体強化だって出来る。身体強化は単純な分、その自身の力の大きさが諸に出る力の使い方でもあるからね。まあ簡単にいえば力が大きければ身体強化で自身をより頑強に、そしてより屈強に出来るってことだ。リファーちゃんの場合は時空間の方と、身体強化にそれぞれ割くだけでよかった。
でもほら、ミレナパウスさんとかはもっと色々な分野へと力を割り振ってるからね。必然的に身体強化に回せる分って都度少なくなるっていうか? そういうことが起きる。でもリファーちゃんはどんな戦況でもその2つだけだ。
それに今やその時空間が無理なら……一つになるわけで。そうなるとかなりの怪力少女にリファーちゃんはなれる。それでどうにかこうにかアジュ-ジャーを押し返す……とおもってた。思ってたけど、どうやらリファーちゃんは違う選択をしたようだ。
強制的に解除させられた時空間の力。でもすぐに反対側の手を彼女は突き出す。そのもう一方の腕にも彼女の力がまとってある。




