266
「おおーこれを通れば帰れそうだけど……」
そんな事をいいながら、リファーちゃんは腕の中の人魚の女王様をみる。彼女は気絶してる。ここまで無理をしてつれて来てもらった。周囲に溢れた扉からでてくるサンクチュアリのエネルギー。それをなんとか感とかリファーちゃんは空間を別のところと繋げる事で飛ばした。そしてそれを更にG-01側が繋げて直接的にエンジンへと向けた。
それでなんとかこの穴からでてくるようになってたサンクチュアリのエネルギーの流出は止まった。いや止まってはないね。なにせただ流れる先を変えただけである。
でもそれだけで意味はある。なにせG-01ならサンクチュアリの膨大なエネルギーだって受け止められるからだ。外でただただあれだけのエネルギーが放出を続けてたらそれが溶けて、そのうち限界を迎えて生態系に深刻な変化をもたらしただろう。
その一助に人魚の女王様はなってくれた。なにせリファーちゃんだけではあれだけの男人魚達の中でここまで来ることは出来なかったからだ。単純な事を言えば、男人魚よりもリファーちゃんやミレナパウスさんは強い。
それは確実だ。あれだけ筋骨隆々の見た目してる男人魚達よりも? って思うかもしれないが、本当である。でも強いだけで勝てるかは別だ。なにせここは水中だからね。水中ではやっぱりそれに適してる姿をしてるやつのほうが動きが良くなるのは当然だ。だからこそ人魚の女王様の手助けはとても助かった。
そして今、彼女はこれだけ穴に近づいたことによって、気絶してしまった。強烈な濃いエネルギーに当てられてしまったんだろう。せっかくこんなに頑張ってくれたのに、それなのにそんな彼女をおいて船に戻る?
「そんなの出来るわけないよね」
リファーちゃんはくてっとしてる人魚の女王様の腕を自分の肩に回した。大きさ的にはリファーちゃんの方が全然小さいんだけど……ここは水中だし、ささえるくらいは小さいリファーちゃんでもできる。
(ミレお姉ちゃん! こっちはもう大丈夫)
(そうですか)
(うん! だからこいつら一掃しよう!)
そんな風に簡単にリファーちゃんは考えをミレナパウスさんに伝える。




