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なぜに困るのか? 焦る必要がないのなら、困る必要だってない……と思うだろう。実際男人魚ではミレナパウスさんの結界をこわすことはできないでいる。だから端っこの方に追い詰められたといってもダメージを受けるなんてことはない。
でもその視線の先……この場所は大きな扉がある範囲が囲われてたわけだけど、そこの一部が黒い何かによって壊されて外の水が侵入してきて、今やもう水没してる。そして男人魚たちは早々に扉の周囲の壁は邪魔だからと壊してしまってた。それで泉から離れた地下のこの水中洞窟ともいえる場所はもとの泉よりも狭い。だからその場所の端っこに追いやられたミレナパウスさんでもほぼそこの中央にそびえたってる扉はうっすら見える。さらにそこでじたばたしてる黒い何かはもっとよりはっきりと見えるくらいだ。横に広いというよりも、ここは縦に長いって感じのようだ。
けど問題はここの広さもそうだけど、問題はやっぱり男人魚だ。奴らはミレナパウスさんやリファーちゃんよりも弱い。でもその数はどんどんと増えてる。そうどんどんと……だ。そしてここは泉よりも狭い。それなのに男人魚はどんどん増えてる。リファーちゃんやミレナパウスさんの魔法でもその数は減ってない。いや、正確には減ってるが、減ってる数よりも増えてる数の方か多いのだ。
なにせあの黒いのは魚だよ? そして生むのは卵である。魚の生む卵って、一個二個ではない。一気に何百とかだ。まあさすがにあの黒い何かは大きいからか、そこまでの卵を一気に産むことはないようだ。
なにせ卵も大きいし? そもそもが成人男性よりも大きな男人魚が生まれてるのである。それを考えれば卵自体が大きいというのもわかってもらえると思う。そして生まれた後も奴らはその豊満なエネルギーの提供を得てる。生まれた瞬間から好戦的で、ケガも……いや命さえも関係ないと言わんばかりに突進してきてる。それを迎撃してるわけだけど、それではほとんど減ってない。増え続けてる。
そしてそのせいでこの場所が……この水中洞窟とでもいうべき空間が埋め尽くされていってるような? いや確実にぎゅうぎゅうになってきてる。
(このままじゃ……)
いっぱいになったらきっとつながってる泉の方へといく。これだけの数の男人魚が泉の街に殺到したら ……そればもう悲惨なことになりそうだ。だからこそ、人魚の女王様はここで止めないととおもってる。
ミレナパウスさんやリファーちゃんもそれに協力してる。けどまさに数は力……それを体現してるような男人魚たちに徐々に追い詰められていってる。




