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「んん? んんんんん」
「んん! んんんんんんんんん!!」
水中だから彼女たちは声をだせない。けど意思疎通はしてるからこれを訳すと――
「うん? おおきくなってるような?」
「うん! おおきくなってるよ!」
――である。そのミレナパウスさんとリファーちゃんの言葉通りにあの黒いさかな的な何かは大きくなってる。今の所、多分だけど10%くらい体積が増えてる。きっとあの扉からでてるサンクチュアリのエネルギー、それを食べまくってるから太って行ってるんだろ。
確かにあの存在ならエネルギーを沢山蓄える事はできるだろう。でもいずれは限界が来てあのエネルギーはこの泉に満ちる。いや、泉にとどまらないだろう。だって大体空間とか水中とかもそうだけど、空気中に溶けれるエネルギーには限界値がある。そしてそれは水中だってそうだ。
限界が来たらあれだけの強大なエネルギーだと泉が光りだしたりして、きっとそれが泉の表面から光として放出されていくことになる。それはとても幻想的な光景で綺麗だと思う。でも現実的に考えたら「綺麗」だけで済ましていいことじゃないんだよね。
もしもそこまで来ると、泉の中の生物は……ね。ちょっとこれはいうのも憚られるというか? そんな状況になってる可能性がある。
(それを考えるとあの黒い存在には頑張ってもらいたいけど……実際あれがそんなことを考えてやってる……とも思えないからね)
私はそんなことをコクピットで考える。とりあえずドローンを使って色々と解析は続けてた。それと……
「でも流石にただ滅びるだけの物を作るなんて思えないよね?」
それも考えた。だってあれは確実に人工物だ。つまりはきっとこの泉の住民……魚人たちの先祖がこの扉を作ったであろうって考えられる。その人達はこの泉を自分たちが住めないようにしたかったのか? そんなわけないよね? きっとメリットがあったからこの扉を作ったはずである。
まあもしかしたらとんでもないマッドサイエンティストが破滅願望をこじらせて作った……という線もあるけど、流石のG-01も過去までは見通せないからね。それを知るすべはない。今ある情報で推測するかないわけで……すくなくとも王家? といっていいのかはわかんないけど、女王様の家系が代々鍵を受け継いでるってことは、この扉の活用というか? 必要なときって奴が想定されてたんじゃないだろうか? どうにかしてこの勢いよく吹き出すエネルギーを活用できれば、それこそ超理想的な無尽蔵なエネルギーを得る事が出来るわけだからね。
利用できたらこれ以上のものなんてない。流石にそれがこの黒い魚なのかなんなのかってのはないと思う。だって別にこいつを泉の住民は制御できてない。アジュージャーと違ってこの黒いなにかのことをなんか信仰してる感じはあるから、特別視はしてるだろうけど……それはこのため? うーん、ずっとこのままこいつにエネルギーを吸わせるメリットとか……ある?




