表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
1703/1734

245

「んんー!! んんんんんんー!! んんー!」


 リファーちゃんが頬に空気をためながらジタバタしてる。苦しいのか? とか思ったけどそうじゃない。彼女は警告してるのだ。訳するとこうだ。


「大変! このままじゃパーンってなっちゃうよ! バーン!!」


 きっと正解だろう。実際このままじゃあの黒い奴はパーンとなる。いくら大きくても無限にそのエネルギーを受け入れるなんてことは不可能だ。受け入れた分を排出しないといけない。だってそれが生物ってものだろう。食べたらその分出すのだ。私はまともな生物? ではないから、そんな事ないけどね。まあそもそもが私は食事をほぼしてないから出すものがないってことかもしれないけど。


 それをいうならあの黒い魚? もまともな生物とは思えないけどね。でもまあ生物ではあるみたいだし? 


「くっ!」

「んー! んんー!」


 なんとか魚と門からちょっと距離をおいた事で人魚の女王様は気を取り戻したわけだけど、もう一度近づこうとするからリファーちゃんがその体を止める。まあ本気になったら、この水の中ではきっと人間の体のリファーちゃんやミレナパウスさんでは人魚の女王様を止めるのは難しいかもしれない。

 だって人魚と人間ではどう考えても人魚の方が水中への適応性は高いもんね。


「離すのだ! ごのままでは!」


 そう言って暴れるけど、弱ってる人魚の女王様では水の中であってもリファーちゃんを振りほどく事はできないよう。けどリファーちゃんを抱えたまま泳ぐことは出来るみたい。ゆっくりだけど……かなり苦しそうだね。

 でも人魚の女王様の態度はどうみてもあの黒いのを心配してるよね。やっぱりあの存在はアジュージャーとは違い、味方側? と思われてる? だから助けたいってことなのかな?


「んん!?」


 ミレナパウスさんがなにかを示すように指を指す。するとあの黒い魚……周囲に漂う墨とその黒い体のせいで良く見えないわけだけど、なんか体が光ってないか? いや、体全体じゃなく、なにか光の塊? がその黒い部分の内側に見える。そしてそれはなんか移動してて、次第にミレナパウスさん達がはっきりと捉えられるようになった。

 それはつまりはあの魚のお尻の方にその光が来てるってこと? そう思ってると、なにやら黒い部分からそれは下に落ちて、水を濁らす墨の範囲の下に……


「卵?」


 私はその光の正体をそう判断したよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ