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「んんー!! んんんんんんー!! んんー!」
リファーちゃんが頬に空気をためながらジタバタしてる。苦しいのか? とか思ったけどそうじゃない。彼女は警告してるのだ。訳するとこうだ。
「大変! このままじゃパーンってなっちゃうよ! バーン!!」
きっと正解だろう。実際このままじゃあの黒い奴はパーンとなる。いくら大きくても無限にそのエネルギーを受け入れるなんてことは不可能だ。受け入れた分を排出しないといけない。だってそれが生物ってものだろう。食べたらその分出すのだ。私はまともな生物? ではないから、そんな事ないけどね。まあそもそもが私は食事をほぼしてないから出すものがないってことかもしれないけど。
それをいうならあの黒い魚? もまともな生物とは思えないけどね。でもまあ生物ではあるみたいだし?
「くっ!」
「んー! んんー!」
なんとか魚と門からちょっと距離をおいた事で人魚の女王様は気を取り戻したわけだけど、もう一度近づこうとするからリファーちゃんがその体を止める。まあ本気になったら、この水の中ではきっと人間の体のリファーちゃんやミレナパウスさんでは人魚の女王様を止めるのは難しいかもしれない。
だって人魚と人間ではどう考えても人魚の方が水中への適応性は高いもんね。
「離すのだ! ごのままでは!」
そう言って暴れるけど、弱ってる人魚の女王様では水の中であってもリファーちゃんを振りほどく事はできないよう。けどリファーちゃんを抱えたまま泳ぐことは出来るみたい。ゆっくりだけど……かなり苦しそうだね。
でも人魚の女王様の態度はどうみてもあの黒いのを心配してるよね。やっぱりあの存在はアジュージャーとは違い、味方側? と思われてる? だから助けたいってことなのかな?
「んん!?」
ミレナパウスさんがなにかを示すように指を指す。するとあの黒い魚……周囲に漂う墨とその黒い体のせいで良く見えないわけだけど、なんか体が光ってないか? いや、体全体じゃなく、なにか光の塊? がその黒い部分の内側に見える。そしてそれはなんか移動してて、次第にミレナパウスさん達がはっきりと捉えられるようになった。
それはつまりはあの魚のお尻の方にその光が来てるってこと? そう思ってると、なにやら黒い部分からそれは下に落ちて、水を濁らす墨の範囲の下に……
「卵?」
私はその光の正体をそう判断したよ。




