↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
旦那様が自由奔放で浮気ばっかりするのでざまぁし続けたらなんか可愛くなってきました  作者: 蒼井星空


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
36/45

第36話 はぁ?体がおかしい?特になんともないようですが、大事を取って寝ていてください。絶対に!③

「ぱぱぱぱぱ?」

「なぁ!?」


 怪しい光に包まれたと思ったら晴れていきます……が、そこにいたのはレオン……。


「レオン!」

 私はすぐに駆け寄ってレオンを抱き上げました。


「ママ! とうぅ~」

「無事でよかったわ、レオン!」


 彼は元気そうで、私の頬を撫でながらはしゃいでいます。無邪気で可愛い。



「なんで伯爵が……。おぃ、どういうことだ?」

「わかりません……」

「まったく。始末しないといけなくなったじゃねぇかよ!?」


 ここがどこなのかはわかりませんが、周囲を見ると荒くれ者のおじさんたちに囲まれていました。まさか本当に誘拐?


「させると思うのか?」


 そんなおじさんの前に立ちはだかる旦那様。これはなんて演劇ですか?


 旦那様がカッコよく見えるのですが……。


「ぱぱぱぱぱ!」


 レオンはそんな旦那様に向けて怪しい光を複数放ちます。


「これは……って、なんで僕がレオンの?」

「いいから、旦那様は先に敵をやっつけてください! 話は後です!」


 相手がおじさんたちだし、見ている美女は私だけ……なんですか? 文句でもあるのですか? ……のせいなのかやる気が感じられない旦那様に喝を入れました。ちゃんとやりやがれくださいまし!


「くっ、ラーガトラム王国の英雄を倒したクルスローデン伯爵の夫か……」

「関係ねぇ! やっちまえ!」

「おらぁ、行くぜぇ!!」

「死ねぇええぇぇええええ!!!」

「なんだお前たちは」


 旦那様に斬りかかったおじさんたちの攻撃は全てあっさりと旦那様に止められた。


「どう見ても悪い人たちなので、旦那様、やっつけてください」

「ぱぱぱぱぱ!」

「わかったよレオン。パパが頑張るからな! とりゃぁーーーー!!!」

「「「「うわぁぁぁぁぁぁぁ」」」」


 こと戦闘に関しては旦那様は安心感があります。異世界を転々として魔王を倒し続けて来たという実力は本物なので、こんな敵に負けるわけがないのです。


 この世界で旦那様が負けるとしたら、美女か美少女かレオンにだけでしょう。


 10人くらいいたようですが、あっさりと旦那様に転がされてしまいました。




「なぜこの場にクルスローデン伯爵夫妻がいるのだ!?」

「旦那様、まだ敵が残っているようですから全部やっつけてください」

「あぁ!」

「ふげぇえぇえええぇえ」


 敵は他にもいたようですが、奥から出て来たものも全て瞬殺です。


 しかしここはどこなのでしょうか?


「ユフィ、とりあえずレオンを害そうとしたのだから容赦はしないでいいな? 全員……」

「殺さずに転がしてください」

「なぜ? 皆殺しでも」

「怖いことを言わないでください。レオンにそんな光景を見せるのですか? ここは背後を洗うためにも生きて捕えたいのです。旦那様ならできますわよね?」

「まぁ、できる。殺さない方がいいのならそうする」

「お願いします」


 旦那様が恐ろしいことを現実のものにするのを止めることができました。私の言うことは聞いてもらえなそうなので、パパとママが来て笑顔になったレオンを旦那様に向けて見せつけたらちゃんと聞いてくれました。


 それにしても伯爵家……そしてレオンを狙うなんて許せません。国内の有力貴族として狙われることはありますので、これまでも対処してきましたが、こんな可愛い幼子を狙うなんて絶対に許せません。


 最終的に旦那様を差し向けることも厭わないとして、まずは関係者を洗いましょう。今頃は執事長が公爵家の協力を得て私たちを探していることでしょう。


 必ずや目にものを見せてやります。クルスローデン伯爵家をなめた落とし前はつけさせます。



 なんて考えている間に旦那様が敵を全員昏倒させて縛り上げてくださいました。普段だったら『おっさんに触れるなんて嫌だ』とか言って面倒臭がるのですが、やはりレオンの笑顔が効いたようです。


 気分は『ユフィはエラルドを操作するアイテムを手に入れた!』ですわね。良い子ですよ、レオン。


 全て終わった後、旦那様が今度は魔力で位置を特定してくれました。今回だけという特別な許可を出した上で旦那様が保有する転移のアイテムで帰宅しました。ありがとうございます。家族が皆無事でよかったですわ。



「お帰りなさいませ」


 執事長が迎えてくれます。彼はさすがにレオン誘拐の責任を感じているのか、少し青い顔をしています。


 が、それを気遣ってあげる余裕はありません。

 すぐに動いていくのです。

 いや、青い顔をしながらも既に動いていた執事長はさすがでしたね。


 私は追加で指示を出し、あとは部下の報告を待つだけです。


 それまでは無事を喜び、レオンと添い寝してあげましょう。

 貴族らしくない?

 許してくださいませ。






 翌朝……。

 


「レオン、パパはお眠みたいで寝ているみたいなので、今日は一緒に遊ぶのは……」

「やだ~、ぱぱぱぱぱ?」

「レオン?」


 どうしたのでしょうか。


 いつもなら旦那様がいないことに慣れていて、いなければいないで好きなように遊ぶのに、今日は旦那様がいないとダメみたいです。


「うぅ、あうあう、りゃりゃ~」


 なぜか空に手を掲げて可愛い言葉を口にしています。そしてまたあの怪しい光……。


 ちょっ……ちょっと待ってね。ママ、ちょっと頭が痛い気がするの。


「レオン?」

「あうあ~、ぱぱぱぱぱ!?」

「なっ、えっ? なんだこれ? ……いたぁ!?」

「ぱぱぱぱぱ!」


 なんとその光の中から旦那様が現れて地面に落ちました。……これは召喚ですか?

それとも?



 

 私はちゃんとレオンの能力を調べることを心に決めました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。