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080⚫️限りある存在になることを選んだ理由
「おかえりなさい、パパ。・・・あれっ、何だか嬉しそうね。」
「ただいま。うん、良いことがあったんだよ。」
娘は父と夕食をともにしながら話を聞く。
「へっ〜。新しいプロジェクトが立ち上がるんだ。よかったね、パパ!内容はヒミツなんでしょうけどね。」
「ハッハ!すまんな、そのとおりだ。だけど、これはおもしろいことになるぞ。まあ、パパの代では完成はしないだろうけどな。どうだ、大学は?」
「うん、いいよ。寮に入っている子と仲良くなったし。いい子なのよ。ステキな年上の彼氏もいてね。」
「ほお。で、どうなんだ、そっちの方は?」
「あら、だれかと交際することになったら、ちゃんというよ。あっ、そう言えば、青いボートに乗ってくれないか、って今日、声をかけられたのよね。」
「おお、そうなのか!是非、その男の子に会ってみたいな!」
「ちがう、ちがう。彼は振られたばかりで、わたしはMisaの代役じゃない、って言ってやったのよ。」
「まあ、良いと思うようにしたらいい。」
母が亡くなって久しい。通学圏内に父と住むヤオは、父に優しく微笑んだ。




