↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
66/83

079⚫️運命ではなく未来 ’始まり’の始まり

「マイロード、ようこそ!あっ、タカミヤさん、でしたな。」

「そのとおり。久しぶりですね、テンマ所長!」


エンジェラム王国立科学技術研究所。

だが、エンジェランたちは’何でも引受所’と親しみを込めて呼ぶ。


「これがエア・ランドの模型です。コールド・フュージョン理論の実用化のお陰で、やや自然に表に出せます。」

「スペックは?」

「直径3000m、最大厚300mです。安全性はトリプルS。重力制御と万一に備えて、亜空間回廊への緊急避難経路を設けます。」

「重力制御と亜空間回廊については、時期尚早ではありませんか。」

「いえ、そうは思いません。これを公開することで、惑星間移動と人類の居住空間の拡大に繋がります。」

「次のステップに踏み出す、ということですか。しかし、武器兵器への転用の危険性がありますね。」

「避けては通れません。この世界線でのコールド・フュージョンの実現はわたしたちが齎(もたら)したものではありません。つまり、今後、惑星人類自らの手で、科学技術を爆発的に発展させて行くことが予想されます。少しでもこちらが関与することで、転用のリスクを抑えることになると考えます。」

「逆に言えば、これまで我々が関わってきたために、予想より早い技術革新に繋がったかもしれない、ということですね。」

「いかにも。ああ、ここは’タコにも’と続けるべきでしょうな。」

「所長はあの’四郎次郎’の世界線にも滞在していたのでしたね。」

「あれはあれでよい経験でした。懐かしいですね。」

「あちらに戻ってみますか?」

「ハッハ!魅力的なご提案ですが、もうホモ・エターナルではありませんからね。こちらの世界線で残りの人生を賭けてみたいですね。’美味い料理はもう少し食べたいところで止める’というのが、わたしの流儀ですからね。」

「わかりました・・・。いいでしょう、プロジェクトを進めてください。ジョシュにはわたしから伝えておきます。・・・もし、あなたが’永続する存在’に戻りたいと思うことがあれば、いつでも言ってください。・・・そうは望まないのでしょうが。」

「恐れ入ります。ホモ・サピエンスであることに満足し、その運命を主体的に選択します。おっと、運命ではなかったですな、未来、でしたね。」


このプロジェクトが完成するのは、次世代のことだ。

だが今、確かに’始まり’が始まった。

テンマ所長はジンを見送ると、すぐにスタッフを招集した。


’いかにもタコにも' については、 第10部068●寺子屋の先生、すご腕や https://ncode.syosetu.com/n8145mf/59/ などをご参照ください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。