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5-12.鍔迫り合い

イカンな。

対人戦は変な宗教団体に襲われた以来だな・・・

人は強い弱いの差が激しいから厄介なんだよな。

元リビングアーマーゴーレム4体と魔鉄ゴーレム12体と銃装備用ゴーレム6体と盾装備&銃装備補佐用ゴーレム12体を出す。

敵は歩兵が前面と左右に展開しているが・・・装備が悪いな。

徴集された農民と言う感じだな。

その後ろに兵士らしき一団がいてまたその後ろに騎乗している騎士らしき連中がいる。

徴兵された農民が・・・3000人程度。

兵士は300程度で騎乗している騎士らしき30程度。

考えるに・・・先行部隊だな。

なので門が開いていても殺到しなかった。もしくは罠だと警戒しているのか。

これなら対処できそうだ。

魔法部隊も弓部隊もいないが・・・後続部隊にいるのだろう。

農民は無視で兵士だけをぶちのめせばいいか。

ただ数は多いので・・・ゴーレムに馬ゴーレムに乗ってもらって突撃させよう。

デーモンを300体倒せるならいけるだろう・・・違うか。

一刀でデーモンをやれるレベルのがいると困るな。

といって銃を使う訳にはいかん。

どうしてもヤバければ銃を出すしかないがその場合は皆殺しにしないといけない。


おおお・・・

さっきの裏領主ラルスさんの話は農民だらけだから手加減してやれってことなのか。


馬ゴーレムを全部出す。

まず元リビングアーマーゴーレム4体を騎乗させてど真ん中に突撃させる。

農民兵は跳ね飛ばして騎士のとこまで突撃して騎士たちをぶちのめしてください。

魔鉄ゴーレム12体も騎乗して真ん中に突撃させる。

こちらは農民兵は跳ね飛ばして兵士をぶちのめしてください。

魔鉄ゴーレム12体が持っている長剣を盾装備ゴーレム12体に渡して盾を受け取った。

確かに長剣2本装備と盾2枚装備なんで効率的だ。利口だな。

盾装備ゴーレム12体は6体を右、6体を左で突撃させるが・・・

農民兵なんで馬で撥ねるぐらいにしてあげなさい。


銃装備用ゴーレム6体は・・・武器が無いがどうするか・・・

いて!

蹴られた。武器を渡せと言うことか。

鋼の槍を渡して・・・後は昔解凍しておいた槍やポールウェポンを渡す。

3体ずつ左右の農民に廻す。

あれ・・・馬ゴーレムがいない。あれ・・・

馬ゴーレムを銃の重石にするときに自分を数に入れるのを忘れていた。


しかたがない。自力で移動しよう。

ゴーレムは農民兵を撥ねながら進んでいく。あまりにひどい。

大虐殺の一歩手前だ。犯人は私だ。

さて・・・

農民兵はゴーレム3体ずつでも良かったかもしれないレベルなんで・・・

騎士と兵士を叩いておくか。


「縮地」

武技発動<縮地>


兵士の真ん中に飛び込む。

兵士は元リビングアーマーゴーレム4体の突撃でボロボロなうえに魔鉄ゴーレム12体に蹂躙されているが農民兵と比較すると混乱が少ない。

立ち直ると厄介だな。ファイヤーストームは・・・だめか。範囲最大設定。


無詠唱 (アイスバースト)*4

魔法発動<アイスバースト>*4


範囲最大だと凍る所まではいかないが行動はかなり阻害されているようだ。

騎士がこちらに突撃してきた。

元リビングアーマーゴーレムは4体なので人数差で押さえきれない。

おおお!今のは超やばかった。

オリハルコン装備なら当たってもどうと言うことはないんだろうがな。

人目のあるところでオリハルコン装備を着るわけにはいかない。

材質のヤバさもあるが・・・

ダンジョンマスターとしてバンパイヤとウェアウルフに見られたのが最悪だった。

先ほどはデーモンの魔石回収中に水竜の革装備に変えておいたので助かった。

裏領主のラルスさんに見られたらいろいろと問題があっただろうからな。


大人数を相手にするのは慣れない。

と言ってこちら側が大人数も下手くそだった。

昔もゲームでよく怒られたが要求される立ち回りが難しすぎるんだよな。

危険感知があるので何とか避けられるが誰かに注目すると他が見えなくなってしまう。

どうしようもない。

後ろに目はないし地図を見ながら戦う訳にもいかん。

ゲームなら地図情報で戦うのも有だがな。


無詠唱 (ライトニングオーブ)*4

魔法発動<ライトニングオーブ>*4


こちらに来ていた騎士は馬ごと麻痺したようだ。

馬からの落下で大ダメージを負っている。

さて・・・後ろを見ると農民兵は立っているがあまりいない。

思ったより1トンの馬ゴーレムの突進は威力があるようだ。

というか農民弱すぎ・・・と言うこともないか。そんなもんか。


お・・・今度見たら殺すと宣言したのがいる。

こやつから学んだ武闘技能で助かったな。礼を言っておくか。


「今度見たら殺すと言ったよな!おっさん。死にに来たのか!」

「貴様・・・」


いい殺気ですよおっさん。

おっさんは盾を左で持ち前に突き出しながら剣先を下に向けて右腕をあげた。

本当はこうするのか・・・確かにこれだと剣筋が見えなくなる。


「牙刺斬」

武技発動<牙刺斬>


おっさんが武技を発動したがミスリルシールドを装備して弾いた。

一度見てるから弾けますよと。

というかミスリルシールドに開いていた穴は修復されている。

どうやら自作の武器の修復は素早いようだ。

今度はこちらの番と・・・同じ技でいいか。


「牙刺斬」

武技発動<牙刺斬>


おっさんの盾を切断する。

おっさんはびっくりした顔だがうまいこと盾だけで済むように避けた。

というかこの技しか使わないのか・・・だとすると用はないんだが。

そのままシールドのギミックを発動させおっさんに叩き込む。

仕込み刃がおっさんの右の小手にめり込む。

おっさんは剣を落とした。切断まではいかないがこれでは剣は持てないだろう。


「さて・・・今度はおまえだぞ?」


貴族風の若造にそう言うと・・・貴族風は抜刀したまま座り込んだ。

腰が抜けたということか。


「なな・・・なにを言っているんだ!ダンジョンを制御できずスタンピートを起こしそうなお前らに変わって我らがダンジョンを管理してやろうとしているのに!なぜ我らに逆らう?」

「ほほー・・・そういう設定か・・・」


鉄砲玉作戦がうまくいかなかったのでそう来たと・・・

というかまあ理由はなんでもいいのだろう。戦争だからな。


「お前は何を言っているのだ?」

「鉄砲玉作戦がうまく行かなかったから作戦を変えたんだろう?あぁ。お前は鉄砲玉なんでそこら辺はどうでもいいのか」

「鉄砲玉だと!どういうことだ!」


鉄砲玉は分かっていて騒ぎを起こすんじゃなかったっけ?

もしかしてあれが素なのか?嘘だろう?


「おまえらを引き込もうとしたデーモンは今さっき一派共々全滅した。内部で蜂起した連中も目下鎮圧中だ。それに良く見ろ。こんな弱い連中連れてきてどうするんだ?こんなのがデーモンと戦える訳ないだろう?」


後ろは最終段階だ。立っているやつはゴーレムにフルボッコになっている。

なまじか一撃で倒れない実力だとボコられることになる。


「若!お逃げください!ここは私が食い止めます!」

「やめろ!その腕では戦えまい!」

「我が一族が受けてきた御恩をお返しする時が来ました!お逃げください!」


なんか盛り上がっているがどうしたことか・・・


「おっさん・・・それだけの技がありながらそんなクソガキのお守で幸せか?」

「黙れ!」

「そいつの親父か爺さんに世話になったから恩を変えすってっか?その前にもっとまともな人間になるようにするのが仕えるものの役目じゃねえのか?こいつは自分が鉄砲玉ってことにも気付いてないぞ?」

「・・・」


これはダメだ・・・

興ざめと言うかなんというか。

まあ封建時代の貴族なんてこんなものか。

徹底的にボコってやろうと思ったが・・・

ここまでひどいとおっさんがなんか哀れになってきた。


ゴーレムの攻撃はほぼ終わっている。


「攻撃中止。捕虜を東門前に移動させろ。逆らったらフルボッコにしていいぞ」


さて・・・街なかの騒動はどうなっているんだろう?見に行くか?


「どうした?何故かかってこない?」


左手に剣を持ったおっさんが叫ぶ。君らにもう興味はないんだ。


「利き腕が潰れた剣士。鉄砲玉なのに気が付かないで死地にノコノコやってくるバカ。どっちももう死んでるだろう?私は忙しんだ。死人は話しかけるな」


走って門まで移動するが後ろでおっさんの叫び声が。

振り返るとおっさんが貴族風の若造を抱えて走って行く。

おおお・・・そう来たか。元気だなおっさん。まあ・・・ほっておくか。


東門は閉まっているが・・・切って開けるか?

さすがにそれはまずいか。

後ろにいる連中は無力化してはいるが死んでないからな。

まだ動けそうなのが・・・・半分ぐらいか。


そう思っていると門が開いた。先ほど笑顔で手を振っていたメイドさんがそこにはいた。


「なかはどんな感じですかね?」

「ちょうどいい感じで盛り上がってます。急げばクライマックスに間に合いますよ」


・・・全く意味の分からない返事だ。

地図情報では広場に多くの人が集まっているな。行ってみるか。


武技技能<気配遮断>

武技技能<魔力遮断>

魔法発動<隠蔽>

武技技能<忍び足>

武技技能<加速>


広場前でいったん減速していったん隠れて様子をうかがう。クライマックスってなに?


そこには冒険者ギルドマスターのラトックさんと領主のアビリアさんがいた。

ラトックさんの後ろには冒険者がいる。

領主のアビリアさんの後ろには執事と兵士がいる。

それに対峙しているのは・・・

あれ?

最初の話し合いの時に領主のアビリアさんの護衛についていた兵士じゃね?

数ははっきり言ってラトックさんと領主のアビリアさんの方が少ない。

蜂起軍との兵力比は3倍ほどか。


「で・・・あなたはいつからそっち側なの?」

「最初からだ!デーモンと協力して街を運営だと!そんなことが許されてたまるか!」


むむー。

こいつが領主のアビリアさんの護衛ってことはどうやらかなり昔から準備された蜂起のようだな。

よそから来たばかりの新人を領主の護衛にはしないだろうからな。


「なるほど・・・そうだそうよ。もういいわよ」


ん・・・誰に言っている?

そう思った瞬間蜂起軍の回りにメイドが多量に出現した。

そこには裏領主のラルスさんもいた。

ドレス姿だが顔は先ほどの美人バージョンだ。

いつもこうしておけばいいのに・・・超絶にドレスが映えるのに。


「最初からだそうよー脇が甘いんじゃなーい?」

「返す言葉もありません」

「バカな!なぜここにお前がいるんだ!」


どうやらデーモンが街なかに出れることは知らないが裏領主のラルスさんの存在は知っていたということか。


「まあいいわ・・・こっちもいろいろあったからねー。クルーソーさーん。外はどうなったのー教えてー?」


うまいこと隠れて聞いていたつもりだったんだが・・・


「徴用されたであろう農民が3000人と兵士300人と騎士30人が来ました。全員無力化完了済みです」

「手早いわねーまあデーモン300を瞬殺できるんならその位は簡単よねー」


兵士がざわめいている。

どうやら自分が蜂起軍になっていることに今気づいたという感じのやつが結構いるようだな。


「自分は蜂起軍でないってやつは武器を捨てて地面に伏せなさーい。いくわよー。5-。4-。3-」

「くそ!こいつが裏領主だ!こいつをやれ!」


メイドたちの気の高まりを感じる。これは・・・

メイドたちが縮地と吶喊を使用した。

武器を構えていた冒険者と兵士に攻撃が炸裂し吹き飛んで行った。


「あーん!縮地と吶喊の組み合わせはグレートねー。教えてくれてありがとー。クルーソーさーん」


使えたということはもともと技能は持っていたが組み合して使ったことが無いということか?

超高速移動から防御を捨てての大威力攻撃をするので確かに効果は高い。

反応されてカウンターされたら最悪だがな。

蜂起軍はすさまじい勢いで数を減らしていく。


「こうなったら・・・領主だ!アビリアを人質にとれ!」


およ・・・そう来るか。

動こうとした瞬間領主のアビリアさんに向かって行った兵士の首が消えた。

ほよ・・・見えなかったが・・・執事さんだ。

どうやら領主の執事はそれくらいは出来ないとなれないということだな。

元護衛の蜂起軍のリーダーの後ろに執事さんがいつのまにか移動していた。

一瞬平手打ちをしたように見えたが・・・元護衛の首が消えた。

素手ってことはないんだろうな・・・何らかの暗器か・・・

蜂起軍で立っているやつはいなくなった。

武器を捨てて伏せているのも多数いる。


「それじゃー蜂起軍の連中はこっちで引き取るわよー文句はないわよねー」

「死んでいるものはそれでいいです」

「それはーどういうー意味?」

「聴取を行い命令に従っただけか蜂起軍だったのか調査を行います」

「この状況で―それをいう訳ーほんきなの―」

「そうです」


裏領主のラルスさんから壮絶な殺意と言うか覇気が放たれた。

誰も動けないというか動かない。

わたしもちびりそうだ。

終わったと思った瞬間壮絶な修羅場が訪れたな・・・

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