↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
108/548

5-11.関門閉鎖失格

どうやったかは分からないが止血はしているようなので血痕はない。

まさか逃げるとは・・・油断した。

つい油断しちゃうからねじゃねえよ。


が・・・こっちだな。

見つけた!

魔力探知と気配探知が地図技能と連動する超高性能探査機能付きエルフから逃げられるとでも?

甘いよ!お汁粉より甘い!


「牙刺斬」

武技発動<牙刺斬>


残った脚を切り落とす。


「何やってるんだ?魔法を使えと言ってるだろう!?聞こえてないのか?」


見ているが詠唱している気配はない。この状況を覆すには強力な魔法を使うしかないはずだが。

だんだん奴の魔力が下がって行く?なんだ?というか存在が薄くなっていく。


「蒼き魔法87番 アイアン・メイデン 」


後ろからだと!

振り返る前に危機感知が!


「縮地」

武技発動<縮地>


魔法発動<アイアン・メイデン>


私にも少し掠ったが魔法が奴に命中して奴が雄たけびをあげた。

あれ?と言うか後ろ?

そこには裏領主ことラルスさんとメイドの団体さんがいた。

魔法を使ったのはこっちか。というか詠唱になんか変のが付いてるな。


「間に合ってよかったわ―」


ラルスさんの発言だが間に合う?

結局こいつからは魔法を仕入れることは出来なかった。


「信じてなかったけど本当に同じやつのよーねー。たまたまここにまたやってきた・・・というのは考えづらいわよねー」


前回アルゴランと合同で討伐したのと同一個体ってことか。

どうやって見分けてるのか。確かにデーモンはけっこう個体差がある。

角の形や手脚のの長さや翼や尻尾の形状。そこか?


「死んで元の世界に帰ったと見せかけて他のデーモンに入り直したのかしらーもしかしてこの世界に確実に来る方法を知ってるのかしらねーまあどっちにしてもそれを喰らったら逃げられないわよー」


なるほどな。死ねば元の世界に戻るがその後確実にここに来る方法があれば戻ってこれる。

ほかのデーモンに入ったとしても・・・

どちらにしてもその情報はとしても有用だな。

というかアイアンメイデンだと精神体は逃げられないのか。


「まあ聞いても答えないだろうしー真似も出来ないだろうしーこのまま消滅してもらうわー」

「お待ちください。あなた様の偉大さを理解しなかったのは私の不徳と致すところでございます。私をしもべに加えください。きっと役に立って見せます」


おお・・・しゃべった。デーモン状態で喋れるんだ。

そういえばさっきも喋ってた気がするな。

敵の多さにテンパっていたので気にしてなかった。


「いやーあなたは要らないわーあんた今回の戦争を裏で手引きしたでしょー仲間もこっそり集めてたみたいだしねームカつくわねーそれにあなたのその体は元私の部下のものよ。返してもらうわーぼこぼこだけどねー」


睨まれましも。そういわれましても。しょうがなかったんや。


「外道魔法1番 地獄の門 」

魔法発動<ヘルゲート>


いきなり魔法をぶっぱした。思い切りがいいな。

というか今度は詠唱と魔法名が違う。

直径5mほどの半円状に地面がへこんでいく。

そこから何やら怪しげな黒い物質が出てきてアイアン・メイデンで動けない奴に纏わりつく。

奴が断末魔の雄たけびをあげている。

すこしずつ消滅しているような・・・

返してもらうんじゃないの?


「あらー・・・体も消滅し始めてるじゃないー困ったわねーこれに触ると私たちも消滅しちゃうしねー」


それだめじゃん。


「クルーソーさんお願いーあれ回収お願いー」

「私も消滅しちゃうじゃないですか!」

「大丈夫よーデーモンじゃなけば痛いだけよー消滅してもそこだけよー魔法で治るわー全身消滅したら死んじゃうけどねー」


痛いんかい。

マジックハンドで回収するか。触れた瞬間消滅した。

どうしたものか・・・

鋼の槍をアイテムボックスから出しマジックハンドで持ったままデーモンに突き刺す。

刺さった瞬間にアイテムボックスに格納する。


ん?魔法はそのまま継続していてデーモンがそのまま絶叫をあげながら消滅して続けている。

あれ?アイテムボックスにはデーモンが入ってる。あれ?


アイテムボックスからデーモンを取り出すと・・・腕が1本のデーモンが出て来た。

今叫んでいるのは精神体のデーモンと言うことか。

そのままデーモンが消滅していくのをみんなで見学する。シュールだなー


「精神も消滅させる魔法と言うことですか。かなりえぐいですね」

「そうねーあまり使いたくないんだけどねー反動がスゴイしーそれに制御も難しいしーうちらにか唱えられないだけどねー」


外道魔法はデーモン専用か。まあそうな感じの魔法だな。


アイテムボックスから取り出したデーモンにメイドがナイフを突き刺して魔石を取り出した。


「はーい。これを渡しておくわ―素材はこっちが貰うわよーそれとこいつの他の腕とかはあるのかしらー」

「あ。はい。向こうの洞窟に」


ターゲットのデーモンが消滅するのを確認してから先ほどの洞窟に移動する。

たしかここら辺のはず・・・あった。


「たぶんこれですね」

「あらーそうみたいねーじゃあーあなたたち運んどいて―」


メイドさんに命じるとメイドさんたちは荷台のようなものを持って来ていた。

そのままゴーレムが待機している場所まで移動した。

そこにはデーモンが200体ほど並べてあった。

魔法で攻撃してきたやつらは100体ほどか。


「それにしてもびっくりだわ―あいつがこんなに仲間を集めてたなんてねー全く気が付いてなかったわ―」


まったくそうですね。もっとレベルの高い連中だったら死んでますがな。

使ってきたのがジャベリンクラスの魔法だったから助かった。

魔法を覚えに来たという当初の目的には残念だが。


「こんだけの数の素材を処理するのは大変だわ―でも早くしないとダンジョンの運用に影響出るわねー」

「ダンジョンの運用に素材がいるんですか?」

「この素材を修復させてやらないとデーモンが入れないのーどうやって修復するのかは企業秘密よ」

「デーモンの入れ物を準備するのが裏領主の仕事という訳ですね。そうやってデーモンの数を調整していると」

「強くなりすぎて冒険者で狩れないデーモンの対処をするのが本職なのー味方にするかーそうでなかったブッ殺して帰還してもらうのよー」


雑魚のデーモンを冒険者が狩る。それより上は裏領主で対応と。

ある意味ひどい話だが・・・同族意識とかはないんだろうな。


「目的は達したわー戻りましょうか」


ゴーレムを引き連れて裏領主たちと一緒にダンジョン内を出口方向に移動する。


煉獄での私の冒険は終わってしまった。完。


得たものは・・・ジャベリン系の魔法を結構くらった。

超高級で巨大な魔石を300個程度。

魔石か・・・何か使えないものか。

売って金にする必要はない。といって今持ってる魔道具に使うには勿体無い。

空飛ぶ船とかそういうファンタジー満開の心くすぐるものはないのもか。

ゴーレムに搭載して高性能化とか・・・

自動でシールドを張り続ける魔導具、砦を攻撃するレベルの攻撃が出来る魔導具とか。

ダンジョンコアさんが言っていた昔滅びた魔導帝国とかの遺産とかで有りそうな気もするが・・・

情報を集めてみるか。


1層への階段がある場所まで移動したときに裏領主にメイドが駆け寄ってきた。


「あれまーそうなのー思ったより早かったわねー」


何が早い?


「どうやら都市で一部の兵士と冒険者が蜂起して小競り合いが始まってるみたいよー」

「小競り合い?」

「アルバロが攻めてくるってのは言ったわよねーその息が掛かったのがもう街の中にいたってことでしょうねー」

「ああ・・・なるほど。内部で蜂起して重要施設を抑えた状態で進軍を待つってことですね」


考えればたしかにそうですな。対応してなかったとなると脇が甘いですな。


「疲れてるとこ悪いけどーダンジョンから出て領主か冒険者ギルドマスターに合流してくれないかしらー」

「了解です・・・と言う前に・・・あの二人は信頼できますか?」

「どういうことかしらー」

「実はあっち側ってことはないですか?」

「それはないと思うわーだけどもしそうならやっちゃっていいわよー」


軽く言ってくれるなこいつ・・・あの熊はかなり強いと思うんだが。

ゴーレムをすべてアイテムボックスに格納して走って階段を上りダンジョン出口に急ぐ。

ダンジョンから出ると入る時には居た兵士がいない。


さて・・・どっちに向かうべきか?領主の舘か?冒険者ギルドか?


「いたぞ!あいつだ捕まえろ!抵抗したら殺しても構わん」


兵士が10人ほど切りかかってきた。

いきなり殺しても構わんですか・・・

わたしは領主やギルドマスター側と認識されているということか。

ただ兵士だと命令に従っているだけで蜂起側とは限らないんだよな・・・

めんどくさいので全員顎か後頭部に掌打といこう。

簡単には起きないように結構強めで。

気絶させることができない強さなら殺すしかない・・・

実は相手の方が強かったりしてな。

そんなこともなく全員気絶してもらった。

起きたら面倒なので武器と盾をアイテムボックスに回収する。

移動しようとすると次から次に兵士や冒険者が襲ってくる。

気絶させてからの武器没収が続く。


綺麗な女性冒険者が走ってきた。ん?・・・この感じは?


「クルーソー様ですね?今東門が開けられてしまっています。もうアルバロの兵が砦の外に展開しているようです。そちらの対処をお願いします」


敵が展開しているのに門が開いていると・・・というかその前に・・・


「というか・・・ラルスさんですよね?何やってるんですか?」

「・・・どうしてばれたのかしら―うまく化けたのにー」


かま掛けたら当ったと。


「それだと美人過ぎるんですよ。冒険者だと不自然ですね。それと装備も良すぎです。傷もないのに」

「そーなのねー脅かせようと思ったのにーとにかくー東門はまかせたー私は街なかをやるわー・・・というかデーモンが街なかにいるのに驚かないのねー」

「デーモンは街を囲む結界から出れない。だけでダンジョンからは出れるんでしょ?」

「あらーそれも知ってたのー秘密なのにー」

「街の外の結界は気が付きましたがダンジョンの入り口には結界はなかったんでそうなのかと」

「結界が分かるのねーこれは重大な秘密なので黙っていてねーそれと敵の兵士を倒すのは優しくお願いするわーバラバラに吹き飛ばすとか黒焦げとかは駄目よ」


そういうと裏領主ラルスさんは走っていった。フットワーク軽いなー。


さて・・・東はこっちか。


たしかに東門は開いている。兵士はいない。

とりあえず閉めとけばいいのかな。

外に敵が展開してると言ってたが・・・見てみるか。

門の外には確かに軍隊が展開している最中だった。

門を閉めて城壁の上から魔法で攻撃でいいか。

振り返ると門が締まりつつあった。

メイドさんがこちらを見てにこやかに手を振っている。

早く入れということか。

は!閉めやがった。

どいうこと?・・・一人で戦えと・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。